インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。
आरुरुक्षोर् मुनेर् योगं
ārurukṣor muner yogaṁ
アールルクショール ムネール ヨーガン
ヨーガに登ろうとする賢者にとって
ārurukṣos【男性・単数・属格 ārurukṣu(ā√ruhの意欲活用から派生)】(対格)に登らんと欲する、(対格)に進まんと欲する
munes【男性・単数・属格 muni】[〜の、〜にとって]霊感を得た人;賢人、予言者、苦行者、隠者、沈黙の誓約をした者
yogam【男性・単数・対格 yoga】[〜に、〜を]ヨーガ、精神の集中、組織的な超脱法、瞑想、静慮、心統一
कर्म कारणम् उच्यते ।
karma kāraṇam ucyate |
カルマ カーラナム ウッチャテー
行為が手段であると言われる
karma【中性・単数・主格 karman】[〜は、〜が]行為、作業;作用、職業;儀式;結果;運命(前世に行った行為の結果)、業
kāraṇam【中性・単数・対格 kāraṇa】[〜に、〜を]〜の原因、機会、動機;第一原因、原素;根底;論証、証明;方法、器具;感官
ucyate【三人称・単数・現在・受動活用 √vac】[彼は〜される、それは〜される]言う、話す
योगारूढस्य तस्यैव
yogārūḍhasya tasyaiva
ヨーガールーダスヤ タスヤイヴァ
ヨーガに登った人にとって
yogārūḍhasya【男性・単数・属格 yogārūḍha(yoga-ā√ruhの過去受動分詞)】[〜の、〜にとって]深い瞑想に没入した;ヨーガに登った
tasya【男性・単数・属格、指示代名詞 tad】[〜の、〜にとって]彼、それ、あれ
eva【副詞】実に、真に(強意を表す。しばしば虚辞として使用)
शमः कारणम् उच्यते ॥
śamaḥ kāraṇam ucyate ||
シャマハ カーラナム ウッチャテー
寂静が手段であると言われる
śamas【男性・単数・主格 śama】[〜は、〜が](心の)平静・静穏、沈着、寂静;〜との平和;冷淡;鎮静、平穏、鎮定、緩和、休止、消滅
kāraṇam【中性・単数・対格 kāraṇa】[〜に、〜を]〜の原因、機会、動機;第一原因、原素;根底;論証、証明;方法、器具;感官
ucyate【三人称・単数・現在・受動活用 √vac】[彼は〜される、それは〜される]言う、話す
आरुरुक्षोर्मुनेर्योगं कर्म कारणमुच्यते ।
योगारूढस्य तस्यैव शमः कारणमुच्यते ॥३॥
ārurukṣormuneryogaṁ karma kāraṇamucyate |
yogārūḍhasya tasyaiva śamaḥ kāraṇamucyate ||3||
ヨーガに登ろうとする賢者にとっては、行為が手段であると言われる。
ヨーガに登った人にとっては、寂静が手段であると言われる。
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