このコラムで2018年以降何度かご紹介させていただいている猪の顔を持つヴァーラーヒー女神ですが、ダーキニーの類だとも言われています。インドではヴィシュヌの化身で同じく猪の顔のヴァーラーハの妃として捉えられることも多いですが、タントラでは単独でも存在感を放っています。
また、チベット仏教でもこの女神はヴァジュラ・ヴァーラーヒー(金剛亥母)と呼ばれ、とてつもなく強力な女神であるとされています。
興味深いのは、この女神はチベットでは美しい人間の女性の顔を持つ姿として描かれることも多い、ということです。
ここから先は下衆の勘繰りなのですが、あまりに美しく強力なこの女神は、別の神様群!?に嫉まれ、そして畏れられ、豚の顔(猪の顔)に貶められたのではないか、ということです。
貶めた集団が何であるかは、私ごときにはわかりませんし、またそれをしらべることも今の段階ではあまり意味がない、と思います。
重要なのはこの女神は、あまりに強力で、かつ、(カルマの力に左右されにくい?)マジカルなパワーに満ちているということでしょう。
前回に引き続き、書かせていただきますが、あまりに激動な時代にはこのような「神」の力をお借りするのは選択肢して考えてもいいのだろうと思います。
2021年が、厄災からの速やかな回復の年であってほしいとお祈りしております。
(文章:ガネーシャ・ギリ)
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ガネーシャ・ギリ氏共著 『インド占星術と運命改善法』
ガネーシャ・ギリによるヨーガクラス
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