तानि सर्वाणि संयम्य
tāni sarvāṇi saṁyamya
ターニ サルヴァーニ サンミャンミャ
それらすべての(感官)を制御して
tāni【中性・複数・対格、指示代名詞 tad】[〜を、〜に]それら、あれら、彼ら、彼女ら
sarvāṇi【中性・複数・対格】すべての、一切の、各々の;全体の
saṁyamya【絶対分詞 sam√yam】保持して、引き締めて;抑止して制御して;束縛して;閉じて;阻止して、抑圧して、注視して;制止して、服従させて
युक्त आसीत मत्परः ।
yukta āsīta matparaḥ |
ユクタ アーシータ マットパラハ
専心して、私に専念して坐すべき
yuktas【男性・単数・主格、過去受動分詞 √yuj】くびき(軛)につながれた、(処格)に従事した、〜に専心した;(具格)に忙殺された、〜に専念した;(処格)に熱中した;集中した
※matparaのあとでは、yukta=bhakta「誠信を具えて」と訳してもよい。(辻直四郎注)
āsīta【三人称・単数・アートマネーパダ・願望法 √ās】[彼は〜だろう、彼は〜するべき]坐す;住する、止まる;住居を構う;屯営する;休む、留まる、横たわる
mat【一人称・単数・従格、人称代名詞 mad】私から、私より
paras【男性・単数・主格】〜を主要なものとする、〜を目的とする、〜に熱中する、〜に深く感動する
→matparas【男性・単数・主格】私に専念する、私に専向する
※matpara:ここで初めて、「私」(クリシュナ)に専念すべきことが説かれる。(上村勝彦注)
वशे हि यस्येन्द्रियाणि
vaśe hi yasyendriyāṇi
ヴァシェー ヒ ヤッスェーンドリヤーニ
なぜならば、感官を制御する
vaśe【男性・単数・処格、vaśa】[〜において、〜のなかで]意志、願望、欲望;力、支配、権威、主権【形容詞】〜に従う、〜の勢力下にある、〜に征服された
hi【不変化辞】なぜならば、〜のために;真に、確かに、実に
yasya【男性・単数・属格、関係代名詞 yad】[〜の、〜にとって]〜であるもの、〜である人
indriyāṇi【中性・複数・主格、indriya】[〜は、〜が]神の力;支配;偉大な行為;活力;体力;精力;感官;感覚
तस्य प्रज्ञा प्रतिष्ठिता ॥
tasya prajñā pratiṣṭhitā ||
タッスヤ プラジュニャー プラティシュティター
その人の智慧は確立するから
tasya【男性・中性・単数・属格】[〜の、〜にとって]彼、それ、その、あれ、あの
prajñā【女性・単数・主格】[〜は、〜が]識別、判断、知能、了解;智慧、知
pratiṣṭhitā【女性・単数・主格、過去受動分詞】(処格)に立っている・配置された・座った・位置した・留まる・ある・熟達した;確立した、証明された;安住した、悩まされない
तानि सर्वाणि संयम्य युक्त आसीत मत्परः ।
वशे हि यस्येन्द्रियाणि तस्य प्रज्ञा प्रतिष्ठिता ॥ ६१ ॥
tāni sarvāṇi saṁyamya yukta āsīta matparaḥ |
vaśe hi yasyendriyāṇi tasya prajñā pratiṣṭhitā || 61 ||
それらすべての感官を制御して、専心し、私に専念して坐すべきである。
なぜならば、感官を制御する人の智慧は確立するから。
コメント