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雑記帳

マーナシカ・プージャー

Woman doing meditation in red costume on the stone near the ocean in Gokarna, Karnataka, India

現代においても数多くの神々が崇められる神秘に満ちたインドには、姿形の異なる神々だけでなく、その礼拝にもさまざま方法が存在しています。その一つに、マーナシカ・プージャーというものがあります。

マーナシカ・プージャーは、形式に従った礼拝とは異なり、各々の心の中で行う礼拝です。神を召喚し、清め、供物や祈りを捧げる一般的な礼拝に変わりはなくとも、その全てを自分自身の心の内で行うものです。プージャーに必要なさまざまな道具は必要なく、心の中に神を据え、いつ、どこにおいてもできるこのプージャーは、とりわけパワフルなものであると伝えられることもあります。

常に変化を好み、定まることがない心の内で行うこの礼拝は、そう簡単にできるものではありません。このマーナシカ・プージャーは、物質に対するあらゆる欲望や執着がなくなった時、自分自身の心という最高の道具によって可能となると言われるように、特にバクティ派にはおいては、この礼拝のあり方が最高の礼拝であるとも伝えられています。

思考は、私たちが考える以上に、日々の一瞬一瞬に大きな影響を与えています。神聖な存在を深く思うこの礼拝によって、清らかな流れが生み出される時、日々の一瞬一瞬はより豊かで幸せに満ちたものになるに違いありません。

マーナシカ・プージャーとは反対に、神々を象徴するものを通じた礼拝は、ムールティ・プージャーといわれます。対象物があることで、より容易く私たちの心を神聖なものへと定めてくれるこの礼拝もまた、日常の基礎を成す大切なものに他ありません。

どのような方法でも、こうした絶対の存在との結びつきは、苦難を生み出す現象から心を切り離し、その内に何よりも大きな平安をもたらしくれるものです。あらゆる所で結びつきが希薄になっている昨今の社会においては、一人一人が絶対の存在と結びつく行いが必要とされているようにも思います。そうして自我が静まり、個が全体と繋がった大きな平和が社会にも生じるに違いありません。

(文章:ひるま)

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