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雑記帳

チュナリーの力

インドの神秘的な情調を沸き立たせるものに、古代から廃れることなく続く神々への礼拝があります。
日々の中心に生きるその礼拝においては、さまざまな供物が神々へと捧げられてきました。
そんな中で多く目にするのが、赤い布です。
女神を祀る寺院周辺の露店では、赤い色の煌びやかな布が所狭しと並べられていることも少なくありません。

この布は、チュナリーなどと呼ばれ、特に女神の礼拝において捧げられることが多くあります。
捧げられるチュナリーには、女性が伝統衣装であるサリーを身に纏う象徴があるとされ、実際にサリーが捧げられることもあります。
そこには、神聖な女性のエネルギーであるシャクティの姿を明確にする目的があります。
シャクティは、私たちを育む力であり、偉大なる母として、宇宙全体を動かす根源の力として崇められるものです。

チュナリーには、主に赤い色が多く用いられます。
燃えるように鮮烈な赤い色はまるで血潮のようで、生命を司る女神の力をはっきりと見ることができます。
その力は、誰しもの内に存在するものであり、私たちはこうした礼拝を通じて、その力を自分自身の内に明確にしていきます。

必滅で有形である肉体を持つ私たちにとって、不滅で無形である神に心をよせることは、非常に困難なことであると、クリシュナ神は説いています。
そして、無形の神を念想するよりも、有形の神を念想するほうが、より容易に成就に達することができると説きました。
(バガヴァッド・ギーター12章)

チュナリーを捧げられた女神は、息づかいを感じるほどに生き生きと、美しい姿で迫ってきます。
そうして母なる存在をより近くに感じる時、内なる世界で女神の力が目覚めることを強く感じます。

チュナリーは、神格によって異なる色を捧げることもあり、また、女神以外にも捧げられることが多くあります。
その他、祭壇や神像の敷布にしたり、祝祭の際に身につけたりと、現在ではさまざまな装飾が施された美しいチュナリーを目にすることも多くなりました。

精神性に溢れるインドの文化は、日々の中でこうして神々と豊かな関係を築くことを教えてくれます。
それは、自分自身の本質に繋がる行いに他ありません。
そこで授かる恩寵は、真に豊かな日々を過ごす術となって、私たちの日々に大きな力を与えてくれるはずです。

(文章:ひるま)

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