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雑記帳

ラーダーとクリシュナ

心が浮き立つ春の心地よい気候の中で祝福されるホーリーは、カラフルな色に包まれる喜び溢れる祝祭です。
ホーリーは、一説に、愛するラーダーにクリシュナ神が色粉をつけて遊んでいたことに由来があるとされます。
そんなラーダーとクリシュナ神のように、人生を彩り、日々を喜びとともに生きることを教えてくれたのは、まさにこのホーリーでした。

ホーリーで際立つラーダーとクリシュナ神の関係は、真の愛のあり方を美しく描き出します。
二人は結婚することはありませんでしたが、ラーダーはいつの時もクリシュナ神の最愛でありました。
ラーダーとクリシュナ神が結婚をしなかった理由には、一説に、シュリーダーマーの呪いがあるとされます。

かつて、ラーダーはクリシュナ神に嫉妬し、怒りからクリシュナ神のもとを離れたことがありました。
その怒りが正当なものではなかったために、近くにいたクリシュナ神の友人であるシュリーダーマーは、ラーダーに警告します。
しかし、ラーダーは聞き入れず、シュリーダーマーは悪魔として生まれるだろうとその来世を呪いました。
それに怒ったシュリーダーマーは、地上においてクリシュナ神との別離に苦しむという呪いをラーダーにかけてしまいます。

その呪いにより、ラーダーはこの地において、クリシュナ神と結婚することはありませんでした。
しかし、その別離の中でラーダーの愛は深まります。
その愛は、利己的な欲望から生まれる愛ではなく、利己的な欲望が消滅する真の愛であったといわれます。
そうしてクリシュナ神と一体になったラーダーに、もはやクリシュナ神との結婚は必要ありませんでした。

私たち自身、揺れ動く心の働きによって、主であるクリシュナ神から遠く離れてしまうことが少なくありません。
そうして真実を見失い、悩み苦しむことが多くあります。
しかし、そこでラーダーのようにクリシュナ神を思う心を育む時、私たちは真の愛に気づくことが可能になります。

この地で生きる私たちの日々は、クリシュナ神を思う心を育む大切な機会に他ありません。
ラーダーのように、ここで常にクリシュナ神を思うことができれば、クリシュナ神の最愛となり、真実と一体となった喜びで人生を彩ることができるはずです。
カラフルな色に包まれるホーリーを通じて、その美しい人生を思い描きたいと感じます。

(文章:ひるま)

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