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雑記帳

インドの車窓から

今、私はインドを北から南まで一気に縦断する旅の中にいます。北インドのリシケシを離れ、南インドのケララを訪れるべく、約3000キロの移動です。移り変わるインドの姿を目にしていると、変化に富んだ美しく広大な風景に心を奪われ、この地に惹かれる理由を改めて実感しています。
列車の窓から見える風景は、インドの持つ多様性を細かく描きながら、人々の生きる瞬間を色濃くしっかりと映し出しています。川沿いに暮らす人々、畑を耕し牛の世話をする人々、都市では車やバイクがめまぐるしく動き、大きな建物が街を覆う、ただその何気ない日々の生活が、迫り来るように生き生きと伝わってくるのは、この土地の持つエネルギーの他に違いありません。
きっと誰もが祈っていた古い時代から、物が溢れ今この時代に失われつつあるその精神性が、この時までもしっかりと生きていること、その祈りや想いが生み出す活力は、偽りのない真のエネルギーです。その世界の中で繰り広げられる究極なまでの聖と俗、富と貧、そして生と死が入り混じる社会の姿は、人間の持つ美しさや醜さをありのままに表し続けています。
その相反するものの中で、この社会が均衡を保ちながら存在するのは、誰しもの内に変わらない真実があるように、この世界の中心に人々を一つに繋ぐ崇高な存在があるからだということも、それは忘れずに伝えています。そんな世界に身を置きながら、幸せや不幸、喜びや悲しみ、愛や憎しみという対立するものの間で揺れ動く自分自身の姿を見る時、何か大切なものにはっと呼び覚まされるような気持ちを抱いて止みません。
真実であり絶対的なもの、そこに近づいていく術を見せるインドの姿を今こうして流れゆく風景として眺めながら、しっかりと自分の内にある変わらない偉大な存在を今ここで感じています。そして、大きな変化があった年を終え、新たな道の中で人々の意識が一つに繋がるよう、この日々の移り変わりを想い、これから始まる一年が素晴らしいものとなるよう心から祈っています。
(文章:ひるま)

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