虫の話の3回目です。
インドではなく日本の話ですが、「虫の居所が悪い」とか「癇の虫」とか、虫のつく言葉はわりとたくさんあるように思います。
想像を逞しくするなら、これは今まで連続してお話ししてきた霊的な意味での虫の範疇ではないかな、と感じます。
もちろん目に見えない虫がその概念の中心だろうと思います。
前回と前々回は、目に見える虫の話でしたが、それらも普通に自然の中に居る虫と言うよりは、
霊的なエネルギー(基本的にネガティブもの)から生成され、それが物質化した虫、という意味で本質的には目に見えない虫と同じなのかも知れません。
目に見えない虫と言えば、(これはお聞きした話なのですが)アルコール依存症の方などが、末期になると
自分の肌の上を虫が這っているのが見えたりするというエピソードを耳にしたりすることがありますが、
これはもしかしたら、自分を破壊し食いつくそうとする霊的な虫が(命の危機的状況のため)見えるようになったということなのかも知れません。
うすら寒くなるような話ではありますが、
一方で日本の伝統的なお香というのは、白檀や沈香などの原料が多いと思います。
これらの原料は現実世界でも虫が嫌いな香りや虫に耐久性のある香りとされます。
さらにインドではプージャーの最後に樟脳を焚きますが、
ご存知の通り衣類の虫除けとして日本でもよく知られている物質です。
もしかしたら、聖者や賢者はこうした目に見えない(望ましくない)虫の存在をわかっていて
霊的な儀式の時に、その虫の排除するためにそれらのアイテムを使いだしたのかもしれません。
あるいは少なくともそういう要素を一部取り入れて祈りのスタイルが出来上がっているのかも知れません。
ネガティブな話ではありますが、もしそうだとすれば人間の可能性の素晴らしさに気づかされる話でもあると思うのです。
3回にわたり虫の話をさせていただきましたが、またいつか研究成果を書かせていただければと思います。
今年は暑かったためこれからが虫の季節になるらしい、と聞きました。
皆様、どうぞご自愛くださいませ。
(以上の話は、私ガネーシャギリ個人の見解です。何卒ご了承お願い致します。)
(文章:ガネーシャ・ギリ)
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