バガヴァッド・ギーター第1章第37節

तस्मान् नार्हा वयं हन्तुं
tasmān nārhā vayaṁ hantuṁ
タスマーン ナールハー ヴァヤン ハントゥン
それゆえ私たちは殺すべきではない

tasmāt【男性・中性・単数・従格、指示代名詞 tad】それ故に
na【否定辞】〜でない
arhā【男性・複数・主格】価値がある、値する、妥当する、〜する資格がある、〜すべき
vayam【複数・主格、一人称代名詞 asmad】私たちは
hantum【不定詞 √han】殺すこと、破壊すること

धार्तराष्ट्रान् स्वबान्धवान् ।
dhārtarāṣṭrān svabāndhavān |
ダールタラーシュトラーン スヴァバーンダヴァーン
ドリタラーシュトラの一族を、自分の親族たちを

dhārtarāṣṭrān【男性・複数・対格】ドリタラーシュトラの一族を、ドリタラーシュトラの息子たちを
svabāndhavān【男性・複数・対格】自分の親族たちを、自分の血縁者たちを。sva(自分の)-bāndhava(親族)

स्वजनं हि कथं हत्वा
svajanaṁ hi kathaṁ hatvā
スヴァジャナン ヒ カタン ハットヴァー
なぜならば、自分の一族を殺して、どうして

svajanam【男性・単数・対格】自分の一族を、同族の者を、親類を、親族を、血縁者を
hi【接続詞】なぜならば、実に
katham【副詞】どうして、いかにして
hatvā【絶対分詞 √han】殺して、破壊して、始末して

सुखिनः स्याम माधव ॥
sukhinaḥ syāma mādhava ||
スキナハ シヤーマ マーダヴァ
私たちは幸せになれよう、クリシュナよ

sukhinas【男性・複数・主格】幸福な、楽しい、嬉しい、快適な、愉快な
syāma【一人称・複数・パラスマイパダ・願望法 √as】私たちは〜だろう、私たちは〜であるかも知れない
mādhava【男性・単数・呼格】マーダヴァよ。クリシュナの別名。名前は「マドゥの子孫」の意。

तस्मान्नार्हा वयं हन्तुं धार्तराष्ट्रान्स्वबान्धवान् ।
स्वजनं हि कथं हत्वा सुखिनः स्याम माधव ॥ ३७ ॥

tasmānnārhā vayaṁ hantuṁ dhārtarāṣṭrānsvabāndhavān |
svajanaṁ hi kathaṁ hatvā sukhinaḥ syāma mādhava || 37 ||
それゆえ私たちは、ドリタラーシュトラの一族、自分の親族たちを殺すべきではありません。
なぜならば、自分の一族を殺して、どうして幸せになれるでしょうか、クリシュナよ。

バガヴァッド・ギーター第1章第36節

निहत्य धार्तराष्ट्रान् नः
nihatya dhārtarāṣṭrān naḥ
ニハティヤ ダールタラーシュトラーン ナハ
ドリタラーシュトラの一族を殺して、私たちに

nihatya【絶対分詞 ni√han】殺して、打ち倒して、破壊して
dhārtarāṣṭrān【男性・複数・対格】ドリタラーシュトラの一族を、ドリタラーシュトラの息子たちを
nas【複数・為格、一人称代名詞(附帯形) asmad】私たちに、私たちにとって

का प्रीतिः स्याज् जनार्दन ।
kā prītiḥ syāj janārdana |
カー プリーティヒ スヤージュ ジャナールダナ
どんな喜びがあるだろうか、クリシュナよ

kā【女性・単数・主格、疑問代名詞 kim】何、誰、なぜ、どんな、どのように
prītis【女性・単数・主格】喜びが、歓喜が、満足が、楽しみが
syāt【三人称・単数・パラスマイパダ・願望法 √as】それは〜だろう、それは〜であるかも知れない、おそらく
janārdana【男性・単数・呼格】ジャナールダナよ。クリシュナの別名。名前は「人を悩ます者」の意。

पापम् एवाश्रयेद् अस्मान्
pāpam evāśrayed asmān
パーパム エーヴァーシュライェード アスマーン
ただ罪過が私たちに宿るだけだろう

pāpam【中性・単数・主格】罪が、罪悪が、罪過が、悪徳が
eva【副詞】まさに、のみ(限定強意をあらわす)
āśrayet【三人称・単数・パラスマイパダ・願望法 ā√śri】それは加わるだろう、それは付着するだろう、それは宿るだろう
asmān【複数・対格、一人称代名詞 asmad】私たちに

हत्वैतान् आततायिनः॥
hatvaitān ātatāyinaḥ ||
ハットヴァイターン アータターイナハ
これらの凶暴な者たちを殺して

hatvā【絶対分詞 √han】殺して、破壊して、始末して
etān【男性・複数・対格、指示代名詞 etad】彼らを、これらを
ātatāyinas【男性・複数・対格】(命を奪うために)弓を引く者たちを、危害を加えようとする者たちを、侵略者たちを、攻撃者たちを、殺害者たちを

निहत्य धार्तराष्ट्रान्नः का प्रीतिः स्याज् जनार्दन ।
पापमेवाश्रयेदस्मान्हत्वैतानाततायिनः ॥ ३६ ॥

nihatya dhārtarāṣṭrānnaḥ kā prītiḥ syāj janārdana |
pāpamevāśrayedasmānhatvaitānātatāyinaḥ || 36 ||
ドリタラーシュトラの一族を殺して、私たちにどんな喜びがあるでしょうか、クリシュナよ。
これらの凶暴な者たちを殺しても、ただ罪過が私たちに宿るだけでしょう。

バガヴァッド・ギーター第1章第35節

एतान् न हन्तुम् इच्चामि
etān na hantum iccāmi
エーターン ナ ハントゥム イッチャーミ
私は彼らを殺すことを望まない

etān【男性・複数・対格、指示代名詞 etad】彼らを、これらを
na【否定辞】〜でない
hantum【不定詞 √han】殺すこと、破壊すること
iccāmi【一人称・単数・パラスマイパダ・現在 √iṣ】私は望む、私は欲する

घ्नतो ऽपि मधुसूदन ।
ghnato ‘pi madhusūdana |
グナトー ピ マドゥスーダナ
クリシュナよ、たとえ(彼らが私を)殺しても

ghnatas【男性・複数・主格、現在分詞 √han】殺して、殺害して、破壊して
api【接続詞】〜もまた、さえも、さらに
madhusūdana【男性・単数・呼格】マドゥスーダナよ。クリシュナの別名。名前は「(悪魔)マドゥを殺す者」の意。ここでのマドゥは、クリシュナの先祖にあたるマドゥとは異なる。

अपि त्रैलोक्यराज्यस्य हेतोः
api trailokyarājyasya hetoḥ
アピ トライローキヤラージャッシャ ヘートーホ
たとえ三界の王権のためでも

api【接続詞】〜もまた、さえも、さらに
trailokya【中性】三界(地bhūḥ 空bhuvaḥ 天svaḥ)
rājyasya【中性・単数・属格】王権の、主権の、支配権の、王政の
→trailokyarājyasya【中性・単数・属格、限定複合語】三界の王権の
hetos【男性・単数・従格】(属格とともに用いられて)〜のために、〜によって

किं नु महीकृते ॥
kiṁ nu mahīkṛte ||
キン ヌ マヒークリテー
ましてや国土のためには

kim【疑問代名詞】何、誰、なぜ、どんな、どのように
nu【不変化辞】実に、確実に、まさに(強意を示す)
→kim nu:まして、なおさら、況んや
mahī【女性】大地、国土
kṛte【中性・単数・処格】〜のために
→mahīkṛte【副詞】国土のために、大地のために

एतान्न हन्तुमिच्चामि घ्नतोऽपि मधुसूदन ।
अपि त्रैलोक्यराज्यस्य हेतोः किं नु महीकृते ॥ ३५ ॥

etānna hantumiccāmi ghnato’pi madhusūdana |
api trailokyarājyasya hetoḥ kiṁ nu mahīkṛte || 35 ||
クリシュナよ、たとえ彼らが私を殺そうとも、私は彼らを殺したくはありません。
たとえ三界の王権のためでも、ましてや国土のためには……

バガヴァッド・ギーター第1章第34節

आचार्याः पितरः पुत्रास्
ācāryāḥ pitaraḥ putrās
アーチャーリヤーハ ピタラハ プットラース
師たち、父たち、息子たち

ācāryās【男性・複数・主格】師たちが、先生たちが
pitaras【男性・複数・主格】父たちが
putrās【男性・複数・主格】息子たちが

तथैव च पितामहाः ।
tathaiva ca pitāmahāḥ |
タタイヴァ チャ ピターマハーハ
また祖父たち

tathā【副詞・接続詞】同様に、また
eva【副詞】実に、真に(強意を表す。しばしば虚辞として使用)
ca【接続詞】そして、また、〜と
pitāmahās【男性・複数・主格】祖父たちが

मातुलाः श्वशुराः पौत्राः
mātulāḥ śvaśurāḥ pautrāḥ
マートゥラーハ シュヴァシュラーハ パウットラーハ
叔父たち、義父たち、孫たち

mātulās【男性・複数・主格】母方の叔父たちが
śvaśurās【男性・複数・主格】義父たちが
pautrās【男性・複数・主格】孫たちが

श्यालाः संबन्धिनस् तथा ॥
śyālāḥ saṁbandhinas tathā ||
シヤーラーハ サンバンディナス タター
義兄弟たち、親族たちが

śyālās【男性・複数・主格】義兄弟たちが
saṁbandhinas【男性・複数・主格】親類たちが、血縁者たちが、身内たちが、親族たちが、親戚たちが、仲間たちが、同族たちが
tathā【副詞・接続詞】同様に、また

आचार्याः पितरः पुत्रास्तथैव च पितामहाः ।
मातुलाः श्वशुराः पौत्राः श्यालाः संबन्धिनस्तथा ॥ ३४ ॥

ācāryāḥ pitaraḥ putrāstathaiva ca pitāmahāḥ |
mātulāḥ śvaśurāḥ pautrāḥ śyālāḥ saṁbandhinastathā || 34 ||
師たち、父たち、息子たち、また祖父たち
叔父たち、義父たち、孫たち、義兄弟たち、そして他の親族たちが――

バガヴァッド・ギーター第1章第33節

येषाम् अर्थे काङ्क्षितं नो
yeṣām arthe kāṅkṣitaṁ no
イェーシャーム アルテー カーンクシタン ノー
彼らのために、私たちは望んだ

yeṣām【男性・複数・属格、関係代名詞 yad】その人々の、あの人々の、彼らの。ここでは戦場に集結した縁者を指している。
arthe【男性・単数・処格、arthaの副詞化】〜のために、〜の目的で
kāṅkṣitam【中性・単数・主格、過去受動分詞 √kāṅkṣ】望まれた、切望された、希望された
nas【複数・属格、一人称代名詞(附帯形) asmad】私たちにとって、私たちの
(直訳では「私たちにとって王国が望まれた」となる)

राज्यं भोगाः सुखानि च।
rājyaṁ bhogāḥ sukhāni ca |
ラージャン ボーガーハ スカーニ チャ
王国、享楽、幸福を

rājyam【中性・単数・主格】王国、王権、王位
bhogās【男性・複数・主格】享楽、快楽、資産
sukhāni【中性・複数・主格】安楽、歓喜、幸福、享楽、繁栄、成功
ca【接続詞】そして、また、〜と

त इमे ऽवस्थिता युद्धे
ta ime ‘vasthitā yuddhe
タ イメー ヴァスティター ユッデー
その彼らが、戦いにおいて立ち並ぶ

ta【男性・複数・主格、指示代名詞 tad(teの連声)】彼らは、それらは、あれらは
ime【男性・複数・主格、指示代名詞 idam】これらの
avasthitās【男性・複数・主格、過去受動分詞 ava√sthā】立っている、立ち並ぶ
yuddhe【中性・単数・処格】戦いにおいて、戦闘において、戦争において

प्राणांस् त्यक्त्वा धनानि च ॥
prāṇāṁs tyaktvā dhanāni ca ||
プラーナーンス ティヤクトヴァー ダナーニ チャ
生命と財産を投げ棄てて

prāṇān【男性・複数・対格】生命を、命を
tyaktvā【絶対分詞 √tyaj】放棄して、捨てて、手放して、抛って
dhanāni【中性・複数・対格】財産を、富を
ca【接続詞】そして、また、〜と

येषामर्थे काङ्क्षितं नो राज्यं भोगाः सुखानि च ।
त इमेऽवस्थिता युद्धे प्राणांस्त्यक्त्वा धनानि च ॥ ३३ ॥

yeṣāmarthe kāṅkṣitaṁ no rājyaṁ bhogāḥ sukhāni ca |
ta ime’vasthitā yuddhe prāṇāṁstyaktvā dhanāni ca || 33 ||
私たちは彼らのために、王国、享楽、幸福を望みました。
その彼らが、戦いにおいて生命と財産を投げ棄てて立ち並んでいます。

バガヴァッド・ギーター第1章第32節

न काङ्क्षे विजयं कृष्ण
na kāṅkṣe vijayaṁ kṛṣṇa
ナ カーンクシェー ヴィジャヤン クリシュナ
クリシュナよ、私は勝利を望まない

na【否定辞】〜でない
kāṅkṣe【一人称・単数・アートマネーパダ・現在 √kāṅkṣ】私は望む、私は欲する、私は切望する
vijayam【男性・単数・対格】勝利を、征服を
kṛṣṇa【男性・単数・呼格】クリシュナよ

न च राज्यं सुखानि च ।
na ca rājyaṁ sukhāni ca |
ナ チャ ラージャン スカーニ チャ
また王国や幸福をも

na【否定辞】〜でない
ca【接続詞】そして、また、〜と
rājyam【中性・単数・対格】王国を、王権を、王位を
sukhāni【中性・複数・対格】安楽を、歓喜を、幸福を、享楽を、繁栄を、成功を
ca【接続詞】そして、また、〜と

किं नो राज्येन गोविन्द
kiṁ no rājyena govinda
キン ノー ラージェーナ ゴーヴィンダ
ゴーヴィンダよ、私たちにとって王国が何になろう

kim【疑問代名詞】何、誰、なぜ、どんな、どのように。(以下の具格をともなって無益無用をあらわす)
nas【複数・属格、一人称代名詞(附帯形) asmad】私たちにとって
rājyena【中性・単数・具格】王国をもって、王権をもって、王位をもって
govinda【男性・単数・呼格】ゴーヴィンダよ。クリシュナの別名。名前は「牛飼いの主」の意。

किं भोगैर् जीवितेन वा ॥
kiṁ bhogair jīvitena vā ||
キン ボーガイル ジーヴィテーナ ヴァー
また享楽や生命が何になろう

kim【疑問代名詞】何、誰、なぜ、どんな、どのように。(以下の具格をともなって無益無用をあらわす)
bhogais【男性・複数・具格】享楽をもって、快楽をもって、資産をもって
jīvitena【中性・単数・具格】生命をもって、命をもって、生活をもって
vā【接続詞】あるいは、また

न काङ्क्षे विजयं कृष्ण न च राज्यं सुखानि च ।
किं नो राज्येन गोविन्द किं भोगैर्जीवितेन वा ॥ ३२ ॥

na kāṅkṣe vijayaṁ kṛṣṇa na ca rājyaṁ sukhāni ca |
kiṁ no rājyena govinda kiṁ bhogairjīvitena vā || 32 ||
クリシュナよ、私は勝利を望みません。王国も幸福も……
ゴーヴィンダよ、私たちにとって王国が何になるでしょうか。享楽や生命が何になるでしょうか。

バガヴァッド・ギーター第1章第31節

निमित्तानि च पश्यामि
nimittāni ca paśyāmi
ニミッターニ チャ パッシャーミ
私は前兆を見る

nimittāni【中性・複数・対格】前兆を、予感を、兆しを、兆候を、しるしを
ca【接続詞】そして、また、〜と
paśyāmi【一人称、単数・パラスマイパダ・現在 √paś】私は見る、私は感じる

विपरीतानि केशव ।
viparītāni keśava |
ヴィパリーターニ ケーシャヴァ
不吉な、クリシュナよ

viparītāni【中性・複数・対格】不吉な、不運な、不都合な、不利な
keśava【男性・単数・呼格】ケーシャヴァよ。クリシュナの別名。名前は「美しい(長い)髪をもつ者」の意。

न च श्रेयो ऽनुपश्यामि
na ca śreyo ‘nupaśyāmi
ナ チャ シュレーヨー ヌパッシャーミ
私は幸せを見ない

na【否定辞】〜でない
ca【接続詞】そして、また、〜と
śreyas【中性・単数・対格】幸福を、繁栄を、祝福を、幸運を、吉兆を、喜びを
anupaśyāmi【一人称・単数・パラスマイパダ・現在 anu√paś】私は見る、私は予見する、私は予感する

हत्वा स्वजनम् आहवे ॥
hatvā svajanam āhave ||
ハットヴァー スヴァジャナム アーハヴェー
戦いにおいて、同族を殺して

hatvā【絶対分詞 √han】殺して、破壊して、始末して
svajanam【男性・単数・対格】自分の一族を、同族の者を、親類を、親族を、血縁者を
āhave【男性・単数・処格】戦争において、戦いにおいて、課題において

निमित्तानि च पश्यामि विपरीतानि केशव ।
न च श्रेयोऽनुपश्यामि हत्वा स्वजनमाहवे ॥ ३१ ॥

nimittāni ca paśyāmi viparītāni keśava |
na ca śreyo’nupaśyāmi hatvā svajanamāhave || 31 ||
そしてクリシュナよ、私は不吉な前兆を見ます。
戦いにおいて同族を殺しても、私は幸せを見出せません。

バガヴァッド・ギーター第1章第30節

गाण्डीवं स्रंसते हस्तात्
gāṇḍīvaṁ sraṁsate hastāt
ガーンディーヴァン スランサテー ハスタート
ガーンディーヴァ弓は手から滑り落ち

gāṇḍīvam【男性・単数・主格】ガーンディーヴァは。アルジュナの持つシヴァ神(アグニ神)により授けられた弓の名称。
sraṁsate【三人称・単数・アートマネーパダ・現在 √sraṁs】 それは落ちる、それは滑り落ちる
hastāt【男性・単数・従格】手から

त्वक् चैव परिदह्यते ।
tvak caiva paridahyate |
トヴァク チャイヴァ パリダッヒャテー
皮膚は焼かれる

tvak【女性・単数・主格】皮膚は、皮は、表皮は
ca【接続詞】そして、また、〜と
eva【副詞】実に、真に(強意を表す。しばしば虚辞として使用)
paridahyate【三人称・単数・現在・受動活用 pari√dah】それは焼かれる、それは完全に燃やされる

न च शक्नोम्य् अवस्थातुं
na ca śaknomy avasthātuṁ
ナ チャ シャクノーミ アヴァスタートゥン
私は立っていることができず

na【否定辞】〜でない
ca【接続詞】そして、また、〜と
śaknomi【一人称・単数・パラスマイパダ・現在 √śak】私は〜できる、私は〜することができる
avasthātum【不定詞 ava√sthā】立っている、状態を保つ

भ्रमतीव च मे मनः ॥
bhramatīva ca me manaḥ ||
ブラマティーヴァ チャ メー マナハ
私の心はさまようようかのよう

bhramati【三人称・単数・パラスマイパダ・現在 √bhram】それはさまよう、それは歩き回る、それは迷う、それは揺れる
iva【副詞】〜のように、〜と同様に、言わば
me【単数・属格、一人称代名詞(附帯形) mad】私の
manas【中性・単数・主格】心、内的器官、知性、理性、精神、良心、思考、意向、気分

गाण्डीवं स्रंसते हस्तात्त्वक्चैव परिदह्यते ।
न च शक्नोम्यवस्थातुं भ्रमतीव च मे मनः ॥ ३० ॥

gāṇḍīvaṁ sraṁsate hastāttvakcaiva paridahyate |
na ca śaknomyavasthātuṁ bhramatīva ca me manaḥ || 30 ||
ガーンディーヴァ弓は手から滑り落ち、皮膚は焼かれ、
私は立っていることができず、心はさまようかのようです。

バガヴァッド・ギーター第1章第29節

सीदन्ति मम गात्राणि
sīdanti mama gātrāṇi
シーダンティ ママ ガートラーニ
私の手足は力を失い

sīdanti【三人称・複数・パラスマイパダ・現在 √sad】それらは座り込む、それらは沈み込む、それらは力を失う、それらは落胆する、それらは失望する、それらは萎える
mama【単数・属格、一人称代名詞 mad】私の
gātrāṇi【中性・複数・主格】手足は、肢体は、四肢は、身体は

मुखं च परिशुष्यति ।
mukhaṁ ca pariśuṣyati |
ムカン チャ パリシュッシャティ
口は干涸びる

mukham【中性・単数・主格】口は、顔は
ca【接続詞】そして、また、〜と
pariśuṣyati【三人称・単数・パラスマイパダ・現在 pari√śuṣ】それは干涸びる、それは乾く、それはしおれる、それは痩せる

वेपथुश्च शरीरे मे
vepathuśca śarīre me
ヴェーパトゥシュチャ シャリーレー メー
私の身体には戦慄と

vepathus【男性・単数・主格】震え、振動、揺れ、おののき、戦慄
ca【接続詞】そして、また、〜と
śarīre【男性・単数・処格】身体において
me【単数・属格、一人称代名詞(附帯形) mad】私の

रोमहर्षश्च जायते ॥
romaharṣaśca jāyate ||
ローマハルシャシュチャ ジャーヤテー
身の毛の逆立ちが起きる

romaharṣas【男性・単数・主格】(歓喜、恐怖、寒さなどで)身の毛が逆立つこと、身の毛が弥立つこと、身震い
ca【接続詞】そして、また、〜と
jāyate【三人称・単数・アートマネーパダ・現在 √jan】それは生じる、それは生まれる、それは起きる

सीदन्ति मम गात्राणि मुखं च परिशुष्यति ।
वेपथुश्च शरीरे मे रोमहर्षश्च जायते ॥ २९ ॥

sīdanti mama gātrāṇi mukhaṁ ca pariśuṣyati |
vepathuśca śarīre me romaharṣaśca jāyate || 29 ||
私の手足は力を失い、口は干涸び、
私の身体には戦慄が起こり、身の毛が逆立ちます。

バガヴァッド・ギーター第1章第28節

कृपया परयाविष्टो
kṛpayā parayāviṣṭo
クリパヤー パラヤーヴィシュトー
この上ない悲哀に満たされて

kṛpayā【女性・単数・具格】哀れみによって、同情によって、慈悲によって、悲哀によって
parayā【女性・単数・具格】無上の、非常の、甚だしい、この上ない
āviṣṭas【男性・単数・主格、過去受動分詞 ā√viś】満たされた、悩まされた、陥った、被った

विषीदन्न् इदम् अब्रवीत् ।
viṣīdann idam abravīt |
ヴィシーダン イダム アッブラヴィート
沈み込み、彼はこのように言った

viṣīdan【男性・中性・単数・主格、現在分詞 vi√sad】絶望して、落胆して、失望して、沈み込んで、疲れ切って
idam【中性・単数・対格、指示代名詞 idam】これを
abravīt【三人称・単数・パラスマイパダ・過去 √brū】彼は言った、彼は話した、彼は語った
→idam abravīt:彼はこのように言った

दृष्ट्वेमान् स्वजनान् कृष्ण
dṛṣṭvemān svajanān kṛṣṇa
ドリシュトヴェーマーン スヴァジャナーン クリシュナ
クリシュナよ。これらの親族たちを見て、

dṛṣṭvā【絶対分詞 √dṛś】見て、注視して
imān【男性・複数・対格、指示代名詞 idam】これらの
svajanān【男性・複数・対格】自分の一族たちを、同族の人々を、親類たちを、親族たちを、血縁者たちを
kṛṣṇa【男性・単数・呼格】クリシュナよ。アルジュナの御者を務めるヴィシュヌ神の第8番目の化身。名前は「黒、暗闇、紺青」の意。

युयुत्सून् समवस्थितान् ॥
yuyutsūn samavasthitān ||
ユユツスーン サマヴァスティターン
戦おうとして立ち並ぶのを

yuyutsūn【男性・複数・対格、意欲活用 √yudh】戦おうとして、戦おうと望んで
samavasthitān【男性・複数・対格、過去受動分詞 sam-ava√sthā】立っている、立ち並ぶ、不動の

कृपया परयाविष्टो विषीदन्निदमब्रवीत् ।
दृष्ट्वेमान्स्वजनांकृष्ण युयुत्सून्समवस्थितान् ॥ २८ ॥

kṛpayā parayāviṣṭo viṣīdannidamabravīt |
dṛṣṭvemānsvajanāṁkṛṣṇa yuyutsūnsamavasthitān || 28 ||
この上ない悲哀に満たされて沈み込み、このように言いました。
「クリシュナよ。戦おうとして立ち並ぶこれらの親族たちを見て、

この節の後半部分は、テキストによって次のように書かれている場合があります。

दृष्ट्वेमं स्वजनं कृष्ण युयुत्सुं समुपस्थितम् ॥
dṛṣṭvemaṁ svajanaṁ kṛṣṇa yuyutsuṁ samupasthitam ||
ドリシュトヴェーマン スヴァジャナン クリシュナ ユユツスン サムパスティタム
クリシュナよ。戦おうとして近づいたこの親族を見て、

imam【男性・単数・対格】この
svajanam【男性・単数・対格】自分の一族を、同族の者を、親類を、親族を、血縁者を
yuyutsum【男性・単数・対格、意欲活用 √yudh】戦おうとして、戦おうと望んで
samupasthitam【男性・単数・対格、過去受動分詞 sam-upa√sthā】近づいた、近くに来た