インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターのサンスクリット原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。
अक्षराणाम् अकारो ऽस्मि
akṣarāṇām akāro 'smi
アクシャラーナーム アカーロー スミ
私は文字におけるア字である
akṣarāṇām【中性・複数・属格 akṣara】[~らの、~らにとって] 語、綴、聖字om;声、字;文書、信書;最高神 【形容詞】不壊の
akāras【男性・単数・主格 akāra】aの音、aの字
asmi【一人称・単数・パラスマイパダ・現在 √as】[私は~]ある、存在する、実在する
द्वन्द्वः सामासिकस्य च ।
dvandvaḥ sāmāsikasya ca |
ドヴァンドヴァハ サーマーシカッスャ チャ
そして合成語における並列複合語である
dvandvas【男性・単数・主格 dvaṃdva】[~は、~が]一対、夫婦、夫と妻、男性と女性;(熱と冷、喜と悲等の)反対するものの対;喧嘩、争い;決闘;疑念、困惑;並列合成語(相違釈)[この場合その各部分は意味上「と」あるいは「または」をもって結合される]
sāmāsikasya【男性・単数・属格 sāmāsika】[~の、~にとって]合成語 【形容詞】包括的な、簡潔に述べられた、簡単な;合成語に属する
ca【接続詞】そして、また、~と
अहम् एवाक्षयः कालो
aham evākṣayaḥ kālo
アハム エーヴァークシャヤハ カーロー
私は実に不滅の時間である
aham【単数・主格、一人称代名詞 mad】[~は、~が]私
eva【副詞】実に、真に(強意を表す。しばしば虚辞として使用)
akṣayas【男性・単数・主格 akṣaya】不滅の
kālas【男性・単数・主格 kāla】[~は、~が]時;機会;季節;食事;時間;年、時代;音律;運命;死;死の神
धाताहं विश्वतोमुखः ॥
dhātāhaṁ viśvatomukhaḥ ||
ダーターハン ヴィシュヴァトームカハ
私はすべての方角を向く創造者である
dhātā【男性・単数・主格 dhātṛ】[〜は、〜が]支持者、建設者;保護者;創始者、造物者;(世界の)創造者、維持者(=梵天またはプラジャーパティ);運命の神
aham【単数・主格、一人称代名詞 mad】[~は、~が]私
viśvatomukhas【男性・単数・主格 viśvatomukha】すべての側に面を有する、あらゆる方向に面する
अक्षराणामकारोऽस्मि द्वन्द्वः सामासिकस्य च ।
अहमेवाक्षयः कालो धाताहं विश्वतोमुखः ॥३३॥
akṣarāṇāmakāro'smi dvandvaḥ sāmāsikasya ca |
ahamevākṣayaḥ kālo dhātāhaṁ viśvatomukhaḥ ||33||
私は文字におけるア字、合成語における並列複合語である。
私は実に不滅の時間であり、すべての方角を向く創造者である。
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