रागद्वेषवियुक्तैस् तु
rāgadveṣaviyuktais tu
ラーガドヴェーシャヴィユクタイス トゥ
一方、愛憎を離れた
rāga【男性】激しい欲望、情熱、愛、愛情、同情
dveṣa【男性】憎悪、嫌悪、〜を憎むこと;害心、悪意、敵意
viyuktais【男性・複数・具格、過去受動分詞 vi√yuj】離された;分離させられた;(具格)から離された、自由な、に欠乏した、〜を欠いた
→rāgadveṣaviyuktais【男性・複数・具格】愛憎から離れた、欲望と嫌悪のない
tu【接続詞】しかし、一方(虚辞としても使用)
विषयान् इन्द्रियैश्चरन् ।
viṣayān indriyaiścaran |
ヴィシャヤーン インドリヤイシュチャラン
感官をもって対象に向かい
viṣayān【男性・複数・対格、viṣaya】[〜を、〜に]活動領域;範囲、限界、区域、届く範囲;感覚の対象;感官の対象;目的、標的
indriyais【中性・複数・具格、indriya】[〜によって、〜をもって]神の力;支配;偉大な行為;活力;体力;精力;感官;感覚
caran【男性・単数・主格、現在分詞 √car】動いている、行っている、歩いている、さまよっている、徘徊している;近づいている、向かっている
आत्मवश्यैर् विधेयात्मा
ātmavaśyair vidheyātmā
アートマヴァッシャイル ヴィデーヤートマー
自己の支配下にある(感官によって)、自己を制した人は
ātmavaśyais【男性・複数・具格、ātmavaśya】自由となし得る、自己の意志に従う、自己の支配下に置く
vidheyātmā【男性・単数・主格、vidheyātman】[〜は、〜が]従順な(または制御された)自我を持つ、心を制御した、自己を制した
प्रसादम् अधिगच्चति ॥
prasādam adhigaccati ||
プラサーダム アディガッチャティ
平安に達する
prasādam【男性・単数・対格、prasāda】[〜を、〜に]光輝;平静、平安;愉快、上機嫌;助力、援助;恵み深い施物;偶像に捧げられた食物;師匠の食の残余
adhigaccati【三人称・単数・パラスマイパダ・現在 adhi√gam】[彼は、それは]〜に行く、近づく、達する
रागद्वेषवियुक्तैस्तु विषयानिन्द्रियैश्चरन् ।
आत्मवश्यैर्विधेयात्मा प्रसादमधिगच्चति ॥ ६४ ॥
rāgadveṣaviyuktaistu viṣayānindriyaiścaran |
ātmavaśyairvidheyātmā prasādamadhigaccati || 64 ||
一方、自己を制した人は、自己の支配下にある
愛憎のない感官をもって行動し、平安に達する。
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