オーム・フリーム・ナマハ

・Om hrIm namah
・オーム・フリーム・ナマハ

フリームは、ビージャ・マントラ(種子真言)のひとつで、マハーマーヤー(宇宙の母なる女神ドゥルガー)あるいはブヴァネーシュヴァラ(世界の主の意味でシヴァ神)を示しています。
「ハ(Ha)」はシヴァ神を、「ラ(Ra)」はプラクリティ(自然、本質、創造などを意味するサンスクリット語。精神原理プルシャと対比される)を、「イー(Ee)」はマハーマーヤーを意味するといわれます。
「フリーム」の音は、宇宙の母であるドゥルガーを喚起し、これによって悲しみが払拭されると信じられています。
このマントラは、1面、4面、5面、6面、10面、13面のルドラークシャに対しても唱えられます。
このマントラが収録されているCDには以下のCDがあります。
・「Rudraksha 平安、繁栄、健康のためのマントラ」(トラック5)

ナモー・デーヴェイ・マハーデーヴェイ

・namo devyai mahA-devyai shivAyai satatam namah
namah prakrityai bhadrAyai niyatAh pranatAh sma tAm
・ナモー・デーヴェイ・マハーデーヴェイ・シヴァーイェイ・サタタム・ナマハ
ナマハ・プラクリテェイ・バドラーイェイ・ニヤターハ・プラナターハ・スマ・ターム
・意味:永遠の吉兆、偉大な女神を常に礼拝いたします
永遠、不変、遍在である、幸福を授ける原初のシャクティに敬礼いたします

ドゥルガー・サプタシャティー第5章9節の他、さまざまな詩に登場するマントラです。
すべての源泉である女神に祈りを捧げ、今日一日を、そしてこれから始まる祭祀の祝福を女神に祈願します。
このマントラが収録されているCDには以下のCDがあります。
・「Sacred Morning Chants – Shri Devi」(トラック2)

オーム・ガウリー・シャンカラーヤ・ナマハ

・Om gaurI shankarAya namah
・オーム・ガウリー・シャンカラーヤ・ナマハ
・意味:ガウリーシャンカラ神に帰依いたします

ガウリー・シャンカラは、シヴァ神(シャンカラ)と、シヴァ神の妃であるパールヴァティー女神(ガウリー)を示しています。双子のルドラークシャ・ビーズや、またヒマーラヤ山脈の双子のガウリー・シャンカラ山などを指すこともあります。
このマントラは、ガウリーシャンカラ・ルドラークシャを祝福するためのマントラでもあり、ガウリーシャンカラ・ルドラークシャ・ビーズは、サンニャーシン(放擲者、放棄者)や賢者が好んで身につけられます。
このマントラが収録されているCDには以下のCDがあります。
・「Rudraksha 平安、繁栄、健康のためのマントラ」(トラック15)

ヴェーンカテーシュヴァラ・マントラ

・kalyAnA dbhuta gAtrAya
kAmitArthapradAyine
shrImadvenkatanAthAya
venkateshAya te namah
・カリャーナー・ブタ・ガートラーヤ
カーミタールタプラダーイネー
シュリーマドヴェーンカタナーターヤ
ヴェーンカテーシャーヤ・テー・ナマハ
・意味:全知全能、吉兆の象徴である偉大な姿をしたお方
分け隔てなく帰依者のすべての願望をかなえるお方
ヴェーンカタ(聖なる丘)の山の神であるお方
ヴェーンカテーシュヴァラ神に帰依いたします

ヴィシュヌの化身である眼光鋭いヴェーンカテーシュヴァラのマントラです。
ヴェーンカテーシュヴァラは、金、銀、財宝、豪華な装飾を身につけ、その妻も富の女神であるラクシュミーであることから、ビジネスの隆盛を祈願するために礼拝されます。
このマントラが収録されているCDには以下のCDがあります。
・「Gods of India マルチメディア・マントラブック

バッドラン・カルネービヒ(後半)

・svasti na indro vruddha-shravAh
svasti nah pUshA vishvavedAh
svasti nas-tArkshyo arishtanebhih
svasti no bruhaspatir-dhadhAtu
Om shAntih shAntih shAntih
・スヴァスティ・ナ・インドロー・ヴルッダ・シュラヴァーハ
スヴァスティ・ナハ・ブーシャー・ヴィシュヴァヴェーダーハ
スヴァスティ・ナス・タールクショー・アリシュタネービヒ
スヴァスティ・ノー・ブルハスパティル・ダダートゥ
オーム・シャーンティヒ・シャーンティヒ・シャーンティヒ
・意味:私たちに、古代に名を轟かせたインドラの恩寵がありますように
私たちに、全知のプーシャー(太陽神)の恩寵がありますように
私たちに、悪を滅ぼすタールクシャ(ガルダ)の恩寵がありますように
祈祷の主であるブリハスパティよ、どうか祝福をお与えください
平安あれ、平安あれ、平安あれ

プラシュナ・ウパニシャッド、ムンダカ・ウパニシャッド、ガナパティ・アタルヴァシールシャムで見られる「バッドラン・カルネービヒ」のシャーンティ・マントラ(後半部)です。
ブリハスパティは、祭祀の主とされる祭式を司る神です。ブリハスパティの祝福により、これから行われるすべての試みが成功するように祈願します。
・「ヴィシュワ・シャーンティ・マントラ」(トラック5)
・「シャーンティ・マントラ・チャンティング with Shri Aswath
・「ガナパティ・アタルヴァシールシャム・チャンティング with Shri Aswath

バッドラン・カルネービヒ(前半)

・Om bhadram karnebhihi shrunuyAma devAh
bhadram pashyemAkshabhir-yajatrAh
sthirairangai stushtuvAgm sastanUbhihi
vyashema devahitam yadAyuh
・オーム・バッドラン・カルネービヒ・シュルヌヤーマ・デーヴァーハ
バッドラン・パッシェーマークシャビル・ヤジャットラーハ
スティライランガイ・ストゥシュトゥヴァーグン・サスタヌービヒ
ヴャシェーマ・デーヴァヒタン・ヤダーユフ
・意味:神よ。私たちの耳が、よいことを聞く耳でありますように。
私たちの目が、よいものを見る目でありますように。
あなたに与えられた健康で丈夫な身体で、あなたの栄光を讃美するために。
プラシュナ・ウパニシャッド、ムンダカ・ウパニシャッド、ガナパティ・アタルヴァシールシャムで見られるシャーンティ・マントラ(前半部)です。
耳と目は、人間の器官の中でもっとも多く、外部からの情報を受けとる器官です。常によいことを聞き、よいものを見ることができるよう神に祈ることで、平安で幸せな日々が送れるよう、一日の始まりに唱えられることが勧められています。
このマントラが収録されているCDには以下のCDがあります。
・「ヴィシュワ・シャーンティ・マントラ」(トラック5)
・「シャーンティ・マントラ・チャンティング with Shri Aswath
・「ガナパティ・アタルヴァシールシャム・チャンティング with Shri Aswath

アサトーマー・サッドガマヤ

・asatomA sadgamaya tamasomA jyotirgamaya
mrityormA amritam gamaya
Om shAntih shAntih shAntih
・アサトーマー・サッドガマヤ・タマソーマー・ジョーティルガマヤ
ムリッティヨールマー・アムリタン・ガマヤ
オーム・シャーンティヒ・シャーンティヒ・シャーンティヒ
・意味:非真から真実へ 不明から光明へ 死から不死へ
どうか私をお導きください。
平安あれ、平安あれ、平安あれ

ブリハド・アーラニヤカ・ウパニシャッド(I.3.27)によるシャーンティ・マントラです。
世俗的なものごと、感官に対する執着、貪欲や怒りなど…、あらゆる点で、欠陥に覆われている私たちの知性を輝かせ、真理を気づかせる至高のマントラです。万物の主、霊性の師匠に、真理へ到達するための窮極の叡智を授けてくれるよう祈ります。
このマントラが収録されているCDには以下のCDがあります。
・「ヴィシュワ・シャーンティ・マントラ」(トラック9)

ハンサ・ガーヤトリー・マントラ

・Om parama hamsaya vidmahe
mahatattvaya dhimahi
tanno hamsah prachodayat
・オーム・パラマ・ハンサーヤ・ヴィッドゥマヘー
マハタットヴァーヤ・ディーマヒ
タンノ・ハンサ・プラチョーダヤートゥ
・意味:どうか至高のハンサを知り、
偉大な真理を瞑想できますように。
ハンサが、私たちをそこに導き、照らしてくれますように。

ハンサ(ハムサ)は、一般に鵞鳥といわれますが、ヴェーダと結びついた神聖なイメージに近づけるために、白鳥とも訳されます。「ハンサの優雅な飛び方はブラフマンに到達しようとするヒンドゥーの行者たちの宗教的な行為を象徴するとも見られ、ヒンドゥー教神話ではブラフマー神の乗り物となった。」[1]といわれます。
このマントラが収録されているCDには以下のCDがあります。
・「Evening Mantras」(トラック5)
[1]菅沼晃編、インド神話伝説辞典、p270、東京堂出版

チャトル・シュローキー第4節

・teshAmevAnukampArtham ahamajnAnajam tamah
nAshayAmyAtmabhAvastho jnAnadIpena bhAsvatA
・テーシャーメーヴァーヌカンパールタム・アハマジュニャーナジャン・タマハ
ナーシャヤーミャートマバーヴァストー・ニャーナディーペーナ・バースヴァター
・意味:まさに彼らへの憐愍のために、私は個物(アートマン)の心に宿り、輝く知識の灯火により、無知から生ずる闇を滅ぼす。※

バガヴァッド・ギーターのエッセンスを抜き出した4詩節であるチャトル・シュローキー第4節(バガヴァッド・ギーター第10章11節)です。
私たちの無知という暗闇は、至高神への信愛を燃料とする知識の灯火により追い払われるといいます。その知識の灯火は、クリシュナへの信愛という燃料が切れかかるとき、感官への執着や欲望が生じ灯火の芯がなくなるとき、または外部の困難という強風により、さまざまな理由で消えかかるときがあるかもしれません。しかし、苦行を通じて絶え間なく知識の灯火を輝かせることにより、自己(アートマン)に生来内在するブラフマン自身が照らし出されるといわれます。
このマントラが収録されているCDには以下のCDがあります。
・「バガヴァッド・ギーターCDギフトボックス」(CDAB099)
・「バガヴァッド・ギーター マルチメディアブック」(GitaMultimedia)
※上村勝彦訳、バガヴァッド・ギーター、岩波文庫

チャトル・シュローキー第3節

・teshAm satatayuktAnAm bhajatAm prItipUrvakam
dadAmi buddhiyogam tam yena mAmupayAnti te
・テーシャーン・サタタユクターナーン・バジャターン・プリーティプールヴァカム
ダダーミ・ブッディヨーガン・タン・イェーナ・マームパヤーンティ・テー
・意味:常に〔私に〕専心し、喜びをもって私を信愛する彼らに、私はかの知性(ブッディ)のヨーガを授ける。それにより彼らが私に至るところの。※

バガヴァッド・ギーターのエッセンスを抜き出した4詩節であるチャトル・シュローキー第3節(バガヴァッド・ギーター第10章10節)です。
人々が成就に達するためには、至高神の手助けが必要といわれます。それには、至高神クリシュナを常に念想し、心から信愛することで、クリシュナが窮極の境地に達するために必要な知性のヨーガを、内的霊感によって与えるといいます。
このマントラが収録されているCDには以下のCDがあります。
・「バガヴァッド・ギーターCDギフトボックス」(CDAB099)
・「バガヴァッド・ギーター マルチメディアブック」(GitaMultimedia)
※上村勝彦訳、バガヴァッド・ギーター、岩波文庫