ヨーガ・スートラ第1章第38節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


स्वप्ननिद्राज्ञानालम्बनं वा॥३८॥
Svapnanidrājñānālambanaṁ vā||38||
スヴァプナニドラージュニャーナーランバナン ヴァー
あるいは、夢や睡眠の体験を基にすることによっても。

簡単な解説:前節において、欲望を超越した聖者のような、高潔な人物の心を瞑想することで、心には平安が生じると説かれました。本節では、夢や睡眠の中で得る神々しい体験や安らかな気分に集中することでも、心には平安が生じると説かれます。

ヨーガ・スートラ第1章第37節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


वीतरागविषयं वा चित्तम्॥३७॥
Vītarāgaviṣayaṁ vā cittam||37||
ヴィータラーガヴィシャヤン ヴァー チッタム
あるいは、欲望から離れた人の、心によっても。

簡単な解説:前節において、修練によって、悲しみのない明るい光を知覚することで、心には平安が生じると説かれました。本節では、欲望を超越した聖者のような、高潔な人物の心を瞑想することでも、心には平安が生じると説かれます。

ヨーガ・スートラ第1章第36節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


विशोका वा ज्योतिष्मती॥३६॥
Viśokā vā jyotiṣmatī||36||
ヴィショーカー ヴァー ジョーティシュマティー
あるいは、悲しみのない、光明によっても。

簡単な解説:前節において、修練を通じ霊的な感覚を得る経験は、信念を確固たるものとし、心に安定をもたらすと説かれました。本節では、修練によって、悲しみのない明るい光を知覚することでも、心には平安が生じると説かれます。

ヨーガ・スートラ第1章第35節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


विषयवती वा प्रवृत्तिरुत्पन्ना मनसः स्थितिनिबन्धिनी॥३५॥
Viṣayavatī vā pravṛttirutpannā manasaḥ sthitinibandhinī||35||
ヴィシャヤヴァティー ヴァー プラヴリッティルトパンナー マナサハ スティティニバンディニー
あるいは、感覚の対象への働きが生じれば、心を不動にする。

簡単な解説:前節において、息を吐き出すこと、止めることによって、心の平安が生じると説かれました。本節では、修練を通じ霊的な感覚を得る経験は、信念を確固たるものとし、それもまた、心に安定をもたらすと説かれます。

ヨーガ・スートラ第1章第34節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


प्रच्छर्दनविधारणाभ्यां वा प्राणस्य॥३४॥
Pracchardanavidhāraṇābhyāṁ vā prāṇasya||34||
プラッチャルダナヴィダーラナービヤーン ヴァー プラーナスヤ
あるいは、息を吐き出すこと、止めることによっても。

簡単な解説:前節において、他人の幸福を嬉しむ心、不幸を憐れむ心、有徳を喜ぶ心、不徳を良くも悪くも思わない心を育むことで、心には何にも乱されない平安が生じると説かれました。本節では、息を吐き出すこと、止めることによっても、その心の平安が生じると説かれます。

ヨーガ・スートラ第1章第33節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


मैत्रीकरुणामुदितोपेक्षाणां सुखदुःखपुण्यापुण्यविषयाणां भावनातश्चित्तप्रसादनम्॥३३॥
Maitrīkaruṇāmuditopekṣāṇāṁ sukhaduḥkhapuṇyāpuṇyaviṣayāṇāṁ bhāvanātaścittaprasādanam||33||
マイトリーカルナームディトーペークシャーナーン スカドゥフカプンニャープンニャヴィシャヤーナーン バーヴァナータシュチッタプラサーダナム
親愛、同情、歓喜、無関心を、幸福、不幸、有徳、不徳に対し培えば、心の清澄がある。

簡単な解説:前節において、心の散動を防ぐために、ある一つの対象に対し繰り返し集中を行うことがよいと説かれました。そして本節では、他人の幸福を嬉しむ心、不幸を憐れむ心、有徳を喜ぶ心、不徳を良くも悪くも思わない心を育むことで、心には何にも乱されない平安が生じると説かれます。

ヨーガ・スートラ第1章第32節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


तत्प्रतिषेधार्थमेकतत्त्वाभ्यासः॥३२॥
Tatpratiṣedhārthamekatattvābhyāsaḥ||32||
タットプラティシェーダールタメーカタットヴァービヤーサハ
それを防ぐのは、一つの原理への修習である。

簡単な解説:前節までに、病気や無気力、苦悩や憂鬱など、心の散動状態について説かれました。そして本節では、それら心の散動を防ぐための方法として、ある一つの対象に対し、繰り返し集中を行うことがよいと説かれます。

ヨーガ・スートラ第1章第31節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


दुःखदौर्मनस्याङ्गमेजयत्वश्वासप्रश्वासा विक्षेपसहभुवः॥३१॥
Duḥkhadaurmanasyāṅgamejayatvaśvāsapraśvāsā vikṣepasahabhuvaḥ||31||
ドゥフカダウルマナスヤーンガメージャヤトヴァシュヴァーサプラシュヴァーサー ヴィクシェーパサハブヴァハ
苦悩、憂鬱、手足の震え、吸息と呼息が、心の散動に伴って生じる。

簡単な解説:前節において、病気、無気力、疑い、散漫、怠惰、不節制、妄見、三昧の境地に入り得ない状態、三昧の境地に留まることができない状態、この9つが心の散動であり、修行の障害であると説かれました。本節では、その心の散動に伴って、苦悩、憂鬱、手足の震え、不規則な吸息と呼息が生じると説かれます。

ヨーガ・スートラ第1章第30節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


व्याधिस्त्यानसंशयप्रमादालस्याविरतिभ्रान्तिदर्शनालब्धभूमिकत्वानवस्थितत्वानि चित्तविक्षेपास्तेऽन्तरायाः॥३०॥
Vyādhistyānasaṁśayapramādālasyāviratibhrāntidarśanālabdhabhūmikatvānavasthitatvāni cittavikṣepāste’ntarāyāḥ||30||
ヴャーディスティヤーナサンシャヤプラマーダーラスヤーヴィラティブラーンティダルシャナーラブダブーミカトヴァーナヴァスティタトヴァーニ チッタヴィクシェーパーステーンタラーヤーハ
病気、無気力、疑い、散漫、怠惰、不節制、妄見、三昧の境地に入り得ない状態、留まることができない状態、これらが心の散動であり、障害である。

簡単な解説:前節までに至高神について説かれ、そのあらわれである聖音オームを唱え瞑想することで、修行の障害が取り除かれると説かれました。本節では、病気、無気力、疑い、散漫、怠惰、不節制、妄見、三昧の境地に入り得ない状態、三昧の境地に留まることができない状態、この9つが心の散動であり、修行の障害であると説かれます。

ヨーガ・スートラ第1章第29節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


ततः प्रत्यक्चेतनाधिगमोऽप्यन्तरायाभावश्च॥२९॥
Tataḥ pratyakcetanādhigamo’pyantarāyābhāvaśca||29||
タタハ プラティヤクチェータナーディガモーピャンタラーヤーバーヴァシュチャ
それにより、意識は内面に向かい成就し、そして、障害も消滅する。

簡単な解説:前節において、至高神を表す聖音オームを繰り返し唱え、その音が意味する至高神を瞑想することがよいと説かれました。本節では、そのオームを繰り返し唱える実践により、意識は内面に向かい自分自身の本質を見ることが可能となり、修行におけるさまざまな障害もまた消滅すると説かれます。