先日、合宿で高野山に行ってきました。いわずと知れた真言密教の中心地です。
頻繁にインドを訪れる私も、インドから伝わった密教の聖地である高野山を訪れるのは、実に23年ぶりになります。
ケーブルカーで高野山駅に到着し、バスで宿坊に向かいました。
途中の山道は短いものの、インドのリシケーシュからウッタルカーシーに向かう道を彷彿とさせるものがあり、なかなか良い感じでした。
しかし、到着したした途端、結構カルチャーショックを受けました。
日本では普段お寺などに行かない私にとって、初詣がその年の年末に訪れたインドの寺院だったりすることもありました。
20年近く定期的に訪れている、インドのヒンドゥー教寺院の方が私にとっては、馴染みがあったのです。
また唱えられるお経も、普段私が自分で唱えているサンスクリット語のマントラとは、エネルギーの種類が違うと感じました。
さすが真言密教の聖地ですから、エネルギーはとりわけ強力で、私は普段身の周りにあるのは異なったエネルギーを受けて、一時的に体調を崩してしまいました。
(高野山のエネルギーが悪いと申し上げているわけではありません。自分にあまり馴染みがなかったからです。初めて日本に来た非菜食のインド人が、刺身を食べてお腹を壊すのと似ていると思います。慣れればやみつきになると思います。)
しかし、護摩壇を見た時に気付きました。護摩壇(ホーマの窯)の構造の中には、僧侶でもおそらく気付いていない、密教(タントラ)の本質を表す仕掛けがあります。
それはインドで発祥したもので、私はそれについてヨーガの師から、説明的な口伝を受けたことがあります。
(当然のことかもしれませんが)高野山の護摩壇には、その仕掛けがきちんとした形であったのです。
また、今回の合宿の企画実施をして下さった尼僧の方から、サンスクリット経典にその名がない愛染明王の胎内(下)には、実はインドの神様が鎮座しているという話もお聞きしました。
古来インドで発生した密教は、一方でインド亜大陸の中でヒンドゥー文化の中に取り入れられ、また一方では、中国を経てはるばる日本にまで伝わってきました。
そして日本にもそのエッセンスは、きちんと伝わっているのです。
密教は別名「喩伽(ゆが)」といいます。
これはヨーガのことです。
日本には1200年も前にヨーガが伝わっていたのです。
(蛇足ですが東京・世田谷の「用賀」も、かつて密教=喩伽の道場があったためその名がついたと言われています。)
そう考えると、日本はインドのスピリチュアルなエッセンスを受け継いだ、長い歴史を持つヨーガ大国ですね。
(文章:ガネーシャ・ギリ)
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「ガネーシャ・ギリによるインド占星術鑑定」
http://sitarama.jp/?pid=27375902
「ガネーシャ・ギリによるヨーガクラス」
http://sitarama.jp/?pid=30583238
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ガネーシャ・ギリ
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