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バガヴァッド・ギーター

チャトル・シュローキー第1節

・aham sarvasya prabhavo mattah sarvam pravartate
iti matvA bhajante mAm budhA bhAva-samanvitAh
・アハン・サルヴァッスャ・プラバヴォー・マッタハ・サルヴァン・プラヴァルタテー
イティ・マットヴァー・バジャンテー・マーム・ブダー・バーヴァ・サマンヴィターハ
・意味:私は一切の本源である。一切は私から展開する。そう考えて、知者たちは愛情をこめて私を信愛するのである。※

バガヴァッド・ギーターのエッセンスを抜き出した4詩節であるチャトル・シュローキー第1節(バガヴァッド・ギーター第10章8節)です。
アルジュナは、クリシュナに対し「このように常に〔あなたに〕専心し、あなたを念想する信者(バクタ)たちと、不滅で非顕現なものを〔念想する〕人々とでは、どちらが最もヨーガを知る者であるか。」(BG 12.1)と問いました。
この問いに対しクリシュナは、不滅で非顕現なものを念想することによっても最高の成就に達することができるとしつつも、「非顕現なものに専念した人々の苦労はより多大である。というのは、非顕現な帰結は、肉体を有する人々によっては到達されがたいから。」と答えています。
マーヤー(幻力)に覆われた私たちの知性は、至高神は非顕現で見ることができず、無形の存在であると考えます。特に私たちは、古来より万物の中に至高的存在を感じ、八百万の神々を日本伝統の美としてきました。しかしクリシュナは、無形の神を念想するよりも、擬人化された神を念想するほうがより容易に成就に達することができると説きます。 これは、至高神が非顕現で目に見えず無形の存在であると信じる人々にとっては受け入れがたい真実であるにもかかわらず、すべての人間は至高神の顕れであると説くヴェーダ聖典の教えを踏襲した叡智です。
このマントラが収録されているCDには以下のCDがあります。
・「バガヴァッド・ギーターCDギフトボックス」(CDAB099)
・「バガヴァッド・ギーター マルチメディアブック」(GitaMultimedia)
※上村勝彦訳、バガヴァッド・ギーター、岩波文庫

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