ナラシンハ(ヌリシンハ)・ジャヤンティ2019

2019年5月17日はナラシンハ(ヌリシンハ)・ジャヤンティです。

ナラシンハ(ヌリシンハ)・ジャヤンティはヴィシュヌ神の4番目の化身であるナラシンハ(ヌリシンハ)の降誕祭として祝福が執り行われる時です。ナラシンハは一説に、ヴァイシャーカ月(4月~5月)の新月から14日目に降誕したと伝えられます。

ナラシンハは、ヴィシュヌ神の4番目の化身として崇められます。
人獅子の姿をしたナラシンハは、魔王ヒラニヤカシプを倒すために生まれた、ヴィシュヌ神の最も強い神格と信じられます。
帰依者に最高の保護を与えると信じられるこのナラシンハの誕生には、一説に以下のような神話が伝えられます。

魔王ヒラニヤカシプは、苦行の賜物として、神、魔神、人間、動物、そしていかなる武器にも殺されることのない肉体を手にし、世界を恐怖に陥れていました。
ヒラニヤカシプを倒すことができるのは、昼でも夜でもない時、そして、外でも内でもない場所に限られます。
もはや、ヒラニヤカシプを倒すことは不可能のように見えました。

そんなヒラニヤカシプには、プラフラーダという息子がいました。
ヴィシュヌ神を熱心に礼拝するプラフラーダは、ヒラニヤカシプにとって疎ましい存在です。
ある時、ヴィシュヌ神の遍在性を説くプラフラーダに腹を立てたヒラニヤカシプは、その事実を証明させるため、宮殿の柱からヴィシュヌ神を出すよう要求します。
その悪態に見かねたヴィシュヌ神は、神、魔神、人間、動物でもない人獅子ナラシンハとなって、柱から姿をあらわします。

人獅子となってあらわれたヴィシュヌ神は、ヒラニヤカシプを外でも内でもない場所に連れ出しました。
そして、どんな武器でもないその爪で手にかけると、不可能と思われたヒラニヤカシプを容易く倒したといわれます。
それは、昼でも夜でもない、明け方のことであったと伝えられます。

ナラシンハが生まれた目的は、ヒラニヤカシプからプラフラーダを守り、神が至る所に存在しているというプラフラーダの言葉を真実にするためでした。
そんなナラシンハの姿は、この世界に不可能はないということ、そして、どんな時でも神は真の帰依者を救いに来るということを伝えています。