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アーサナ

シャヴァ・アーサナ

インドで学ぶヨーガの中で、アーサナの修練はやはり、大きく重点を成すものとして存在しています。日々繰り返す修練を通じ、柔軟性や筋力などが着実に身につき、その繰り返しによって肉体が得るしなやかさとどっしりとした安定感は、落ち着きと共に、どんな時も自分自身を強く支えてくれるものです。
弛緩を繰り返したり、伸ばしたり縮めたり、自分自身のその小さな世界を意識的に見つめていくことは、とても興味深いものであり、その世界の中に引きこまれていく瞬間が何度もありました。
その修練の中でも欠かすことのできないもの、それがシャヴァ・アーサナ(屍のポーズ)です。このシャヴァ・アーサナは、最も難しいアーサナとして教えられ、今でも欠かさずに実践を続けているものの一つです。
意識的に働いた肉体を、意識的に休め落ち着かせること。そのシャヴァ・アーサナの中では、肉体だけでなく、感覚や思考もまた完全な落ち着きを得なければなりません。働くことが主たる目的である肉体や感覚、それを突き動かす心を静止することは、決して容易いことではなく、だからこそ、最も難しいアーサナとして位置づけられていることを、その実践の中で何度も実感してきました。
シャヴァ・アーサナは高度な精神集中でもあり、完全な静寂の中で、心身の働きが見失わせる潜在意識の奥にまで入り込むものであると言われます。かつての経験、思考、感覚など、あらゆるものが積み重なった潜在意識は、見知らぬところで私たちをさまざまに左右し、日常生活にも影響を与えています。そこに深く入り込み目覚めることによって、自分自身の歩む道をより良い方向へと、自分自身で転換することが可能となります。
屍のように完全な静寂が自分自身の肉体を覆う時、それは完全な解放を得たことにもなり得ます。目覚めた意識の中で、悟りとも言われるその境地を、ヨーガの修練は与えてくれます。一日の終わり、または休息を取る時、意識的に自分自身の肉体を安め、心や感覚もまた落ち着かせることができれば、日常の中でも多くの安らぎを得られるに違いありません。日々の生活の中にも生きるこの叡智を、どんな時も実践していたいと感じています。
(文章:ひるま)

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