バガヴァッド・ギーター第4章第2節

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

एवं परम्पराप्राप्तम्
evaṁ paramparāprāptam
エーヴァン パラムパラープラープタム
このように、伝承された

evam【副詞】このように、こんなふうに、そんなふうに
paramparā【女性・単数・主格 paramparā】中断しない列、連続する系統、規則正しい連続;間接;子孫;伝統
prāptam【単数・対格 prāpta(過去受動分詞 pra√āp】得られた、獲られた、勝ち得た;到達した、達成した;遭遇した、発見された;課せられた、負わされた;到着した、来た
→paramparā-prāptam【男性・単数・対格 paramparā-prāpta】言い伝えられた、伝承された

इमं राजर्षयो विदुः ।
imaṁ rājarṣayo viduḥ |
イマン ラージャルシャヨー ヴィドゥフ
これを、王仙たちは知っていた

imam【男性・単数・対格、指示代名詞 idam】[〜に、〜を]この、これ
rājarṣayas【男性・複数・主格 rājarṣi】[〜たちは、〜たちが]王族出身の仙人、王仙
vidus【三人称・複数・パラスマイパダ・完了 √vid】[彼らは〜した、それらは〜した]知る、理解する、気付く、学ぶ

स कालेनेह महता
sa kāleneha mahatā
サ カーレーネーハ マハター
これは、この世で悠久の時を経て

sas【男性・単数・主格、指示代名詞 tad】[〜は、〜が]これ、あれ、彼
kālena【男性・単数・具格 kāla】[〜によって、〜をもって]時;機会;季節;食事;時間;年、時代;音律;運命;死;死の神
iha【副詞】ここで[へ・に];この世で、地上で
mahatā【男性・単数・具格 mahat】偉大な;大きな、巨大な、広い;深い;長い;たくさんの;重要な

योगो नष्टः परंतप ॥
yogo naṣṭaḥ paraṁtapa ||
ヨーゴー ナシュタハ パランタパ
ヨーガは失われた、アルジュナよ

yogas【男性・単数・主格 yoga】[〜は、〜が]ヨーガ、精神の集中、組織的な超脱法、瞑想、静慮、心統一
naṣṭas【男性・単数・主格 naṣṭas(過去受動分詞 √naś)】失われた;消滅した;見えない;逃げた;破壊された、損ぜられた、害われた;不成功の、実を結ばない、無益の;死んだ;(訴訟に)敗れた
paraṁtapa【男性・単数・呼格 paraṁtapa】[〜よ]敵を悩ます者。アルジュナのこと。

एवं परम्पराप्राप्तमिमं राजर्षयो विदुः ।
स कालेनेह महता योगो नष्टः परंतप ॥२॥

evaṁ paramparāprāptamimaṁ rājarṣayo viduḥ |
sa kāleneha mahatā yogo naṣṭaḥ paraṁtapa ||2||
このように、王仙たちは伝承されたヨーガを知っていたが、
アルジュナよ、このヨーガはこの世で悠久の時を経て失われてしまった。

バガヴァッド・ギーター第4章第1節

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

श्रीभगवान् उवाच ।
śrībhagavān uvāca |
シュリーバガヴァーン ウヴァーチャ
クリシュナは語った

śrībhagavān【男性・単数・主格 śrībhagavat】栄光ある方、神聖な神、威厳ある尊者。ここではクリシュナのことを指す。
uvāca【三人称・単数・パラスマイパダ・完了 √vac】[彼は〜した]言う、語る

इमं विवस्वते योगं
imaṁ vivasvate yogaṁ
イマン ヴィヴァスヴァテー ヨーガン
このヨーガを、ヴィヴァスヴァットに

imam【男性・単数・対格、指示代名詞 idam】[〜に、〜を]この、これ
vivasvate【男性・単数・為格 vivasvat】[〜に、〜のために]太陽神の名・ヴィヴァスヴァット(ヤマの父で、太陽神スーリヤの別名);太陽、太陽神 【形容詞】輝く、光をまきちらす、早朝にあらわれる
yogam【男性・単数・対格 yoga】[〜に、〜を]ヨーガ、精神の集中、組織的な超脱法、瞑想、静慮、心統一

प्रोक्तवान् अहम् अव्ययम् ।
proktavān aham avyayam |
プロークタヴァーン アハム アヴィヤヤム
私は説いた、不滅の(ヨーガを)

proktavān【男性・単数・主格 proktavas(proktapra√vacの過去受動分詞)にパラスマイパダの完了分詞を形成する接尾辞vasをもつ)】宣言した、教えた、記述した;言った、語った;〜であると宣言した、と称した、説いた
aham【単数・主格、一人称代名詞 mad】[〜は、〜が]私
avyayam【男性・単数・対格 avyaya】不滅の、不変の;慳貪の

विवस्वान् मनवे प्राह
vivasvān manave prāha
ヴィヴァスヴァーン マナヴェー プラーハ
ヴィヴァスヴァットは、マヌに告げた

vivasvān【男性・単数・主格 vivasvat[〜は、〜が]太陽神の名・ヴィヴァスヴァット(ヤマの父で、太陽神スーリヤの別名);太陽、太陽神
manave【男性・単数・為格 manu】[〜に、〜のために]人、人類;人類の始祖;思想;祈祷、呪文
prāha【三人称・単数・パラスマイパダ・完了 pra√ah】[彼は〜した、それは〜した]言明する、宣言する、言う

मनुर् इक्ष्वाकवे ऽब्रवीत् ॥
manur ikṣvākave ‘bravīt ||
マヌル イクシュヴァーカヴェー ブラヴィート
マヌは、イクシュヴァークに語った

manus【男性・単数・主格 manu】[〜は、〜が]人、人類;人類の始祖;思想;祈祷、呪文
ikṣvākave【男性・単数・為格 ikṣvāku】[〜に、〜のために]イクシュヴァーク(日種族(スーリヤヴァンシャ)の祖。人類の祖ヴァイヴァスヴァタ・マヌの子)
abravīt【三人称・単数・パラスマイパダ・過去 √brū】[彼は〜した、それは〜した]言う、発言する、語る、伝達する、述べる

श्रीभगवान् उवाच ।
इमं विवस्वते योगं प्रोक्तवानहमव्ययम् ।
विवस्वान्मनवे प्राह मनुरिक्ष्वाकवेऽब्रवीत् ॥१॥

śrībhagavān uvāca |
imaṁ vivasvate yogaṁ proktavānahamavyayam |
vivasvānmanave prāha manurikṣvākave’bravīt ||1||
クリシュナは語りました。
私はこの不滅のヨーガを、ヴィヴァスヴァットに説いた。
ヴィヴァスヴァットはそれをマヌに告げ、マヌはイクシュヴァークに語った。