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アーサナ

杖のアーサナ

霊的探究の道において、人間は、まっすぐに伸びた脊柱を持つために、宇宙からより多くのエネルギーを受け取ることができるといわれます。
そして、受け取ったエネルギーを蓄えるのが、脊柱に点在する6つのチャクラであると信じられてきました。
私たちを高貴な存在として支えるこの脊柱は、メールダンダと呼ばれ、古くから崇められてきたものです。

メールは世界の中心にそびえる聖なる山を意味し、ダンダは杖や棒を意味します。
不動かつ永遠の宇宙の支柱であるこのメールダンダは、私たちの内なる世界にそびえ立っています。
ヨーガ行者は、その事実を忘れることがないように、この支柱に見立てたヨーガ・ダンダと呼ばれる杖を常に手にし、霊的探究の道を歩んでいます。

しかし、この脊柱をまっすぐに維持することは容易なことではありません。
気づけば猫背になっていたり、腰が反っていたりと、背筋を伸ばそうとしても、すぐに注意がそれてしまうことが多くあります。
それ故、霊的探究の道を安定させるこの支柱をしっかりと築くために、古代からさまざまな修行が行われてきました。
その修行の中に、ダンダーサナと呼ばれるヨーガのポーズがあります。

杖のポーズを意味するダンダーサナは、まず両足を揃え、前へまっすぐに伸ばして座ることから始まります。
次に、かかとをしっかりと床につけながら、つま先を天井に向け、膝裏を伸ばします。
手は、指先を前に向けた状態で、腰の少し後ろに置きます。
この姿勢で、背筋をまっすぐに伸ばし、深い呼吸を続けます。

このダンダーサナの姿勢は簡単そうに見えますが、正しく座ることは容易ではないことが広く伝えられます。
背筋を伸ばす筋力やそれを支える腹部の筋力が十分でなかったり、足腰の柔軟性がなかったりと、特に、この姿勢の維持には困難を感じるものです。

このダンダーサナを取り組む上での重要な点は、尾骨から頸椎に至るまでの脊椎の位置を正しく合わせるような意識を培うことにあります。
その実践により姿勢が改善され、脊柱をまっすぐに維持するための強固で柔軟な体幹を構築することが可能になります。
その構築には時間がかかりますが、忍耐を持って取り組むことで、やがて背筋をまっすぐに伸ばして座ることが容易になります。

姿勢の改善により、私たちはより深い呼吸が可能になり、心身には平安が生まれていきます。
そこでは、望ましい形で宇宙からのエネルギーを受け取ることができるようになり、私たちは深い霊的探究の旅を歩むことが可能になります。
人間として、実りある日々を過ごすことができるように、こうした実践と共に、まっすぐに背筋を伸ばすことを意識的に取り入れていきたいと感じます。

(文章:ひるま)

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