ヨーガ・スートラ第1章第46節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


ता एव सबीजः समाधिः॥४६॥
Tā eva sabījaḥ samādhiḥ||46||
ター エーヴァ サビージャハ サマーディヒ
これらは、まさに有種子三昧である。

簡単な解説:前節までに、粗大な対象に関する定に、有尋定(問いのある定)と無尋定(問いのない定)があり、精妙な対象に関する定に、有伺定(識別のある定)と無伺定(識別を超えた定)があると説かれました。本節では、これらの四つの定には対象があり、また、束縛の因子があることから、種子のある三昧であると説かれます。

ヨーガ・スートラ第1章第45節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


सूक्ष्मविषयत्वं चालिङ्गपर्यवसानम्॥४५॥
Sūkṣmaviṣayatvaṁ cāliṅgaparyavasānam||45||
スークシュマヴィシャヤトヴァン チャーリンガパリヤヴァサーナム
精妙な対象は、非顕現の根本原質に完結する。

簡単な解説:前節において、精妙な対象に関する定に、有伺定(識別のある定)と無伺定(識別を超えた定)があると説かれました。本節では、その精妙な対象について、万物の根源である自性に至るまでの、形をもっていない諸原理の総括であると説かれます。

ヨーガ・スートラ第1章第44節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


एतयैव सविचारा निर्विचारा च सूक्ष्मविषया व्याख्याता॥४४॥
Etayaiva savicārā nirvicārā ca sūkṣmaviṣayā vyākhyātā||44||
エータヤイヴァ サヴィチャーラー ニルヴィチャーラー チャ スークシュマヴィシャヤー ヴャーキャーター
これにより、有伺定と無伺定が、さらに精妙な対象に関するものとして説明される。

簡単な解説:前節までに、粗大な対象に関する定である、有尋定(問いのある定)と無尋定(問いのない定)について説かれました。本節では、それらよりもさらに精妙な対象に関する定に、有伺定(識別のある定)と無伺定(識別を超えた定)があると説かれます。

ヨーガ・スートラ第1章第43節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


स्मृतिपरिशुद्धौ स्वरूपशून्येवार्थमात्रनिर्भासा निर्वितर्का॥४३॥
Smṛtipariśuddhau svarūpaśūnyevārthamātranirbhāsā nirvitarkā||43||
スムリティパリシュッダウ スヴァルーパシューニェーヴァールタマートラニルバーサー ニルヴィタルカー
記憶の浄化によって、あたかもそれ自体の性質が存在しないかのように、対象物のみ輝き出るのが、無尋定である。

簡単な解説:前節において、言葉、それが示す対象物、それに関する知識、それらを分析する知が混ざった状態は、問いのある定(有尋定)であると説かれました。本節では、定が深まると、記憶が浄化され、あたかも意識自体がなくなってしまったかのように、対象物のみが輝き出るとされ、それが問いのない定(無尋定)であると説かれます。

ヨーガ・スートラ第1章第42節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


तत्र शब्दार्थज्ञानविकल्पैः सङ्कीर्णा सवितर्का समापत्तिः॥४२॥
tatra śabdārthajñānavikalpaiḥ saṅkīrṇā savitarkā samāpattiḥ||42||
タットラ シャブダールタジュニャーナヴィカルパイヒ サンキールナー サヴィタルカー サマーパッティヒ
その中で、言葉、対象物、知識の混合した状態が、有尋定である。

簡単な解説:前節において、心の働きが弱まると、透明な水晶が対象物の色に染まるように、心は、認識主体、認識器官、認識対象のいずれかに定まり、それを定というと説かれました。本節では、その定について、言葉、それが示す対象物、それに関する知識、それらを分析する知が混ざった状態は、問いのある定(有尋定)であると説かれます。

ヨーガ・スートラ第1章第41節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


क्षीणवृत्तेरभिजातस्येव मणेर्ग्रहीतृग्रहणग्राह्येषु तत्स्थतदञ्जनता समापत्तिः॥४१॥
Kṣīṇavṛtterabhijātasyeva maṇergrahītṛgrahaṇagrāhyeṣu tatsthatadañjanatā samāpattiḥ||41||
クシーナヴリッテーラビジャータスイェーヴァ マネールグラヒートリグラハナグラーヒェーシュ タットスタタダンジャナター サマーパッティヒ
心の働きが弱まると、透明な水晶のように、認識主体、認識器官、認識対象の中に留まり、その色に染まる。これが定である。

簡単な解説:前節において、さまざまな術を通じ心が平安になった者には、原子からもっとも巨大なものに至るまで、あらゆるものに対する支配力が生じると説かれました。本節では、心の働きが弱まると、透明な水晶が対象物の色に染まるように、心は、認識主体、認識器官、認識対象のいずれかに定まると説かれます。

ヨーガ・スートラ第1章第40節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


परमाणुपरममहत्त्वान्तोऽस्य वशीकारः॥४०॥
Paramāṇuparamamahattvānto’sya vaśīkāraḥ||40||
パラマーヌパラママハットヴァーントースヤ ヴァシーカーラハ
極小から極大まで、完全に支配する。

簡単な解説:前節までに、心に平安を生じさせるためのさまざまな術が説かれてきました。本節では、そうした術を通じ心が平安になった者には、原子からもっとも巨大なものに至るまで、あらゆるものに対する支配力が生じると説かれます。

ヨーガ・スートラ第1章第39節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


यथाभिमतध्यानाद्वा॥३९॥
Yathābhimatadhyānādvā||39||
ヤタービマタディヤーナードヴァー
あるいは、願わしいものを瞑想することによっても。

簡単な解説:前節において、夢や睡眠の中で得る神々しい体験や安らかな気分に集中することで、心には平安が生じると説かれました。本節では、自分の好むものや、心引かれるものなど、願うものを瞑想することでも、心には平安が生じると説かれます。

ヨーガ・スートラ第1章第38節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


स्वप्ननिद्राज्ञानालम्बनं वा॥३८॥
Svapnanidrājñānālambanaṁ vā||38||
スヴァプナニドラージュニャーナーランバナン ヴァー
あるいは、夢や睡眠の体験を基にすることによっても。

簡単な解説:前節において、欲望を超越した聖者のような、高潔な人物の心を瞑想することで、心には平安が生じると説かれました。本節では、夢や睡眠の中で得る神々しい体験や安らかな気分に集中することでも、心には平安が生じると説かれます。

ヨーガ・スートラ第1章第37節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


वीतरागविषयं वा चित्तम्॥३७॥
Vītarāgaviṣayaṁ vā cittam||37||
ヴィータラーガヴィシャヤン ヴァー チッタム
あるいは、欲望から離れた人の、心によっても。

簡単な解説:前節において、修練によって、悲しみのない明るい光を知覚することで、心には平安が生じると説かれました。本節では、欲望を超越した聖者のような、高潔な人物の心を瞑想することでも、心には平安が生じると説かれます。