インドでは何事も時間通りに進まない、という話は耳にしたことがある方も多いと思います。
ここ、プラティヤンギラー女神の寺院も同じで「15分で準備が終わる。」と言われたのですが、30分以上待っても、まだまだ準備に時間がかかりそうでした。
こういう時に焦ったり急かしたりするのは禁物で、寺院であれば神様のご機嫌を沿来れる可能すらある、と個人的には考えております。
あきらめて準備の様子をみると竹のような植物の葉をいっぱいぶら下げていました。
これはたぶん神社でよく見かける注連縄などから垂れ下がっている紙、つまり紙垂(しで)同じ意味を持つのでは、と直感的に思いました。
詳しく調べてみると、この葉でつくられたものは「トラナム」と呼ばれるそうで、やはり日本の注連縄と同じで聖域と外との結界になっているようでした。
一方、祭のあとに出されるカレーをよく見ると、肉や魚こそ使われていませんでしたが、たくさんのタマネギが刻まれていました。インド特有の皮の赤いタマネギです。
おそらく寺院で出される食事は、普通はニンニクもタマネギも避けるだろうと想像していましたので、ちょっとびっくりするとともに、土着の信仰に面白さに興味がますます増しました。
私たちが待ちくたびれたころ、ようやく準備ができて寺院に入れることになりました。
いよいよ素晴らしい祭祀が始ます。
(文章:ガネーシャ・ギリ)
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ガネーシャ・ギリ氏共著 『インド占星術と運命改善法』
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