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雑記帳

金と銀の力

一年の大吉日として崇められるアクシャヤ・トリティーヤーは、金や銀といった価値あるものを手にする吉祥の日であるといわれます。
インドでは、古くから金や銀による装飾品が多岐に渡って用いられ、儀式や家庭においても重要視されてきました。
これには、美しさを引き立てる目的だけでなく、健やかで幸せな日々を過ごすための叡智が秘められています。

装飾品は、古代においては魔除けの役割を持つものとして身につけられることが多かったといわれます。
それだけでなく、心身の健康に与える影響からも、インドでは特に金と銀の装飾品が重要視されています。

たとえば、インドでは女性たちが足の指に銀のリングを身につけ、足首には銀のアンクレットを身につける姿が多く見られます。
また、上半身には金のネックレスやイヤリングを身につけていることが多くあります。

これは、金が体のエネルギーにうまく調和し、銀が地のエネルギーにうまく調和することに理由があるとされます。
こうした理由から、金は腰から上に身につけ、銀は腰から下に身につけることが広く勧められています。

金は、サットヴァの質がもっとも高い金属であり、心身を純粋に保つ力を持つとされます。
また、金は太陽に関連し、火の要素を持つことから、心身が受けるさまざまな悪影響からの保護をもたらすと伝えられてきました。
呪術的な儀式典礼が記されたアタルヴァヴェーダにおいては、金は永遠を授ける火から生まれ、金を身につける者は早死から解放されると説かれていると伝えられます。

一方、銀は金に比べてラジャスの質を持ち、惑星では月に関連し、水の要素を持つとされます。
下半身に身につけることが勧められるのは、地下からくる悪影響から体を保護し、生殖機能を健やかに維持する力があるとされるためです。
加えて、銀は電気や熱をもっとも伝えやすい金属といわれるように、銀を身につけることで、大地を通じて正のエネルギーを吸収し、負のエネルギーを放出する力を高めてくれると伝えられます。

こうした特性を持つ金属は、盾や鎧のように体に身につけられてきました。
そうして得られる恩寵によって、より健やかで幸せな日々を過ごすことが可能になります。
与えられた心身を美しく飾るだけでなく、調和の中で真に豊かな人生を歩むことができるように、こうした叡智を取り入れていきたいと感じます。

(文章:ひるま)

参照:Why are gold ornaments worn in the upper part & silver in the lower partof the body?

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