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雑記帳

タイ・プーサム

インドでは2月3日に満月を迎えます(日本時間では4日)。この満月では、南インド・タミルナード州などを中心に、タイ・プーサムが祝福されます。タイ・プーサムはインドに限らず、東南アジアなどのタミル・コミュニティでも広く祝祭が執り行われます。苦行を行うことで神々を礼拝する慣習も多く、顔や舌、体に針などを刺し、寺院まで歩む姿が映し出されることもあるお祭りです。
この祝祭は、シヴァ神の息子であり、ガネーシャ神の兄弟にあたるカールッティケーヤ神が、母であるパールヴァティー女神から武器となる槍を与えられたことを祝福するものです。カールッティケーヤ神はその槍で、悪神を倒しました。軍神スカンダ、クマーラ、ムルガン、スブラフマニヤなど、カールッティケーヤ神は数多くの名前を持ち神として知られています。
カールッティケーヤ神が持つこの鋭い槍は、女神パールヴァティーそのものであるシャクティ(力)の現れとして、神像と同じようにインドでは広く崇拝されています。この槍は一説に、知識や知性を象徴するものであると教えられたことがありました。
槍の長い柄は、積み重ねられた長年の学びを象徴し、槍の広がった部分は、全体を見ることのできる大きな理解力、そして槍の先端の尖った部分は神々に向けられる献身を象徴するのだと言います。
知識や知性は、より豊かな人生を歩むために、何よりもの武器となるものです。それは私たちを、迷いや疑いから救い出す大きな力にも他ありません。そしてそれが献身と共にある時、より確かな安定が自身の内にもたらされます。
カールッティケーヤ神がこの槍を母であるパールヴァティー女神から授けられ悪神を倒したように、私たち自身も、神々が授ける確かな知識を日々の中で生かし続けなければならないことを実感します。深い献身に基づいたその知識は、日々の中で向き合うさまざまな難題や苦難を打ち破り、正しい道へと私たちを導いてくれるに違いありません。
神々が見せる象徴はどんな時も、私たちの歩む道のりを確かなもとしてくれます。皆さまにとっても、明日の満月が大きな祝福に満ちるものとなりますよう、心よりお祈りしております。
(文章:ひるま)

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