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雑記帳

愛の守り

インドでは伝統に基づく多くの祝祭が現代においても生活の中心を成し、そして深い意味を与え、人々の心を崇高なものへと結び付けています。そんな中で、「ラクシャー:守り」「バンダン:結ぶ」を意味するラクシャー・バンダンもまた、神聖さを深める大好きな祝祭の一つでした。家族愛を深めるこの祝祭により、薄れつつある人々の絆がぐっと強まり、その中の揺るがない安心感を深く感じたからかもしれません。
家族を愛することは、精神性を育み崇高なものとの結合に至るための第一歩であるとも言われたことがあります。事実、この祝祭において生み出されるものは、全体との結合です。見返りを求めることのない愛が自我を静める中で、そこにある信頼が乱されることない調和を心の内に生み出し、個々を平安に留まらせます。そしてそれが社会へと広まるとき、個から全体への繋がりが深まり、大きな平安が築き上げられていきます。
このラクシャー・バンダンにおいて欠かすことのできないものが、手首に結ばれる「ラーキー」という「守り」を象徴する神聖な紐です。家族によって結ばれるその純粋な愛の絆は、個々を全体へと繋ぎ、自我にまみれる中で生じるさまざまな困難から人々を守ります。家族を通じ、守り、守られる中で見出される純粋な愛は、道徳に基づいた正義を際立て、それを個々が守るべきであるということを気づかせていきます。
人々の心が道徳に基づくとき、いかなる悪も近寄ることはありません。自分自身を純粋な愛に満たすことは、精神性を育む道において、自身を成長させるシンプルな術であるということを示しているかのようです。その愛は、どんなものよりも強く深く、自身の側に存在しています。その事実を祝祭の数々が人々に気づかせ、純粋な愛に満ちた心を育んでいます。
もっとも吉兆な時とされるシュラーヴァナ月を終えようとしても、終わることのない祝祭が人々を正しい道へと導いていきます。この祝祭と共に、皆さまの最愛の存在が幸せにあり、そして多くの愛が世界を満たし平安に留まることを心よりお祈りしております。
(文章:ひるま)

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