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雑記帳

シヴァ神と三日月

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シヴァ神を礼拝する吉兆なシュラヴァナ月が続いています。シヴァ神は、このシュラヴァナ月に起こったとされる乳海撹拌において、世界を救うために、生み出された猛毒を飲み込んだと信じられています。破壊神でありながら慈悲深いシヴァ神の心は、世界の平安を願い、いつの時も広く行き渡り存在しています。

そんなシヴァ神は、飲み込んだ猛毒の影響を和らげるために、三日月を頭に乗せて冷やしたと伝えられることがあります。シヴァ神には、「チャンドラシェーカラ=三日月の冠を持つ者」という名があるように、この三日月には偉大なるシヴァ神の象徴が秘められています。

満ち欠けをする月は、始まりや終わりのある「時」の巡りを象徴すると伝えられることがあります。それはまた、喜びや悲しみ、幸や不幸、そんな変化に富む心の動きをあらわすとも伝えられてきました。そんな変化の象徴を頭に乗せるシヴァ神は、その移り変わりを超越した偉大な存在であり、時や心の支配者にも他ありません。

外界の世界は、常に巡り、変化を続けています。その変化の中で、始まりがあり終わりのある喜びに捉われ、休まることがない私たちの心。しかし、インドで人々が神々を崇めるように、時を超えた永遠の存在に心を委ねる時、心は穏やかに定まり、何よりも大きな平安が生まれることを学びました。

欠けた月は、満ちた欲望がなくなった心の平安を象徴するともいわれます。世界を破壊する猛毒は、私たち一人一人の欲望から生まれるものでもあります。世界の平安を願いシヴァ神が猛毒を飲み込んだように、まずは自分自身の内に、三日月のような欲望の欠いた心を携え、平安を築いていたいと感じています。そのためには、変化を超越した永遠の存在であるシヴァ神に心を定めなければなりません。

シュラヴァナ月の吉兆な時、シヴァ神への礼拝と共に、心の平安を得る修練を改めて実践しています。一人一人の内なる世界が穏やかになり、世界に平安が広まるよう、この時に願いたいと感じています。

(文章:ひるま)

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