スピリチュアルインド雑貨SitaRama

雑記帳

インド占星術とナーディー:結婚の相性を決める神秘のエネルギー

インド占星術は、古代からインドの文化に深く根付いた占いの一つです。
この占星術では、結婚の相性を判断する際に様々な要素を考慮しますが、その中でも特に重要な概念の一つが「ナーディー」です。
ナーディーは、生命力とエネルギーの流れを司る体内の経路のようなものとされ、結婚相手との相性を見る上でも欠かせない要素となっています。

ナーディーの基本概念

インド占星術では、体内に3種類のナーディーが存在すると考えられています。
これらのナーディーは、肉眼では見えないものの、生命エネルギーを体内に循環させる重要な役割を担っています。
具体的には、以下の3つのナーディーが存在します:

  1. アーディ・ナーディー:別名ピンガラ・ナーディー
  2. マディヤ・ナーディー:別名スシュムナー・ナーディー
  3. アンティヤ(アンタ)・ナーディー:別名イダー・ナーディー

これらのナーディーは、それぞれ特定の方向に生命エネルギーを流します。
アーディ・ナーディーは下から上へ、アンティヤ(アンタ)・ナーディーは上から下へ、そしてマディヤ・ナーディーは双方向に流れるとされています。

ナーディーとナクシャトラの関係

インド占星術では、27のナクシャトラ(星宿)が存在し、これらは3つのナーディーに均等に分配されています。
各ナーディーには3つのナクシャトラが属しており、以下のように分類されます:

  1. アーディ・ナーディー:アシュヴィニー、アールドラー、プナルヴァス、ウッタラ・パールグニー、ハスタ、ジェーシュター、ムーラ、シャタビシャー、プールヴァ・バードラパダー
  2. マディヤ・ナーディー:バラニー、ムリガシールシャ、プシャ、プールヴァ・パールグニー、チトラー、アヌラーダー、プールヴァ・アーシャーダー、ダニシュター、ウッタラ・バードラパダー
  3. アンティヤ(アンタ)・ナーディー:クリッティカー、ローヒニー、アーシュレーシャー、マガー、スヴァーティ、ヴィシャーカー、ウッタラ・アーシャーダー、シュラヴァナ、レーヴァティー

ナーディーの特性と支配要素

各ナーディーには、固有の特性と支配要素があります:

  1. アーディ・ナーディー:
    • 支配星:太陽
    • 支配神:ブラフマー(創造神)
    • 関連する体質:ヴァータ
  2. マディヤ・ナーディー:
    • 支配元素:火
    • 支配神:ヴィシュヌ(維持神)
    • 関連する体質:ピッタ
  3. アンティヤ(アンタ)・ナーディー:
    • 支配星:月
    • 支配神:ルドラ(破壊神)
    • 関連する体質:カパ

ナーディーと呼吸の関係

インド占星術では、呼吸の流れが優勢なナーディーを示すと考えられています:

  • 右鼻孔が優勢:ピンガラ・ナーディー(アーディ・ナーディー)が活性化
  • 左鼻孔が優勢:イダー・ナーディー(アンティヤ・ナーディー)が活性化
  • 両鼻孔が均等:スシュムナー・ナーディー(マディヤ・ナーディー)が活性化

結婚とナーガ・ナーディー・ドーシャ

インド占星術において、結婚相手を選ぶ際にナーディーの相性は非常に重要です。
特に注意すべきなのが「ナーガ・ナーディー・ドーシャ」と呼ばれる不調和な状態です。
これは、夫婦の生まれた星宿(ジャンマ・ナクシャトラ)が同じナーディーに属している場合に発生します。

インドの伝統的な考え方では、夫婦はお互いの半身(アルダーンギー)とされています。
ナーディーと呼吸の関係に見られるように、異なるナーディーを持つ夫婦は、お互いに左右のバランスを取り合えると考えられています。
しかし、同じナーディーを持つ夫婦の場合、いずれかのナーディーが長くなり、不調が生じると考えられます。
具体的に、以下のような問題が生じる可能性があるとされます:

  1. マディヤ・ナーディー同士:
    • 互いに離れたがる傾向
    • 自己完結的で相手を必要としない感覚
    • 主導権を巡る争い
  2. アーディ・ナーディー同士:
    • 男性が女性を支配する傾向
  3. アンティヤ・ナーディー同士:
    • 女性が男性を支配する傾向

その他、健康問題、夫婦不和、子どもに関する課題につながる可能性があると考えられています。

結論

インド占星術において、ナーディーの概念は結婚の相性を判断する上で非常に重要な要素です。
夫婦のナーディーの組み合わせは、その関係の性質や将来の子孫に大きな影響を与えると考えられています。

しかし、ナーディーの相性だけで結婚の成功が決まるわけではありません。
インド占星術では、他にも多くの要素を考慮して総合的に判断します。
また、個人の努力や理解、愛情も重要な要素です。

ナーディーの知識は、夫婦が自分たちの関係をより深く理解し、潜在的な課題に備えるためのツールとして活用できます。
ただし、これはあくまでも伝統的な占星術の一部であることから、占星術的な相性だけでなく、価値観の共有、相互理解、尊重など、多面的な要素を考慮することが大切です。
インド占星術の知識は、関係性を深める一つの手段として捉え、柔軟に活用することが望ましいでしょう。

このナーディーについては、Jyotish.jpで調べることができます。
ナーガ・ナーディー・ドーシャには、対策として「ナーディー・ドーシャ・ニヴァーラナ・プージャー」を実施することも勧められます。

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


RANKING

DAILY
WEEKLY
MONTHLY
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  1. 1
  2. 2
  3. 3

CATEGORY

RECOMMEND

RELATED

PAGE TOP