グル・ガーヤトリー・マントラ


・ॐ गुरुदेवाय विद्महे परब्रह्मणे धीमहि ।
तन्नो गुरुः प्रचोदयात्‌ ॥
・om gurudevāya vidmahe parabrahmaṇe dhīmahi |
tanno guruḥ pracodayāt ||

・オーム グルデーヴァーヤ ヴィッドゥマヘー パラブラフマネー ディーマヒ
タンノー グルフ プラチョーダヤートゥ
・意味:我らがグルデーヴァを知り、至高の存在を瞑想できるように
グルよ、我らを導き給え

グル(導師)は、インドでは神と同じ存在として敬意が払われています。
「闇を取り除く者」を意味するグルは、精神性を育む道を歩む中で、大きな障壁となる「無知」という暗闇を取り払い、「知識」という光をもたらす存在です。
真っ暗な道を進む時、道を照らす灯りが必要であるように、グルはまさに、心に生じる疑いや迷いといった暗闇を追い払う、明るい光そのものです。
インドでは、現代でも多くの人々がグルに寄り添い、人生の探求を続けています。

カルキ・ジャヤンティ2020

kalki

2020年7月25日はカルキ・ジャヤンティ(降誕祭)です。

カルキはヴィシュヌ神の10番目の化身と信じられ、「永遠」や「時間」を象徴します。その名には、「不潔」や「汚物」という意味があり、悪や暗闇、無知を破壊する者として崇められます。

カルキはカリ・ユガの最後に現れ、世界の悪をすべて滅ぼし、新たな世界を築くと信じられています。シュラヴァナ月(7~8月)の新月から6日目に誕生すると信じられており、2020年は7月25日にあたります。

カルキ・プラーナには、シャンバラという村に生まれることも記されています。白い馬に乗り、剣をもって描かれます。雷や大雨、厳しい日照りなどが関連付けられることも多く、古代の人々が大自然の破壊と不要な要素の破壊を示唆していたとも伝えられています。

参照:https://en.wikipedia.org/wiki/Kalki

カーラ・サルパ・ドーシャの対策法

ラーフとケートゥは、それぞれ月の昇交点と月の降交点にあたりますが、インド占星術では惑星と見なされています。
不死の霊薬アムリタを盗んだという悪しきカルマを持つラーフとケートゥは、凶星と考えられ、非常に恐れられています。
このラーフとケートゥの間に、他の7つの惑星が位置している時、カーラ・サルパ・ドーシャが生じます。

一般的に、カーラ・サルパ・ドーシャは、健康、富、キャリア、職業、愛、結婚、子ども、そして私たちの人生のさまざまな面に悪影響や苦難を生み出すとされます。
ホロスコープにおいて、その影響がどのように出ているかは、ラートとケートゥが出生図においてどこに配置されているかを見る必要があります。
例えば、ラーフが1室、ケートゥが7室にある場合、1室が健康を意味するため、その人は、健康に関して問題に直面するでしょう。
また、ラーフが2室にある場合、その人は、家族関係や富、その他、2室に関係する問題に直面するでしょう。
出生図には合計で12室があるため、カーラ・サルパ・ドーシャは全部で12種類あることになり、その影響は12種類に分けることができます。

カーラ・サルパ・ドーシャの対策法
・カーラ・サルパ・ドーシャ解消のためのプージャーを行う。
・家庭の祭壇や清浄な場所にカーラ・サルパ・ヤントラを祀り、毎日礼拝を行う。または、ラーフに対応する土曜日、ケートゥに対応する火曜日に礼拝を行う。
・シュラヴァナ月のナーガ・パンチャミーにおいて、近くの川で蛇神のプージャーを行う。
・ルドラークシャの14面か、8面と9面の組み合わせを身につける。
・ラーフに対応するゴーメーダ(ヘソナイト)、ケートゥに対応するキャッツアイの宝石を身につける。
・毎日シヴァ・パンチャークシャラ・マントラ(オーム・ナマハ・シヴァーヤ)を108回唱える。
・毎週月曜日にマハームリティユンジャヤ・マントラを108回唱えてシヴァ神を礼拝する。
・月食、日食、またはマハーシヴァラートリーにおいて、シヴァ神をリンガムの形で礼拝する「ルドラ・アビシェーカム」を行う。
カーラ・サルパ・ヤントラの礼拝の手順
・早朝、もしくは夕刻に、身を清めた後、東や北東の方角にお祀りしたヤントラの前に座ります。
・サンダルウッド・ペーストをヤントラの中央に塗布します。
・ドゥーパ・スティック(お香)に火をつけ、ヤントラに香りと煙を捧げます。
・金属製の器にアクシャタ(米粒)を入れ、ヤントラの前に捧げます。
・蝋燭やオイルランプ等に灯りを灯します。
・以下のマントラをそれぞれ108回唱えます。
・マントラを唱えた後、心を穏やかにし、しばらくの間、瞑想を行います。

ラーフ・マントラ
・ॐ रां राहवे नमः
・om rāṁ rāhave namaḥ
・オーム・ラーム・ラーハヴェー・ナマハ
ケートゥ・マントラ
・ॐ ह्रीं केतवे नमः
・om hrīṁ ketave namaḥ
・オーム・フリーム・ケータヴェー・ナマハ

新型コロナウィルス緊急アンナダーナ活動報告(その8)

新型コロナウィルス緊急アンナダーナにご協力をいただいております皆様、誠にありがとうございます。

3月25日に始まった新型コロナウィルス感染拡大防止のためのインド全土の封鎖は、段階的な措置の緩和が行われています。
経済状況の悪化を受けたこの措置の緩和により、1日に2万人近い新規感染者が報告されるなど、主要都市を中心に感染拡大の状況が続いています。

社会経済活動の再開は進んでいますが、状況は不安定となっており、これまで主にインフォーマルセクターでの労働に従事していた経済的に困窮する人々は、貧困や失業に直面したままの状況です。
前回に続き、首都デリーでこうした人々が暮らす地域へ食事を配りました。
実施日は6月27日となり、これで第9回目となります。
手配できたメニューは、ラージマー・チャーワル(豆のカレーとご飯、1皿45ルピー)が500プレートです。
このような状況でも子どもたちは元気がよく、家族の代わりに何度も行き来して、喜んで食事を配る様子も見られました。

首都デリーでは新規感染者数が急増していることから、活動範囲を限定していますが、今回も500プレートはすぐに配り終えています。
今後も手配が可能になり次第、実施していく予定です。

この度の温かいご協力に、心より御礼申し上げます。
次回の配給後、改めて、ご報告をさせていただきます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

(スタッフ:ひるま)

ナーガ・パンチャミー2020

7月に入ると、暑季が続いていた広大なインドの大地に、恵みの雨が降り注ぎます。
乾いた大地が潤い始めるこの時は、シュラヴァナ月(7月~8月)と呼ばれ、1年の中でもっとも神聖な月とされています。
一説に、天地創造の神話である「乳海撹拌」は、このシュラヴァナ月に起きたと伝えられます。

この神聖なシュラヴァナ月における祝祭のひとつに、ナーガ・パンチャミーと呼ばれる蛇神を讃える祝祭があります。
ナーガ・パンチャミーはシュラヴァナ月の新月から5日目に祝福され、2020年は7月25日に迎えます。
雨季に入り、さ迷い出る蛇の被害を受けないよう、祈りを捧げたことがこの祝祭の始まりだと伝えられます。

インドでは広く、蛇は多産や豊穣の象徴とされ、また脱皮を繰り返す姿が輪廻と不死の象徴として崇められてきました。
宇宙を維持するヴィシュヌ神は、永遠を意味する「アナンタ」という大蛇に横たわり眠っています。
私たちの内に存在する根源的な生命エネルギーもまた、尾てい骨に蛇のようにとぐろを巻いて眠っていると言われます。
「クンダリニー」と称されるそのエネルギーは、古代より、多くの探求者がその覚醒に努めてきたものに他ありません。

一方で、シヴァ神は首にぐるりと三周巻きついた蛇と共に描かれます。
三周の蛇は、過去、現在、未来の三つのサイクルを象徴していると伝えられ、それを身につけるシヴァ神は、心の動きによって生じる「時」を超越した、永遠の存在であることを示しているのだと言います。

そんなシヴァ神は、乳海攪拌の過程において生み出された猛毒ハラーハラを飲み、世界を救いました。
一説に、シヴァ神が飲んだ猛毒ハラーハラの一部はこの地にこぼれ落ち、今でも蛇がその毒を宿しているといわれることがあります。

霊性修行の道のりが記された神話としても伝えられる乳海撹拌において生み出された猛毒ハラーハラは、強欲や執着、嫉妬や愛憎、怒気や慢心など、私たちの揺れ動く心から生まれるネガティブな質に例えられます。
揺れ動く私たちの心は、まるで、くねくねと動き回る蛇のようであり、この地にこぼれ落ちた猛毒は、私たちの心を通して、面に湧き出てくるのかもしれません。

夏至を過ぎ、冬至に向かい始める今は、夜が少しずつ長くなり、人々の心に大きく作用する冷たい月の影響が出てくるといわれます。
今この時、慈悲深いシヴァ神に心を定めることで、時に猛毒のような苦悩を生み出す心の働きは静まり、あらゆるネガティブな質を制御することができるでしょう。
そうして一人ひとりの心が清らかになる時、シヴァ神が願うように、この世界には平和が満ちるに違いありません。

参照:Naga Panchami

新型コロナウィルス支援募金活動報告(その7)

新型コロナウィルス支援募金にご協力をいただいております皆様、誠にありがとうございます。

3月25日に始まった新型コロナウィルス感染拡大防止のためのインド全土の封鎖は、段階的な措置の緩和が行われています。
経済状況の悪化を受けた措置の緩和となりますが、これにより、大都市を中心として感染拡大の状況が続いています。

現在、動物の餌食は地域の犬を中心に、ドッグフードとミルクを与えています。
モンスーンが近づき、雷を伴う大嵐が突然やってくることがあり、餌食ができない時がありますが、ほぼ毎日、朝晩の2回与えています。
20kg入りのドッグフードの大袋は、現在までに11袋目になりました。
皆様の温かい愛情のおかげか、封鎖の間にもここの地域の犬たちは少し大きくなったようです。

封鎖の緩和により飲食店も開きつつあるため、今後は与える餌の量を調整する予定ですが、まだ以前のように飲食店の残った食材は多く出ていない状況です。
いつも尻尾を振って待っているため、しばらくはこれまでと同様に餌食を行います。

また、以前に医療物資を届けた施設へ、2回目の医療物資の支援を行う予定です。
獣医師の指導を得られ次第、物資を手配し、施設に伺う計画です。

この度の温かいご協力に、心より御礼申し上げます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

(スタッフ:ひるま)

2020年7月の主な祝祭

2020年7月の主な祝祭をご紹介いたします。

恵みの雨が降り注ぐモンスーンを迎えると、聖なる4カ月とされるチャトゥルマースが始まります。大きな祝祭が続くこの期間、最初の祝祭であるグル・プールニマー(師を讃える満月祭)が7月の満月に祝福されます。そして、シヴァ神を讃えるもっとも吉祥なひと月とされるシュラヴァナ月が始まります。

7月1日 エーカーダシー/チャトゥルマースの始まり
7月2日 プラドーシャ
7月5日 満月/グル・プールニマー
7月6日 シュラヴァナ月の始まり(主に北インド)
7月8日 サンカタハラ・チャトゥルティー
7月16日 エーカーダシー/カルカ(蟹座)・サンクラーンティ
7月18日 プラドーシャ
7月19日 シヴァラートリー
7月21日 新月/シュラヴァナ月の始まり(主に南インド)
7月23日 ハリヤーリー・ティージ
7月25日 ナーガ・パンチャミー/カルキ・ジャヤンティ
7月30日 エーカーダシー
7月31日 ヴァラ・ラクシュミー・ヴラタ

*地域や慣習によって、祝祭の日にちには差異が生じることがあります。

1年を通じた祝祭、またその詳細について、インド暦カレンダーでご紹介しております。

参照:Month Panchang

ハーキニー・ムドラー

これまでの世界のあり方に変容が求められる今、慣れない環境や大きな変化に、不安や緊張を感じることもあるかと思います。
集中力や記憶力、創造力や発想力が低下し、頭がうまく働かないと感じることも少なくありません。
そんな時は、古代から受け継がれる霊的叡智を取り入れながら、自分自身と向き合うことが大きな助けとなります。

インドには、脳力を上げるムドラーとして実践されるハーキニー・ムドラーが伝わります。
ハーキニーは、第3の目ともいわれる6番目のアージュニャー・チャクラを司る女神として知られます。
それ故、このムドラーは第3の目を呼び覚ますムドラーとしても伝えられてきました。

ハーキニー・ムドラーでは、まず胸の前で左右の手の平を合わせます。
そして、左右の指先は軽く合わせたまま、左右の手の平を離し空間を作ります。
第3の目に焦点を合わせ、ゆっくりと呼吸を続けます。
その際、息を吸う時に口蓋に舌をあて、息を吐く時に舌を離します。
この修練を繰り返すのが、ハーキニー・ムドラーです。

親指は火、人差し指は風、中指は空、薬指は地、小指は水というように、5本の指にはそれぞれ5元素の象徴があります。
このムドラーで5本の指の先端を合わせることで、身体内の5元素が穏やかに調和するとされてきました。
その5元素は、1番目から5番目のチャクラに対応するものであり、このムドラーは5つのチャクラに調和を生み出すとも伝えられます。

そして、6番目のチャクラに座すのがハーキニー女神です。
そこでは、2つの花弁を持つ美しい蓮が開花しています。
6番目のチャクラは、身体の左右を巡るエネルギーの通り道、イダーとピンガラの2つが交わる場所とされてきました。
それは、左脳と右脳の2つの均衡を取る場所でもあります。
ここに焦点を当てながら呼吸の調整を行えば、左右の鼻孔を通じた呼気の流れが左脳と右脳に均衡を生み出すとされます。

何より、右手と左手は、それぞれ左脳と右脳に繋がる身体の部位として伝えられるものです。
それらを合わせ呼吸と向き合う時、論理的で現実的な左脳と、直感的で空想的な右脳という、異なる働きをする左右の脳の均衡が取られ、優れた能力を発揮することができると伝えられます。

このムドラーを通じては、第3の目の覚醒ともいえるような思考の明瞭さを得るとともに、身体に落ち着きがもたらされることを強く実感します。
全身で感じるその調和は、深い喜びと幸福を呼び覚まし、健やかな日々を生み出してくれるものです。
確かな喜びへと導いてくれるこうした叡智を取り入れながら、どんな時も心穏やかに過ごすことをを心がけたいと感じます。

(文章:ひるま)

第73回グループ・ホーマ(プナルヴァス)無事終了のお知らせ

第73回グループ・ホーマ(プナルヴァス)にお申込みいただきました皆様、誠にありがとうございました。

バラジ神を礼拝する、第73回グループ・ホーマは、6月23日に無事に終了いたしました。

プージャーの写真を以下に掲載させていただきます。

神々の祝福と、より良い体験がありますよう、心よりお祈り申し上げます。
第73回グループ・ホーマの実施内容はこちらよりご覧いただけます。

アイヤッパ・ガーヤトリー・マントラ


・ॐ बोधनाथाय विद्महे भवपुत्राय धीमहि ।
तन्नो शास्त प्रचोदयात्‌ ॥
・om bodhanāthāya vidmahe bhavaputrāya dhīmahi |
tanno śāsta pracodayāt ||

・オーム ボーダナーターヤ ヴィッドゥマヘー バヴァプットラーヤ ディーマヒ
タンノー シャースタ プラチョーダヤートゥ
・意味:我らが覚醒の主を知り、シヴァ神の息子である方を瞑想できるように
シャースタよ、我らを導き給え

アイヤッパ神のガーヤトリー・マントラのひとつです。
アイヤッパ神は、ヨーガの補助具であるヨーガパッタを膝に巻いた姿で描かれ、南インドのケーララ州でとくに人気の高い神です。
シヴァ神とヴィシュヌ神の子孫であるダルマ・シャースタの化身と言い伝えられることから、シャースタとも呼ばれます。
アイヤッパ神は超人的、神的な知識と勇気を持ち合わせ、人々に恩恵を授け、病を治癒する神として古くから崇められています。