ガナパティ・アタルヴァシールシャム第6節

・tvam brahma tvam vishnus-tvam rudras-tvam
indras-tvam agnis-tvam vayus-tvam suryas-tvam
chandrAs-tvam brahma bhUr-bhuvah svar-OM
・トヴァム・ブラフマー・トヴァム・ヴィシュヌ・トヴァム・ルドラ・トヴァム
インドラ・トヴァム・アグニ・トヴァム・ヴァーユ・トヴァム・スーリヤ・トヴァム
チャンドラ・トヴァム・ブラフマー・ブール・ブヴァハ・スヴァローム
・意味:あなたはブラフマーです。あなたはヴィシュヌです。あなたはルドラです。あなたはインドラです。あなたはアグニです。あなたはヴァーユです。あなたはスーリヤです。あなたはチャンドラです。ブラフマー、物質界、精神界、天界に幸あれ。

ヒンドゥー教は、多神教の形態をとりますが、根本的な教えはすべてブラフマン(梵)に帰結し、ブラフマンと結合することがヨーガの窮極の目的であり、悟りの境地であると説きます。ガネーシャ神やその他の神々は、表面的には違う神格ではあっても、すべては同じであることをたたえるマントラです。
このマントラが収録されているCDには以下のCDがあります。
・「ガナパティ・アタルヴァシールシャム・チャンティング with Shri Aswath

ラクシュミー・ビージャ・マントラ

・Om Hreem Shreem Lakshmibyo Namaha
・オーム・フリーム・シュリーム・ラクシュミッビョー・ナマハ
・意味:ラクシュミー女神に帰依いたします。

富と幸運の女神ラクシュミーに捧げられるビージャ・マントラ(種子真言)のひとつです。富と幸運を祈願するために、21回、108回などの吉数回、繰り返し唱えられます。「フリーム」や「シュリーム」は単独でも唱えられるビージャ・マントラです(参照:ビージャ・アクシャラ)。
このマントラが収録されているCDには、以下のCDがあります。
・「シュリー・マハーラクシュミー・サンキールタン(2枚組)」(CDTM232C)

シュリー・ヴェーンカテーシュヴァラ・スプラバータム第1節

・Kausalya Supraja Rama
Purva Sandhya Pravartate
Uttistha Nara Sardula
Kartavyam Daivamahnikam
・カウサリヤー・スップラジャーラーマ
プールヴァー・サンディヤー・プラヴァルタテー
ウッティシュタ・ナラ・サールドゥーラ
カルタヴィヤム・デイヴァマーニカム
・意味:カウサリヤーの吉兆の息子ラーマよ、
東方より陽が昇り始めています。
お目覚めください、至高のお方よ。
神聖な職務がこれより行われます。

ラーマは、ラーマーヤナに登場する主人公です。ラーマは、ヴィシュヌの化身とされ、ラーマが意識しなければ、木の葉1枚落ちることはないともいわれます。早朝の祈りであるスプラバータムは、まず至高神ラーマを目覚めさせることから始まります。
このマントラが収録されているCDには、以下のCDがあります。
・「スプラバータム&マンガラム」(トラック3: シュリー・ヴェーンカテーシュワラ・スプラバータム)

クリシュナ・ガーヤトリー・マントラ

・Om dAmodarAya vidmahe
rukminIvallabhAya dhImahi
krishnah prachodayAt
・オーム・ダーモーダラーヤ・ヴィッドゥマヘー
ルクミニー・ヴァッラバーヤ・ディーマヒー
タンノ・クリシュナ・プラチョーダヤートゥ
・意味:どうかダーモーダラ(クリシュナ)を知り、
ルクミニーの最愛の方を瞑想できますように。
クリシュナが、私たちをそこに導き、照らしてくれますように。

ヴィシュヌ神の化身クリシュナ・ガーヤトリーです。
クリシュナは幼少の頃から、神の遊戯によって人々を魅了してきました。
クリシュナを信愛することは、もっとも功徳高き行為であり、神へ近づくための最良の方法です。
このマントラが収録されているCDには以下のCDがあります。
・「クリシュナ・ガーヤトリー・マントラ(Japa Mantra 108)

オーム・スワーミイェー・シャラナム・アイヤッパ

・Om swamiye sharanam ayappa
・オーム・スワーミイェー・シャラナム・アイヤッパ
・意味:アイヤッパ神よ、どうか私をお守りください。

アイヤッパ神(アイヤッパン)は、南インドで熱心に信仰されている神様です。主に子供の姿で描かれています。彼は、超人的、神的な知識と勇気を持ち合わせ、王族と深い繋がりがあるといわれています。アイヤッパ神は、悪魔を倒すために、シヴァとヴィシュヌが結合して生まれた神といわれています。
アイヤッパ神の熱心な信仰者には、動物性食品や酒、たばこなどの嗜好品をとってはなない、1日2回できれば3回の沐浴を行う、ベッドで寝てはならず床に寝る、枕は木の枕でなくてはならない、靴を履いてはならない等の厳格な規則が定められています。 このマントラが収録されているCDには以下のCDがあります。
・「瞑想のためのマントラ・チャント」(トラック3)

ハリ・オーム・ナモー・ナーラーヤナ

・hari Om namo nArAyana
・ハリ・オーム・ナモー・ナーラーヤナ
・意味:万物の現象の主に帰依いたします

ヴィシュヌは、宇宙を生み出す無限の大海に例えられます。ヴィシュヌのシンボルは水(サンスクリット語でナーラ)であり、そのために「水に住む者」という意味のナーラーヤナと呼ばれているという説もあります。
ヴィシュヌは、宇宙の維持者として知られています。ヴィシュヌは、永遠であり、万物に浸透する精神であり、宇宙創造の前から存在する原初の水に関連があるといわれます(ワールド・ヒンドゥー・チャントの解説より)。
このマントラが収録されているCDには以下のCDがあります。
・「ワールド・ヒンドゥー・チャント」(トラック2)

シャニ・マントラ

・Nilanjana Samabhasam Ravi-putram Yamagrajam
Chayamartanda Sambhutam Tam Namami Shanaishcharan
・ニーラーンジャナ・サマーバーサム・ラヴィ・プットラム・ヤマーグラジャン
チャーヤー・マールタンダ・サムブータム・タム・ナマーミ・シャネイシュチャラン
・意味:青い瞳のような外観を持ち、ヤマ神の兄であり、
太陽神とその妻チャーヤーの息子である、ゆっくりと動く土星シャニを讃えます。

土星は、インド占星術では、困難、悲哀、老いや病などを象徴する一方で、肯定的な側面もある惑星とされています。困難などが続くときは、シャニの影響とされることが多いようですが、このマントラは、シャニに祈願し、困難や病などを緩和する目的で唱えられます。
このマントラが収録されているCD(DVD)には、以下のCD(DVD)があります。
シャニ・マントラDVD(DVDST1444)

マハーラクシュミー・マントラ

・Om shrIm hrIm shrIm kamale kamalAlaye prasIda prasIda
Om shrIm hrIm shrIm mahAlakshmiyei namah
・オーム・シュリーム・フリーム・シュリーム・カーマレー・カーマラーライェー・プラシーダ・プラシーダ
オーム・シュリーム・フリーム・シュリーム・マハーラクシュミーイェー・ナマハ

マハーラクシュミーのマントラです。
シュリー・ヤントラ(シュリー・チャクラ)に対応のマントラとして、礼拝時に唱えられます。
このマントラを毎日108回唱える人は、経済的な問題から解放されると信じられています。
このマントラを唱える際に適した数珠は、マハーラクシュミーの象徴でもある蓮の実(種)の数珠が良いとされています。
シュリー・ヤントラを用いる場合には、なるべく瞬きをせずにヤントラの中心に焦点を合わせながら、マントラを唱えます。このように礼拝する人は、90日以内に大きな恩寵を得ると信じられています。

「異次元は存在する」

「異次元は存在する」――このようなタイトルを見ると、ほとんどの人はSF的なイメージを膨らませるでしょう。
しかし異次元についての議論は、最新の物理学で最も注目を浴びているテーマのひとつです。
ハーバード大学物理学教授であるリサ・ランドール博士は、1999年、「わたしたちの暮らす3次元世界は、人間の目には見えない5次元世界に組み込まれている」という、5次元世界に関する論文を、物理学の専門誌「Physical Review Letters」に発表し、一躍脚光を浴びました[1,2,3]。
ランドール博士の提唱する5次元世界は、わたしたちが見たり触れたりすることはできないにもかかわらず、わたしたちの住む宇宙を取り囲み、大きな影響を与えているといいます。
この5次元世界の提唱により、理論物理学における難問を解決する可能性が示され、ランドール博士は2007年、アメリカの「Time」誌で、「世界で最も影響力のある100人」の1人に選出されました。
ランドール博士の提唱する5次元世界を実証すべく、欧州原子核研究機構(CERN)による総工費3,500億円をかけた大型ハドロン衝突型加速器(LHC)での実験が計画されています(LHCは稼働初期の電気系統事故による修理のため、2009年11月に実験再開が予定されています)。
しかし、この最新の物理学が提唱する5次元世界は、古代インドの聖典である『バガヴァッド・ギーター』で述べられている世界観と非常に多くの共通点があることに驚かされます。
以下、バガヴァッド・ギーター[4]と、ランドール博士の提唱する5次元世界の概念の対応を見てみましょう。
万物創造について
『万物は初めは顕現せず、中間が顕現し、終りは顕現しない。ここにおいて、何の嘆きがあろうか。(2.28)』
『昼が来る時、非顕現のもの(根本原質)から、すべての顕現(個物)が生ずる。夜が来る時、それらはまさにその非顕現と呼ばれるものの中に帰滅する。(8.18)
この万物の群は繰り返し生成し、夜が来ると否応なしに帰滅する。昼が来ると再び生ずる。(8.19)
しかし、その非顕現のものよりも高い、別の永遠なる非顕現の存在がある。万物が滅びる時も、それは滅亡しない。(8.20)』
ギーターでは、わたしたちの宇宙は、目に見えない非顕現のものから、目に見える物質が顕現し、その過程が繰り返されると述べられています。
ランドール博士の理論では、3次元世界は、知覚できない無限の5次元世界に覆われています。博士の理論の発展させることで、5次元世界の中で3次元世界が生まれては消え、この過程が永遠に繰り返されるモデルが考えられます。
余剰次元について
『この全世界を遍く満たすものを不滅であると知れ。この不滅のものを滅ぼすことは誰もできない。(2.17)』
『これは低次のものである。だが私にはそれとは別の、生命(ジーヴァ、霊我)である高次の本性(プラクリティ、精神的原理)があると知れ。それにより世界は維持されている。(7.5)
万物はこれに由来すると理解せよ。私は全世界の本源であり終末である。(7.6)
私よりも高いものは他に何もない。アルジュナよ。この全世界は私につながれている。宝玉の群が糸につながれるように。(7.7)』
ギーターでは、この世界は目に見えない不滅の存在で満たされているといいます。そして、目に見える「低次のもの」と、目に見えない「高次の原理」によって世界が維持されていると述べています。
わたしたちの3次元世界は、目に見える「低次のもの」すなわち物質によって構成されています。しかし、その目に見える物質も、極微になればなるほど、不可解な挙動が見え隠れしてきます。
ランドール博士は、素粒子同士が超高エネルギーで衝突すると、粉々になった粒子の破片が、ある確率で姿を消すことを予測し、この粒子が姿を消した先が5次元世界ではないかと考えました。
『この全世界は、非顕現な形の私によって遍く満たされている。万物は私のうちにあるが、私はそれらのうちには存立しない。(9.4)
しかも、万物は私のうちに存立しない。見よ、私の神的なヨーガを。私の本性(アートマン)は万物を支え、万物を実現するが、万物のうちには存しない。(9.5)
いたる所に行きわたる強大な風が、常に虚空(エーテル)の中にあるように、同様に、万物は私のうちにある、と理解せよ。(9.6)』
『最高の主は万物の中に等しく存在し、万物が滅びても滅びることはないと見る人、彼は〔真に〕見るのである。(10.27)』
ギーターでは、わたしたちの住む世界は、目に見えない非顕現のものによって満たされているという記述が度々登場します。
ランドール博士の提唱する5次元世界は3次元世界を遍く覆い尽くしますが、3次元世界から見ると、5次元世界は永遠に広がる異空間であり、人が見ることも、触ることもできません。3次元世界は、人間が知覚できない5次元世界によって遍く満たされているといいます。
余剰次元の理解について
『神々の群は私の本源を知らない。大仙(偉大な聖仙)たちもまた。なぜなら、私はあらゆる点で、神々と大仙たちの本初であるから。(10.2)』
ギーターでは、非顕現の存在を理解することは、神々や大仙でも難しいと述べています。それは、例えば蟻が人間のことを理解することができないように、人間が自分よりも大きな存在を認識することが困難であるのと同様です。わたしたちは通常、自分より大きな存在について、十分な理解を得ることができません。
同様に、ランドール博士の5次元世界は、数式や実験によって垣間見ることはできるかもしれませんが、実体を把握ことは、専門の学者によっても困難です。
重力エネルギーについて
『アルジュナよ、私は万物の心中に宿る自己(アートマン)である。私は万物の本初であり、中間であり、終末である。(10.20)』
ランドール博士の理論では、わたしたちが3次元世界から5次元世界へと飛び出すことは不可能とされます。しかし、重力エネルギーに限り、3次元世界と5次元世界を行き来することができるといいます。
ここではランドール博士の説とはことなりますが、重力エネルギーは、太陽や月の満ち欠けなどから、生命エネルギーと深い関係があることが指摘できます。太陽が昇る時、生命は活発に活動を開始し、月の満ち欠けに応じて、新たな生命が誕生します。さらに、占星術における星の配置や、風水における建造物の構造も、重力との深い関わりがあることから、これらの一部非科学的とされる分野について、重力エネルギーを切り口として科学的なメスを入れることも可能になるかも知れません。
ギーターでは、至高の自己(アートマン、魂)は、高次的な存在であることを指摘していますが、ギーターとランドール博士の理論との対応を考えると、重力エネルギーと生命エネルギーは同種のエネルギーではないかと考えることもできます。
今後、5次元世界が実験で証明されることがあったとしても、5次元世界が「最高の主」としての神のような意識を持つことがあるのか、そしてそれを証明することができるのか、物理学にとってはとても難しい問題かもしれません。
ランドール博士は、5次元世界を観測するには重力エネルギーの測定機器が必要であるといいますが、ギーターでは、高次の世界を知るためには、物質的な手段によっては不可能であると断言しています。
「霊性は、物理学が終わるところから始まる」とも言われるように、物理学では5次元世界の存在を予測することはできても、わたしたちが3次元世界に存在している以上、5次元世界のすべてを知ることはできないのかもしれません。
科学と宗教は、昔から相容れない存在として扱われてきましたが、ともに普遍の真理を探究するものであるならば、どこかで共通の交差点にさしかかります。
そのひとつの交差点が、リサ・リンドール博士の提唱する5次元世界の理論になるかは、これからの時代が証明していくことになるでしょう。
明日、8月13日は、バガヴァッド・ギーターの主クリシュナの降誕祭です。クリシュナの祝福が皆さまにありますよう、心よりお祈り申し上げます。
※ランドール博士の5次元世界について、詳しくは以下の参考文献[1,2,3]をご参照ください。
参考文献
[1]リサ・ランドール、若田光一、「リサ・ランドール―異次元は存在する (NHK未来への提言)」、NHK出版、2007
[2]リサ・ランドール、「ワープする宇宙―5次元時空の謎を解く」、NHK出版、2007
[3]Lisa Randall, Raman Sundrum, “A Large Mass Hierarchy from a Small Extra Dimension“, Phys.Rev.Lett.83:3370-3373, 1999
[4]上村勝彦訳、「バガヴァッド・ギーター」、岩波文庫、1992

オーム・ハヌ・ハヌマテー・ナマハ

・Om hanu hanumate namah
・オーム・ハヌ・ハヌマテー・ナマハ

猿神ハヌマーンに捧げるビージャ・マントラです。ハヌマーンは、インド占星術では土星に対応する神といわれています。障害や病気など、土星に関連した問題を解決するためにも非常に効果的なマントラであるといわれます。
このマントラが収録されているCDには以下のCDがあります。
・「ジャパ」(トラック5)