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雑記帳

カルキ神の剣

世界に悪が栄えた時、衰退したダルマを守るために、特別な化身となって姿を現すと信じられるヴィシュヌ神。
そんなヴィシュヌ神は、「喜ばせる」「幸せにする」といった意味を持つ「ナンダカ」という剣を所持しているとされます。
その剣を手にした姿ではっきりと描かれるのが、ヴィシュヌ神の10番目の化身として崇められるカルキ神です。

カルキ神は、シュラヴァナ月(7~8月)の新月から6日目に誕生すると信じられ、2022年は8月3日にその日を迎えます。
悪徳の時代といわれるカリ・ユガの最後、すべての悪を滅ぼし新たな世界の創造を促すカルキ神の手には、ナンダカが握られています。
このナンダカは、文献のアグニ・プラーナにその生まれを辿ることができます。

ブラフマー神がガンジス河のほとりでヤジュニャ(祭祀)を行なっていた時のことでした。
ブラフマー神は、このヤジュニャを妨害しようとしたローハースラという悪魔の存在に気がつきます。
これを阻止するためにブラフマー神が瞑想を行うと、祭祀の火からある姿が生まれ、その姿はナンダカという剣に変わりました。

神々は、ローハースラによって脅かされたダルマを守るため、ヴィシュヌ神にその剣を振るうように頼みます。
それに応えたヴィシュヌ神がナンダカを振るうと、ローハースラは倒されました。
その後、ブラフマー神は万物の幸福のためにヤジュニャを完遂したと伝えられます。

祭祀の火から生まれたナンダカは、燃える炎の聖剣ともいわれます。
それは、鋭い知性、真の知識をあらわすものであり、無知から生まれる悪を焼き尽くす強力な武器になるものとされてきました。
そんな聖なる剣を持って現れるカルキ神は、私たちの無知から生まれる悪をすべて滅ぼし、真の喜びが満ちる黄金の時代を生み出します。

私たち自身、ブラフマー神がヤジュニャの妨害を経験したように、崇高な目的に向かう人生という歩みの中でさまざまな妨げを経験します。
それは、渇望、怒気、嫉妬、憎悪、不満といった、無知から生まれる悪の質に他なく、もっとも手強い敵として私たちの前に立ちはだかります。
それらに立ち向かうことができるのは、崇高な瞑想を通じて生まれる自分自身の本質に対する理解しかありません。

神々の姿は、時を超えて、私たちを真の喜びへと導き続けています。
そんな神々の姿を瞑想することで、私たちは悪の質を倒し、自分自身の内に常に喜びを生み出すことができるはずです。
その時、世界にはダルマが栄え、黄金の平和が満ちるに違いありません。

(文章:ひるま)

※カルキ神の剣は、シヴァ神から授けられたという説もあります。

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