ヨーガ・スートラ第1章第32節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


तत्प्रतिषेधार्थमेकतत्त्वाभ्यासः॥३२॥
Tatpratiṣedhārthamekatattvābhyāsaḥ||32||
タットプラティシェーダールタメーカタットヴァービヤーサハ
それを防ぐのは、一つの原理への修習である。

簡単な解説:前節までに、病気や無気力、苦悩や憂鬱など、心の散動状態について説かれました。そして本節では、それら心の散動を防ぐための方法として、ある一つの対象に対し、繰り返し集中を行うことがよいと説かれます。

ヨーガ・スートラ第1章第31節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


दुःखदौर्मनस्याङ्गमेजयत्वश्वासप्रश्वासा विक्षेपसहभुवः॥३१॥
Duḥkhadaurmanasyāṅgamejayatvaśvāsapraśvāsā vikṣepasahabhuvaḥ||31||
ドゥフカダウルマナスヤーンガメージャヤトヴァシュヴァーサプラシュヴァーサー ヴィクシェーパサハブヴァハ
苦悩、憂鬱、手足の震え、吸息と呼息が、心の散動に伴って生じる。

簡単な解説:前節において、病気、無気力、疑い、散漫、怠惰、不節制、妄見、三昧の境地に入り得ない状態、三昧の境地に留まることができない状態、この9つが心の散動であり、修行の障害であると説かれました。本節では、その心の散動に伴って、苦悩、憂鬱、手足の震え、不規則な吸息と呼息が生じると説かれます。

ヨーガ・スートラ第1章第30節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


व्याधिस्त्यानसंशयप्रमादालस्याविरतिभ्रान्तिदर्शनालब्धभूमिकत्वानवस्थितत्वानि चित्तविक्षेपास्तेऽन्तरायाः॥३०॥
Vyādhistyānasaṁśayapramādālasyāviratibhrāntidarśanālabdhabhūmikatvānavasthitatvāni cittavikṣepāste’ntarāyāḥ||30||
ヴャーディスティヤーナサンシャヤプラマーダーラスヤーヴィラティブラーンティダルシャナーラブダブーミカトヴァーナヴァスティタトヴァーニ チッタヴィクシェーパーステーンタラーヤーハ
病気、無気力、疑い、散漫、怠惰、不節制、妄見、三昧の境地に入り得ない状態、留まることができない状態、これらが心の散動であり、障害である。

簡単な解説:前節までに至高神について説かれ、そのあらわれである聖音オームを唱え瞑想することで、修行の障害が取り除かれると説かれました。本節では、病気、無気力、疑い、散漫、怠惰、不節制、妄見、三昧の境地に入り得ない状態、三昧の境地に留まることができない状態、この9つが心の散動であり、修行の障害であると説かれます。

ヨーガ・スートラ第1章第29節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


ततः प्रत्यक्चेतनाधिगमोऽप्यन्तरायाभावश्च॥२९॥
Tataḥ pratyakcetanādhigamo’pyantarāyābhāvaśca||29||
タタハ プラティヤクチェータナーディガモーピャンタラーヤーバーヴァシュチャ
それにより、意識は内面に向かい成就し、そして、障害も消滅する。

簡単な解説:前節において、至高神を表す聖音オームを繰り返し唱え、その音が意味する至高神を瞑想することがよいと説かれました。本節では、そのオームを繰り返し唱える実践により、意識は内面に向かい自分自身の本質を見ることが可能となり、修行におけるさまざまな障害もまた消滅すると説かれます。

ヨーガ・スートラ第1章第28節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


तज्जपस्तदर्थभावनम्॥२८॥
Tajjapastadarthabhāvanam||28||
タッジャパスタダルタバーヴァナム
これを繰り返し唱え、この意味を瞑想するがよい。

簡単な解説:前節において、至高神を表す言葉は、宇宙創造の時に発生したプラナヴァ(原初音)とされる聖音オームであると説かれました。本節では、至高神を表すその聖音オームを繰り返し唱え、その音が意味する至高神を瞑想することがよいと説かれます。

ヨーガ・スートラ第1章第27節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


तस्य वाचकः प्रणवः॥२७॥
Tasya vācakaḥ praṇavaḥ||27||
タッスヤ ヴァーチャカハ プラナヴァハ
それを表す言葉は、聖音オームである。

簡単な解説:前節において、至高神は時間によって制限された存在でないため、太古のグルたちにとってもグルであると説かれました。本節では、その至高神を表す言葉は、宇宙創造の時に発生したプラナヴァ(原初音)とされる聖音オームであると説かれます。

ヨーガ・スートラ第1章第26節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


पूर्वेषामपि गुरुः कालेनानवच्छेदात्॥२६॥
Pūrveṣāmapi guruḥ kālenānavacchedāt||26||
プールヴェーシャーマピ グルフ カーレーナーナヴァッチェーダートゥ
太古のグルたちにとってもグルである、時間によって制限されていないから。

簡単な解説:前節において、至高神には全てのことを知る最高の力の源があると説かれました。本節では、その至高神は時間によって制限された存在でないため、太古のグルたちにとってもグルであり、それは人類最初のグルであり、今もなおグルとして存在していると説かれます。

ヨーガ・スートラ第1章第25節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


तत्र निरतिशयं सर्वज्ञबीजम्॥२५॥
Tatra niratiśayaṁ sarvajñabījam||25||
タットラ ニラティシャヤン サルヴァジュニャービージャム
そこには、最高の、全知の種子がある。

簡単な解説:前節より、至高神について説かれ始めました。本節では、その至高神には、全てのことを知る力の源があり、それはすべての人間にあるが、至高神には最高のものが備わっていると説かれます。

ヨーガ・スートラ第1章第24節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


क्लेशकर्मविपाकाशयैरपरामृष्टः पुरुषविशेष ईश्वरः॥२४॥
Kleśakarmavipākāśayairaparāmṛṣṭaḥ puruṣaviśeṣa īśvaraḥ||24||
クレーシャカルマヴィパーカーシャヤイラパラームリシュタハ プルシャヴィシェーシャ イーシュヴァラハ
煩悩、業、業報、業遺存によって影響されない、特別なプルシャが、至高神である。

簡単な解説:前節において、至高神への祈念によって無想三昧に至ることができると説かれました。そして本節では、その至高神について、苦悩(煩悩)、行為(業)、行為の結果(業報)、行為の潜在的な印象(業遺存)によって影響されることのない、特別なプルシャ(本当の自分)であると説かれます。

ヨーガ・スートラ第1章第23節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


ईश्वरप्रणिधानाद्वा॥२३॥
Īśvarapraṇidhānādvā||23||
イーシュヴァラプラニダーナードヴァー
もしくは、至高神への祈念によって。

簡単な解説:前節において、解脱を求める者の強い熱情は、温和と中位と熱烈があり、それに応じて無想三昧の完成の早さに差異があると説かれました。そして本節では、至高神への祈念によっても、無想三昧に至ることができると説かれます。これより至高神について説かれていきます。