冬のナヴァラートリー

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インドの盛大な祝祭の一つに、女神を讃える9日間の夜「ナヴァラートリー」があります。この祝祭は春と秋の2回行われることで有名であり、春はラーマ・ナヴァミ、また秋はダシャラーと共に、盛大な祝福が行われます。

このナヴァラートリーは春と秋の2回が有名ですが、もう2回、年に計4回祝福が行われます。その一つが、1月29日より始まるマーガ・グプタ・ナヴァラートリーです。

このナヴァラートリーは、マーガ月(1月〜2月)の新月の次の日より9日間に渡り、主にシャクティ派の人々によって祝福されます。2017年は、日本時間で1月29日から2月6日まで行われます(インド時間では2017年1月28日から2月6日まで)。

ナヴァラートリーは、ドゥルガー、ラクシュミー、サラスワティー女神を9日間に渡りお奉りする祝祭です。はじめの3日間は心の中に潜む不純物や悪徳、欠点を破壊するため、強力な戦士でもあるドゥルガー女神を礼拝します。次の3日間は、すべての帰依者に尽きることのない富と幸福を授けるといわれるラクシュミー女神を礼拝し、最後の3日間は、創造主ブラフマーの妻であり、学問と芸術、そして叡智を授ける女神であるサラスワティー女神を礼拝します。女神の9つの姿もまた、この時に讃えられます。

ナヴァラートリーの期間中、真摯な帰依者の中には、断食をしながら、健康や繁栄を願って祈りを捧げる人々もいます。季節の移り変わりに訪れるこのナヴァラートリーは、自身の日々の生活を見つめ直して、人生の向上につながる新しい習慣をはじめるこの上ない吉祥の日であるといわれています。

日本では寒さの厳しい時が続きます。皆さまもどうぞお体をご自愛の上、吉兆な時をお過ごしください。

参照:http://www.drikpanchang.com/navratri/magha-gupta-navratri-dates.html

ローリー祭

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インドではいよいよ、1月14日にインドの冬至とも言われるマカラ・サンクラーンティを迎えます。太陽が北に向きを変え、冬が終わるとも言われる時。インドの数ある祝祭の中でも、とりわけ盛大な祝福が行われます。

そして前日となる1月13日は、主にパンジャーブ州でローリー祭が祝福される時です。農業が盛んな地域において、冬を乗り越え撒いた種がしっかりと芽を出し、成長するように祈る収穫の祝祭であり、人々は小麦や落花生、砂糖やバターなど、豊作を祈り神に捧げます。日没後、大きな焚き火を作り、捧げ物を火に投げ入れ、火が絶えるまで踊り歌を歌い、祝祭が続きます。

皆さまにも太陽の大きなお恵みがありますようにお祈り申し上げます。

ヴァサント・パンチャミー2017

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2017年2月1日にインドはヴァサント・パンチャミーを迎えます。

ヴァサントとは、「春」の意味で、このお祭りは、春の到来を祝うお祭りです。光の祭典であるディーワーリーは富の女神ラクシュミーを祀り、ナヴァラトリーはドゥルガー、そしてヴァサント・パンチャミーは、学問と芸術の女神であるサラスワティーを祀るお祭りにあたります。

ヒンドゥー教では、サラスワティー女神は、このヴァサント・パンチャミーの日に生まれたとされ、この日、盛大に祝福されます。
このお祭りでは、黄色が特に重要な意味を持ちます。黄色は、春の作物がたわわに実ることをあらわしています。この日、サラスワティー女神は黄色の衣装を装い祝福されます。またそれを祝う人々も黄色の服を着て、人々にふるまわれるお菓子なども黄色、食べ物もサフランなどで黄色に色づけがされています。

サラスワティー女神は、ブラフマー神と同じように、インドでは寺院の数も少なく、あまり大々的に礼拝されることのない女神です。しかし、この祭日には、インドの学生はペンやノートをサラスワティー女神の像の前に置いて、学業の成就を祈願します。またこの祭日を設立日としている教育機関も少なくありません。
日本ではこの時期、受験シーズンにあたりますが、受験を控えた方々は、この祭日にあわせて弁財天に合格祈願されるのもよいかもしれません。

ここでは、ヴァサント・パンチャミーについて、アーチャーリヤ・サティヤム・シャルマ・シャーストリ氏の解説をご紹介いたします[1]。

 『ヴァサント・パンチャミーは、学問の女神であるサラスワティーに捧げられるお祭りです。マーガ月(1月〜2月)の新月から5日目が、ヴァサント・パンチャミーにあたります。世界中のヒンドゥー教徒は、熱心にこの祭日をお祝いします。この祭日は、サラスワティーの誕生日だと信じられています。
この祭日では、黄色が特別な意味を持つことになります。サラスワティーの女神像は、黄色の衣服で飾り付けられて礼拝されます。また人々も、この日は黄色の衣服を着るようにしています。親類や友人の間では、黄色のお菓子などが贈られます。
中には、この日は僧侶に食事を与える人もいます。また先祖供養(ピトリ・タルパン)を行ったり、愛の神であるカーマ・デーヴァを礼拝する人もいます。
子どもたちにとっては、学習を始めるのに最適な日であることから、アルファベットを学ぶ初日になります。そして、学校、大学などの教育機関は、サラスワティー女神への特別な礼拝を行います。パンディット・マダン・モーハン・マラヴィヤ氏は、バナーラス・ヒンドゥー大学をこの日に創設しました。今では、世界的に有名なトップクラスの教育機関となっています。
ヒンドゥイズムでは、マカラ・サンクラーンティや、ヴァサント・パンチャミーのように、宗教的な祭事を季節に織り込むことを特に重要視しています。人々は、個人の信条や願望に応じて、家庭の主宰神(イーシュタ・デーヴァータ/デーヴィー)を礼拝する傾向があります。また一般に人々は富や権力を求める傾向にあります。カリ・ユガ(現在)の時代では、お金(富、権力、名声)の追求が、ほとんどの人々の主目的になっています。まるでお金が神のように崇められています。
しかし、分別のある人々は、霊的な啓蒙のために、サラスワティー女神を礼拝します。彼らによると、王と学識ある人(霊的に優れた人)との間には何の違いもありません。王は、王国の中では敬意を払われますが、学識ある人は、どこに行っても敬われます。高徳の人、霊的な進歩に邁進する人々は、サラスワティー女神への礼拝を非常に重視します。
サラスワティー、ラクシュミー、ドゥルガーの三女神に割り当てられた乗り物は、彼女たちの特別な力を象徴しています。サラスワティー女神の乗り物である白鳥は、サットヴァ・グナ(清浄と識別の要素)を象徴します。ラクシュミー女神のフクロウ、そしてドゥルガーのライオン(虎)は、それぞれタマス(暗質)とラジャス(激質)を象徴しています。
ヴァサント・パンチャミーは、これに続くお祭りであるホーリーの前兆になっています。季節は次第に変化し、春の到来が感じられてきます。木々は新芽を出し、森や草原では新しい生命が息吹き始めます。自然は、マンゴーの木に花を咲かせ、小麦や作物は、新しい生命に活力を与えます。
ヴァサント・パンチャミーは、季節感、社会的意義と敬虔さに満ちた祭日です。新しい季節の到来を胸に、世界中のすべてのヒンドゥーによって盛大に祝福されます。』

サラスワティー女神の祝福のもと、霊的知識に恵まれ、豊かな時間を過ごすことができますよう、お祈り申し上げます。


参考:
[1]Vasant Panchami, http://www.hinduism.co.za/vasant.htm

2017年のシヴァラートリー

Shiva Statue in Murudeshwar, Karnataka, India.

2016年12月27日は、2016年最後のシヴァラートリーです。

シヴァラートリーとは「シヴァの夜(ラートリー)または吉兆の夜」という意味です。シヴァラートリーは、毎月、満月から13日夜/14日目にあたります。しかし、特にパールグナ月(マーガ月となる地域もあります。2月~3月)のシヴァラートリーは、マハー・シヴァラートリーと呼ばれ、一年の内でもっとも神聖な夜として知られています。

この夜、シヴァ神の信者たちは、断食をし、睡眠を絶ち霊性修行に励みます。シヴァラートリーは、月が満月から新月へと変化する境目です。充ち満ちた欲望(月)がやがて消滅していくように、満月から新月へと変化するシヴァラートリーの日に霊性修行に励むことで、欲望を滅し、解脱へと至る精神力が獲得できると信じられてきました。

シヴァラートリーの日は、シヴァ神を崇めるもっとも神聖な日です。この日には、シヴァリンガムを崇めたり、あるいは、シヴァ神の御名やルドラムを唱えたり、バジャンを歌ったり、瞑想を行うことがすすめられています。またルドラークシャを身に着けるのにもっとも適した日であるとも言われています。シヴァ・パンチャクシャラ・マントラ(オーム・ナマ・シヴァーヤ)も、この日に唱えることで、大きな功徳をもたらすといわれます。

2017年のシヴァラートリーをご紹介いたしましす(日本時間)。

2017年のマハー・シヴァラートリーは、日本時間では2月25日となります。インドでは、2月24日、もしくは25日となります(地域によって異なります)。

1月26日(木)
2月25日(土) ※マハー・シヴァラートリー
3月26日(日)
4月25日(火)
5月24日(水)
6月22日(木)
7月22日(土)
8月20日(日)
9月18日(月)
10月18日(水)
11月16日(木)
12月16日(土)

参照:http://www.drikpanchang.com/vrats/masik-shivaratri-dates.html?l=11960&year=2017

マカラ・サンクラーンティ2017

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2017年1月14日はマカラ・サンクラーンティです。マカラ・サンクラーンティは、春の到来を告げる収穫祭であり、インドに限らず、東南アジアの国々でもお祝いされる盛大なお祭りです。

マカラとは「山羊座」、サンクラーンティとは「変遷」のことであり、この日より太陽が山羊座に入ることから、マカラ・サンクラーンティと呼ばれています[1]。

マカラ・サンクラーンティは日本でいう冬至にあたり、昼がもっとも短い日であり、この日から太陽は北方への回帰を始めます(ウッタラーヤナ)。
緯度の違いから、日本では例年12月22日頃がそれにあたります。

インドの聖典「バガヴァッド・ギーター」では、ウッタラーヤナについて次のように述べられています[2]。
「火、光明、昼、白月、太陽が北に向かう六ヶ月。そこにおいて、逝去したブラフマンを知る人々はブラフマンに達する。(8.24)」

インドでは太古よりウッタラーヤナの期間中に肉体を去ることは、成就に至るために重要であると考えられてきました。
そのためマハーバーラタの英雄として知られるビーシュマは、この吉兆の時に死ぬことを望み、ウッタラーヤナが訪れるまで、矢でできた臥床で死を待ったといわれます。

マカラ・サンクラーンティの吉日では、インド各地において、朝早くから沐浴をし、祈りを捧げ、太陽の恵みに感謝し、豊作を祈願します。
また精神的な恵みを得るためにも重要な吉日であると考えられています。

プラーナ文献では、マカラ・サンクラーンティから1ヶ月間、太陽神スーリヤが息子である土星神シャニの家を訪れると述べています。
山羊座は、インド占星術における土星神シャニが支配する星座です。
父スーリヤとその息子シャニは、いつもはあまり仲が良くありませんが(敵対星座)、父スーリヤが1ヶ月間、息子シャニの家に来ることにより、お互いの関係を確かめ合います。
これは占星術的には、一般の父と息子の関係にとっても重要な意味があるととらえられています。
息子にとっては、父を快く受け入れることで、よりよい家族関係を築くのに重要な時期であるといわれます[3]。

また太陽が北へ向かう6ヶ月の間(冬至から夏至の間)、ここから神々の昼が始まるとして、多くの祭事はこの期間を中心に行われることになります。
太陽が南へ向かう6ヶ月の間(夏至から冬至の間)は、神々の夜にあたる時期と考えられ、ギーターでは、「そこにおいて、逝去したヨーギンは月光に達してから回帰する。(8.25)」と、忌み嫌われている時期であることが窺えます。

しかし、ガンディーが「無執着ヨーガ」の中で、「信愛に従い、ひたすら無執着の行為を行い、真理を見た者は、いつ死のうとも解脱を勝ち得る。」と述べているように[4]、真理とともに生きている人々にとっては、毎日がマカラ・サンクラーンティのような吉日であるといえるのかもしれませんね。

太陽の恵みを感じやすくなるこの時期、皆さまに大きな恵みがありますように。

Reference
[1] Sankranthi, Wikipedia, http://en.wikipedia.org/wiki/Makar_Sankranti
[2] 上村勝彦訳,バガヴァッド・ギーター,岩波文庫,1992
[3] Makar Sankranti, http://www.rudraksha-ratna.com/news_letter/makarsankranti-mailer-2015.html
[4] 赤松明彦著,『バガヴァッド・ギーター』神に人の苦悩は理解できるのか?,岩波書店,2008

ダッタートレーヤ・ジャヤンティ

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インドでは2016年12月13日に満月を迎えます(日本時間の満月は14日)。マールガシールシャ月(11月から12月)の満月は、一部の地域や慣習でダッタートレーヤの降誕を祝福するダッタートレーヤ・ジャヤンティが祝福されます(12月12日に祝福される地域もあります)。

ダッタートレーヤは、ブラフマー神、ヴィシュヌ神、シヴァ神の3大神が一体となった崇高な存在です。ダッタートレーヤは、あらゆる霊的性質を備えています。ダッタートレーヤは神の化身として、普遍的な真の宗教を広めるため、聖者アトリとその妻アナスーヤーの子として生まれました。

アナスーヤーは非常に謙虚で忠実な妻でした。それは、天上のサラスワティー女神、ラクシュミー女神、パールヴァティー女神を悩ませるほどで、彼女たちはアナスーヤーの評判を落そうと、ブラフマー神、ヴィシュヌ神、シヴァ神を地上に送ります。

ブラフマー神、ヴィシュヌ神、シヴァ神は、アトリが留守の時にアナスーヤーの下を訪れます。アナスーヤーは食事を準備すると、ブラフマー神、ヴィシュヌ神、シヴァ神は、裸になって食事を振舞うようアナスーヤーに要求します。

アナスーヤーはショックを受けましたが、心の力でブラフマー神、ヴィシュヌ神、シヴァ神を小さな赤ん坊の姿にしました。アナスーヤーは、赤ん坊たちを揺りかごに入れ、大きな愛をもって食事を振舞いました。

ブラフマー神、ヴィシュヌ神、シヴァ神が赤ん坊になってしまったため、誰がこの宇宙を司るのか、サラスワティー女神、ラクシュミー女神、パールヴァティー女神は心配を始めます。

ブラフマー神、ヴィシュヌ神、シヴァ神は、アナスーヤーに許しを請い、その存在の基がある天上へと戻ります。アナスーヤーは3人の赤ん坊を、ソーマ、ダッタ、ドゥルヴァーサーと名付けました。そして、ソーマは月で、ドゥルヴァーサーは森で苦行を続けるようになります。ソーマとドゥルヴァーサーは離れる時、ダッタにその存在を残していたため、ダッタはブラフマー神、ヴィシュヌ神、シヴァ神を兼ね備えた存在となったといわれます。

ヴィヴァーハ・パンチャミー

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2016年12月4日はヴィヴァーハ・パンチャミーの吉日です。ヴィヴァーハ・パンチャミーは、ラーマ神とシーター女神が結婚をした日として崇められ、マールガシールシャ月(11月から12月)の新月から5日目に祝福されます。

古代インドの叙事詩「ラーマーヤナ」の舞台の一つで、シーター女神が生まれた場所であり、また、ラーマ神とシーター女神が結婚した場所ともされるネパールのジャナクプルには、各地から帰依者が集まり、盛大な祝福が行われます。

2つの魂の結合を祝福するこの日、ラーマ神の御名やシーター女神のマントラを唱えたり、また祈りを捧げることで、大きな幸せが授けられると信じられています。

参照:http://www.drikpanchang.com/festivals/vivah-panchami/vivah-panchami-date-time.html?year=2016

トゥラシー・ヴィヴァーハ 2016

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インドでは7月のグル・プールニマー(師を讃える満月祭)前より、聖なる4カ月間であるチャトゥル・マースが続いていました。この間はヴィシュヌ神が眠りにつく時とされ、そして、霊性を高める神聖な時であると言われます。この4カ月間には、クリシュナ降誕祭、ガネーシャ降誕祭、ナヴァラートリ祭、ダシャラー祭、そして先日のディーワーリー祭と、神々を讃える神聖な時が続き、その象徴を見つめながら、自分自身と向き合う瞬間が多くあります。

そしてこのチャトゥル・マースの終わりが、2016年は11月11日のエーカーダシーにあたり、ヴィシュヌ神が目覚める時です。11月11日から14日にかけては、ヴィシュヌ神と女神トゥラシーの結婚を祝福するトゥラシー・ヴィヴァーハの祝福が執り行われます。トゥラシー・ヴァヴァーハについてはさまざまな説がありますが、一説に以下のように伝えられています。

悪神ジャランダーラは、ヴィシュヌ神を心から崇拝する女神ヴリンダーと結婚をしました。ヴリンダーが純潔である限り不滅であるという力を得た悪神ジャランダーラは尊大となり、この世を恐怖に陥れます。
ヴィシュヌ神はこの世を救うため、悪神ジャランダーラになりすまし、ヴリンダーを誘惑します。ヴリンダーが純潔を失ったため、ジャランダーラは戦いによって命を落とし、ヴリンダーはひどく悲しみました。
ヴリンダーはヴィシュヌ神を咎め、ヴィシュヌ神の姿をシャーラグラーマ(アンモナイトの化石とも言われる神聖な黒石)と変え、自ら命を断ちます。しかし、ヴィシュヌ神はヴリンダーの魂を純潔の象徴である聖木トゥラシーとし、各家庭で崇拝される姿を彼女に与えます。そしてヴィシュヌ神はヴリンダーと結婚をする約束をしました。

トゥラシー・ヴィヴァーハは、ヴィシュヌ神とトゥラシーのこの神聖な関係を称えるものであり、ヴィシュヌ神そのものであるとされるシャーラグラーマと、トゥラシーへの礼拝が広く執り行われます。トゥラシーはラクシュミー女神の化身としても崇拝され、時にヴィシュヌ神、もしくはクリシュナ神の妻としても描かれる存在です。

聖木としてのトゥラシーはすっきりとして非常に芳しい香りを放ち、浄化の作用があるとして、インドの家庭の庭先には必ず植えられています。純潔を象徴するトゥラシーは、様々な儀式においても、その葉を捧げることが欠かせません。ヴィシュヌ派の人々にとって、トゥラシーの数珠もまた非常に重要な意味を持つものです。

また、ヴィシュヌ神が眠りにつくチャトゥル・マースの4ヶ月間においては、結婚の儀式は勧められず、インドではこの間、結婚式が執り行われることはありません。しかしこのトゥラシー・ヴィヴァーハを境に結婚シーズンが始まり、各地で盛大な結婚の祝祭が続く時となります。

日々の一瞬一瞬に深い意味が存在するインドの暦、その内にある神々の象徴にそって生きる日々は、全体世界との深い繋がりと共に、大きな平安を授けてくれるものです。皆さまの一日一日もまた、幸せに満ちた大切なものとなりますよう心よりお祈り申し上げております。

(文章:ひるま)

参照:http://en.wikipedia.org/wiki/Tulsi_Vivah

ゴーパー・アシュタミー

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2016年11月8日はゴーパー・アシュタミーの吉日です。クリシュナ神が牛飼いとなった日として、聖なる牛が崇められる時です。ゴーパー・アシュタミーは、ディーワーリー祭の後に祝福されたゴーヴァルダナ・プージャーに関連があるとされています。

ゴーヴァルダナ・プージャーは以下のように伝えられます。

インドラ神は非常に尊大であったため、クリシュナ神は人々に、インドラ神ではなく動物や自然(牛や山)を礼拝することを勧めます。インドラ神はひどく怒り、大雨を降らせました。その大雨による洪水から人々を守るため、クリシュナ神はゴーヴァルダナ山を持ちあげ傘にし人々を救いました(ディーワーリー祭の翌日:ゴーヴァルダナ・プージャー)。

それからおよそ7日後、インドラ神はクリシュナ神にひれ伏します。その日がゴーパー・アシュタミーであると信じられています。

インドでは牛は聖なるものとして崇められ、ミルクは料理や飲み物だけでなく、プージャーなどの儀式にも欠かせません。尿や糞は、薬や燃料、家々の塗料としても用いられます。多くの幸せを運ぶ聖牛からの恵みは、日々に必要不可欠なものであり、ゴーパー・アシュタミーでは牛たちがきれいに着飾られ、プージャーや祈りが捧げられます。

太陽の恵み

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今年も盛大な祝福と共にディーワーリー祭を終えたインド。このディーワーリー祭の後、インドの一部地域や慣習において、太陽神への祈りであるチャタ・プージャーが4日間に渡って執り行われます。2016年は11月4日から7日に祝福されますが、主たるプージャーは11月6日です。この祝祭は、チャット・パルヴァ、ダーラー・チャタ、スーリヤ・シャシュティーなどとも呼ばれます。

太陽神に捧げられるこのチャタ・プージャーにおいて、人々は聖なる河において沐浴をして身を清め、断食や太陽神へのプージャーを熱心に執り行います。水すらも摂らない36時間の断食を行う慣習もあると伝えられます。この間に捧げられる太陽神への祈りと断食は、さまざまな病を回復し、健康をもたらすと伝えられます。

こうして食物からのエネルギー摂取を中断することは、私たちに、太陽からの純粋なエネルギーを、直接心身に取り込む機会を与えると信じられています。古い時代、多くの聖仙たちが食物を摂らず、太陽からのエネルギーを受けることで生存していたといわれ、それは、このチャタ・プージャーによるものであったとも伝えられます。

さまざまなエネルギーを受ける私たちの心と体にとって、生命を育む太陽からのエネルギーの影響は計り知れないものです。日照時間が短くなり、太陽の温かさを欲するこれからの季節、このチャタ・プージャーを行うことで、そのエネルギーをより高く享受できるのかもしれません。

チャタ・プージャーにはさまざまな神話が伝えられますが、一説には、ラーマ神が魔王ラーヴァナを倒し、シーター女神と共に王国アヨーディヤへと凱旋した後、王国で断食と共に太陽神への祈り行っていたことに由来があると伝えられます。

人々は、古くから自然の恵みである太陽への祈りを行ってきました。現代でも、不食と太陽がもたらすさまざまな恩恵が、多く話題にされています。自然の恵みに感謝をすると共に、古代から受け継がれてきたこうした行いを、今見つめ直してみるのも良いかもれしません。

(文章:ひるま)

参照:http://www.chhath.org/