スタッフ日記:ケーララ豪雨災害の被害状況とこれからの支援

ケーララ豪雨緊急災害支援募金にご協力をいただいている皆様、温かいご支援をいただき誠にありがとうございます。

支援を行なっているケーララ州のSEEDS-INDIAは、とりわけ大きな被害を受けた地域にあります。ライフラインがすべて止まり、しばらく現地と連絡が取れない状況が続いていました。豪雨が落ち着き、水が引き始め、被害状況が明らかになってきましたので、ご報告をさせていただきます。

・今年は8月25日に予定されていたオーナム祭は、収穫祭でもありますが、水害により農業が大きな被害を受けました。しばらくは他州から食料を輸入する必要があるため、食料の高騰が予想されます。

・下水処理が整備されていない地域が多く、水害により衛生環境が悪化し、水起因による疾病が広がることが予想されます。人々は片付けのために自宅へ戻りつつありますが、水没していた場所には蛇が多く迷い込み、蛇による被害も報告されています。

・避難をした人々は100万人を超えるといわれますが、多くの家畜が水死しています。卵やミルクを収入としている貧困層の人々を始め、多くの人が職を失い、生活の基盤を脅かされています。

・家屋を失った人々は、避難生活が続きますが、避難所の多くにはトイレがなく、清潔な飲み水の確保も簡単ではありません。頼っていた井戸も泥に覆われ、使用できない状況です。継続的な衣食の支援が必要です。

・子どもたちは浸水によって、制服や学習道具などをすべて失いました。これから新しい制服や学習道具を改めて準備する必要があります。また、精神的なショックも大きく、子どもたちやその家族の心のケアも必要です。

・各地は流された大量の泥やゴミに覆われ、悪臭が漂っています。危険なものも散在しており、これらの片付けには、大変な労力と時間が必要となります。

日本の皆様から多くのご支援をいただいていることを、現地で活動するNGOは大変心強く思っています。
この災害からの復旧には、長期的な支援が必要となります。
政府や支援団体が一丸となって支援を行なっていますが、その活動にも限界があります。
SEEDS-INDIAでは、草の根の活動を通じて、支援の手が届かない人にも支援が届くよう全力で努めています。

皆様の温かいご支援を、これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。
現地の状況がわかり次第、定期的に状況をご報告させていただきます。

ケーララ豪雨緊急災害支援募金
https://sitarama.jp/?pid=134342172

(スタッフ:ひるま)

スタッフ日記:フード・サービス・プログラムのご報告(モンスーンの状況)

フード・サービス・プログラムにご支援をいただいている皆様、本当にありがとうございます。
最近の写真が届きましたので、ご報告をさせていただきます。

モンスーン真っ只中のインドでは、各地で大雨による被害が伝えられています。
ケーララ州でも、しばらくは程よい雨に落ち着いていましたが、7月の中旬過ぎから雨が増え、各地で洪水の被害が伝えられています。

フードサービスを行う病院の周辺でも、近くを流れるパンバ川が溢れ、低い土地に水が流れ出ました。
こうした低い土地に住むことを余儀なくされているダリットの人々や貧しい人々は、とりわけ大きな被害を受けています。

下水処理が整備されていない地域も多く、溢れ出た水により衛生環境が悪化し、水起因による疾病が広がっています。
写真は洪水被害が出る前の病院の様子となりますが、洪水被害以降、病院は多くの患者で溢れ、食事の配給も通常の倍近い量を準備しています。

一時期に比べ、洪水の状況は落ち着いてきましたが、住む場所を失った多くの人々は、現在、学校などに設けられた避難所で生活をしています。
NGOでは、避難生活をしている人々へ簡単なフード・キットを準備し、配給を行いました。

モンスーンはこれからも続き、今後の被害が懸念されています。
インドでは、人々が古くから厳しい自然とともに生き、自然への祈りを捧げてきました。
生きとし生けるものが調和のもとにあるよう、私たち自身も、生活を見つめ直す必要があるかもしれません。

皆様の温かいご支援に心より感謝申し上げます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

(スタッフ:ひるま)

スタッフ日記:フード・サービス・プログラムのご報告(ストライキとフード・サービス)

フード・サービス・プログラムにご支援をいただいている皆様、本当にありがとうございます。
最近の写真が届きましたので、ご報告をさせていただきます。

今年はケーララ州で5月の下旬に始まったモンスーンが、例年より早くインド全土を覆いました。
ケーララ州ではモンスーンの始まりにおいて、非常に多くの雨が降り続いていましたが、現在では程よい雨に落ち着いています。

5月に蔓延した致死率の高いニパ(Nipah)ウイルス感染症は、現在ではすっかり落ち着きました。
しかし、高温多湿の状況が続くモンスーンでは、衛生環境が悪化し、病にかかる人も増え、一年の中でも食事の配給量がもっとも多くなる時を迎えています。

本日はストライキとフード・サービスについてご紹介します。
インドでは、労働者によるストライキが頻繁に起こり、生活に影響が出ることが少なくありません。
教育水準が高いケーララ州では、労働者によるストライキがとりわけ多く、産業が発達しにくいと言われることもあります。
フード・サービスにおいて、特に影響を受けるのが、交通によるストライキです。
交通ストライキが始まると、リキシャを使うことができなくなりますが、施設で調理した食事は、リキシャでないと病院まで運ぶことができません。
しかし、18年以上続くこのフード・サービスは、周囲の多くの人々から認められています。
「フード・サービス」の看板をリキシャに下げると、特別にリキシャを走らせることが許され、必要な人々へ食事を届けることが可能となります。

日本のように物事が思うように進まないことが多くあるインドでも、こうして1日も欠かすことなく、このフード・サービスを続けることができています。
人々を思う行為には、大きな力が働いていることに気づかされます。
こうした温かい気持ちが広まり、社会が平和に包まれるよう、心から願っています。

皆様の温かいご支援に心より感謝申し上げます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

(スタッフ:ひるま)

スタッフ日記:フード・サービス・プログラムのご報告(今年のモンスーン)

フード・サービス・プログラムにご支援をいただいている皆様、本当にありがとうございます。
最近の写真が届きましたので、ご報告をさせていただきます。

インドの各地で酷暑期が続いていますが、南インドのケーララ州では、待ちに待ったモンスーンが始まりました。
今年はモンスーンの前にも雷雨が頻繁に発生し、水不足が深刻になるこの時期の大きな恵みとなりました。
それでも、暑い夏が続き、これまでよりは患者さんの多い時が続いています。


モンスーンが始まり、湿気が増えるこれからの雨季にかけては、患者さんがもっとも多い時期となります。
5月には、ケーララ州の一部地域において、致死率の高いコウモリが媒介とされるニパ(Nipah)ウイルス感染症が流行り、緊急措置が発動されていました。
現在、状況は落ち着いているようですが、病院関係者や一般の人々を含め、多くの人々が心配をする日々を過ごしているようです。

モンスーン時は、蚊を媒介とする病気など、さまざまな病が流行る時期です。
貧しい人々は、正しい予防策を取れず、病にかかりやすかったり、重症化しやすい傾向があります。
苦しい時など、一人でも多く人々が支えを得られ、少しでも心安らかな日々を過ごせるように、支援活動を続けて行きたいと思います。

皆様の温かいご支援に心より感謝申し上げます。
これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

(スタッフ:ひるま)

スタッフ日記:ケーダールナートの最新情報(5月31日)

ケーダールナートより、パンディットさんがまた写真を送ってくださいました。先月の終わりに巡礼が始まって以来、5月の上旬に雪が降り、一時中断されましたが、すでに40万人以上の人が訪れたとニュースで伝えられています。昨年は、約6ヶ月間の巡礼期間中の合計の巡礼者が47万人と伝えられていたので、1ヶ月でこの巡礼者数はとてもすごい数です。

パンディットさん曰く、入山の記録をとっていない人も多くいるため、もっと多くの人が訪れているだろうとのことでした。2013年の大洪水以降、周辺が整備されたことに加え、さまざまなドキュメンタリーや映画が制作され、チャールダーム巡礼の中でも、ケーダールナートはとりわけ多くの人々を惹きつけているようです。

現在は雪もなくなり、青空が広がっています。これから6月に入るとさらに巡礼者が増えると予想されているようです。

山の通信の関係で、パンディットさんとは急に5日間くらい連絡が取れなくなってしまうのでハラハラします。今回の写真はセルフィー付きだったのですが、寺院と素敵に写っているパンディットさんの写真をご紹介します。

寺院にたどり着くには、大変な時間と体力を必要とするこの聖地でのプージャー。パンディットさんも皆様のご参加をお待ちしています。

ケーダールナート寺院でのプージャー(2018年6月12日(火)実施)
シヴァ神の聖地であるケーダールナート寺院において、シヴァラートリーを祝福するプージャー(アルチャナ)。
お申込み締切:6月5日(火)18時まで

バドリナートのパンディットさんは通常の携帯電話しかなく、写真が入手できない状況ですが、バドリナートのパンディットさんも皆様のご参加をお待ちしています。

バドリーナート寺院でのプージャー(2018年6月23日(土)実施)
ヴィシュヌ神の聖地であるバドリーナート寺院において、エーカーダシーを祝福するプージャー(アルチャナ)。
お申込み締切:6月16日(土)18時まで

スタッフ日記:ケーダールナートの最新情報

5月13日(日)のシヴァラートリーにおいて、シヴァ神の聖地であるケーダールナート寺院でのプージャー(アルチャナ)を予定しています。お申し込みをいただきました皆様、誠にありがとうございます。

プージャーの手配をお願いをしているパンディットさん(僧侶)より、現在のケーダールナート寺院の様子が届きました。寺院周辺ではインターネットがうまく繋がらないため、少し下山をして写真を送ってくださいました。

雪が降ったりと天気は荒れているようですが、日中に太陽が出ると、とても美しい寺院が浮かび上がるようです。

今年は4月の下旬に開いて以来、寺院の周辺は大混雑をし、メインのお寺にたどり着く道は渋滞をしているようです。インドの多くの地域は、酷暑期となる5月〜6月にかけて夏休みとなるところが多く、今が一番混雑する時期です。

パンディットさんは、2013年の豪雨による大洪水の際にも、ちょうど寺院にいたそうです。洪水に襲われた際、寺院の前にあるナンディにしがみついて、助かったとおっしゃっていました。あらゆるものが流されてしまったあの大洪水でも、寺院だけは流されず、今でも聖地に留まっています。

プージャーを通じては、皆様にシヴァ神の大きな祝福がございますよう、スタッフ一同心よりお祈り申し上げております。

(スタッフ:ひるま)

スタッフ日記:フード・サービス・プログラムのご報告(人々の生活)

フード・サービス・プログラムにご支援をいただいている皆様、本当にありがとうございます。
最近の写真が届きましたので、ご報告をさせていただきます。

インドの各地で暑く長い夏が始まっています。
これから続く暑い夏、そして湿気が増える雨季にかけては、患者さんが増える時となります。

フード・サービスを受ける貧困層にある人々は、暑い中での労働作業を仕事とするなど、厳しい生活を送っている人々が多くいます。
インドの家造りは、長く暑い夏に見合った造りとなっており、多少の暑さなら、家の中はひんやりとしています。
しかし、貧困層にある人々の家は、ブロックを積み上げただけの建物であることも少なくありません。
日中の熱がこもり、夜になっても家の中が暑いままです。

暑い中で労働作業を行なった身体で、夜もゆっくりと休むことができず、身体には疲労が蓄積していきます。
労働者の方達の強さには驚くことが多くありますが、体調を崩しやすく、なかなか貧困から抜け出せません。

フード・サービスを行うケーララ州の薬局の表示です。「BPL 25%」という表示が見えます。
BPLはBefore Poverty Lineと呼ばれるもので、貧困層にある人々は、薬を25%の割引で買うことができます。
インドの中でも、社会福祉がしっかりと整うケーララ州の生活には、学ぶことがとても多くあります。
一人一人の生活の向上が、より良い社会を生み出す一歩となることを信じ、SEEDS-INDIAでも人々の支援を続けています。

皆様の温かいご支援に心より感謝申し上げます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

(スタッフ:ひるま)

スタッフ日記:フード・サービス・プログラムのご報告(レモンのピクルス)

フード・サービス・プログラムにご支援をいただいている皆様、本当にありがとうございます。最近の写真が届きましたので、ご報告をさせていただきます。

インドの各地で、暑く長い夏が始まりました。これからは厳しい暑さや蚊がもたらす病気が増え、病院を訪れる人々も徐々に増えていきます。まだ落ち着いた状況のようですが、それでも長い行列ができています。

本日は配給で配るアチャール(レモンのピクルス)をご紹介いたします。配給では、その日に調理したタンパク質が豊富なお豆のおかずをおかゆと一緒に配りますが、予想以上に患者さんが多い時は、お豆のおかずが足りなくなってしまうことがあります。そんな時、お豆のおかずの代わりに配ることができるよう、配給食にはいつもアチャール(レモンのピクルス)を準備しています。

長期保存が可能なため、作り置きをしておき、配給時に持参しています。お豆のおかずが足りなくなってしまった場合のみ、このアチャールを配ります。

酸っぱく消化に良いため、食欲がない方などはアチャールのみ欲しいという方もいます。なかなか全員の要望に答えることはできませんが、必要とするすべての人に食事が行き渡るよう、また、辛く苦しい思いをしている人々が、少しでも安らげる瞬間を持つことができるように努めています。

皆様の温かいご支援に心より感謝申し上げます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

(スタッフ:ひるま)

スタッフ日記:サイクロン・オキ 緊急災害支援募金のご報告

サイクロン・オキ 緊急災害支援募金にご協力をいただきました皆さま、誠にありがとうございます。サイクロンから約2ヶ月がたった2月上旬、現地を訪問する機会が取れましたので、少しばかりですが、現地の様子をご報告させていただきます。

2017年12月の上旬にインドを襲ったサイクロン・オキによって、インド南部のケーララ州でも甚大な被害が出ました。2月上旬に訪問した際は、大きな被害の様子は見られず、支援募金を行なったSEEDS-INDIAの周辺もほぼ日常に戻っていました。しかし、多くの漁師の方々が船やボートを失い、仕事ができずに大変な状況が続いています。行方不明のままの人々も多くいるようです。

SEEDS-INDIAの代表宅の裏庭でも、大きな木が倒れたままになっていました。

また、今年はシヴァラートリーの日中に、同じく被害のあったダリット村を訪問することができました。シヴァラートリーの祝祭は夜に行われますが、村のお寺の装飾を見られるかもしれないと楽しみにしていました。

しかし、お寺はいつもと変わらず、特別な装飾はされていません。サイクロンの際、村のお寺を管理する僧侶の自宅も被害を受け、大変厳しい生活を強いられています。この日も、僧侶は朝から日雇いの畑仕事に出かけており、祝祭の準備などが何もできなかったようです。

僧侶のお家。裏手にまわれなかったのですが、この裏側が大きく壊れているようです。

インドの人々にとって、神様と生きることは生活の中心をなす大切な行いです。それが難しいというのは、とても辛い状況です。

貧しく差別を受ける人々にとって、日々は一難去ってまた一難の状況です。社会からの恩恵を感じる機会もほとんどありません。皆さまの温かいご支援が、現地の人々の大きな支えとなっています。苦難にあっても、たくましく生きる人々へ、皆様のご支援によって、幸せが授けられますよう心より願っています。

(スタッフ:ひるま)

スタッフ日記:フード・サービス・プログラムのご報告(今年の訪問見学)

フード・サービス・プログラムにご支援をいただいている皆様、本当にありがとうございます。今月は現地を訪問し、配給の様子を見学することができました。以下にご報告をさせていただきます。

配給食作りは毎日13時頃から始まります。このように、薪を用いて大きな鍋で調理を行います。この時はもう調理を終えていましたが、それでも周辺がとても熱く、この作業を暑い中で行うのはとても大変なことです。

17時半前になると、リキシャドライバー兼配給を行うスレーシュがやってきて、できた食事をリキシャに積んで病院へと向かいます。病院は10分くらいの距離にあります。

今年は月曜日に病院を訪問しました。この日はじめて、「配給が始まります」という病院のアナウンス放送を耳にしました。月曜日あたりは初めて入院をしている人も多く、配給を知らない人がいるため、病院でアナウンスをしてくれるようになったのだそうです。

病院を訪問した次の日は、シヴァラートリーの祝日で休日となっていました。休日が重なると手術や入院等を行わないため、人数は少なめと予想をしていましたが、列は途切れず、準備をした食事をほぼぴったり配り終えました。食事は重湯のみを希望する人も多く、病に苦しんでいる方が多いようです。季節や時期によって食事量を予測しているのもありますが、極端に余ったり足りなくなったりすることはありません。

今回は少しですが、動画を撮影してみました。大変な状況にあるにも関わらず、笑顔を見せてくださる人もおり、その姿勢に学ぶことが多くあります。

配給は、雨の日も晴れの日も、祝日も休日も、1日も休むことなく行われています。現地のスタッフを含め、一人ひとりの温かい気持ちが繋がり続いているこの配給。この配給が一日の唯一の食事という方も少なくありません。皆様の温かいご支援を心よりお待ちしております。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

(スタッフ:ひるま)