ポストコロナ福祉活動支援募金にご協力をいただいております皆様、誠にありがとうございます。
12月11日に、首都デリーで動物の保護活動を行なっている施設へ、第20回目の医療物資の支援を行うことができました。
獣医師の指導のもと、今回はRs.43,750(約78,500円)の医療物資を手配し、配送料を含め、支払った金額はRs.44,250(約79,400円)となっています。
今回の医療物資は、前回から約5ヶ月半でのお届けとなりました。
医療物資は引き続き、怪我をした動物や病気を患っている動物のための治療薬が主なものとなっています。
北インドに位置するデリーでは、最低気温が5度まで下がるようになり、寒い冬を迎える時となりました。
街に見られる動物たちは、地域住民やボランティアの手によって防寒具を着せられ、暖かく過ごす様子が見受けられます。
インドの街には、こうして動物と人間が共に暮らす豊かな光景が広がっていますが、一方で多くの課題も抱えています。
デリーでは、増加する野犬やサルによる咬傷事故が絶えず、深刻な社会問題となっています。
この背景には、不適切なゴミ処理や不妊手術の普及不足があると指摘されています。
適切に管理されないゴミは、こうした動物たちに食料源を与え、都市部への侵入を助長する要因になっています。
特にサルは、食べ物を求めて住宅地や市場に現れ、人々との衝突を多く引き起こしています。
また、デリーでは野犬に対し70-80%の不妊手術率が必要であるとされているものの、現在の達成率はこれを大きく下回っているとされます。
行政では不妊手術センターを増設し、不妊手術や予防接種の推進を図っていますが、野犬の数は依然として増加傾向にあり、対策が不十分であると批判も上がっています。
咬傷事故だけでなく、交通事故に遭う動物や縄張り争いで怪我を負う動物など、苦しむ動物たちの姿も多く見られます。
この保護施設では、常に400頭を超える動物を保護していますが、その数は減ることがありません。
皆様からの温かいご支援によって調達した医療品は、こうした動物たちの苦しみを和らげ、安らぎをもたらす大切な手段となっています。
動物の福祉と人間の安全を両立させるため、多面的な取り組みが活発に展開されています。
万物が共に幸せに生きる社会を実現できるように、皆様からのご支援を力に変えて、こうした取り組みを支える一助になることができればと思います。
保護施設では餌の供給は安定しているため、今後も医療物資の支援に注力し活動を展開してまいります。
この度の温かいご協力に、心より御礼申し上げます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
(スタッフ:ひるま)
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