ポストコロナ福祉活動支援募金にご協力をいただいております皆様、誠にありがとうございます。
5月11日に、身寄りのない高齢者や孤児が暮らす福祉施設へ、第39回目の物資の支援を行うことができました。
もっとも消費される食料品や生活必需品を中心に物資を集め、配送料を含めた合計は、Rs.44,830(約78,000円)です。
今回は、前回から約6ヶ月でのお届けとなりました。
新たな季節の訪れとともに、今年は4月30日に「尽きることのない繁栄の日」とされるアクシャヤ・トリティーヤーが祝われました。
慈善が吉とされるこの価値ある機会に、皆様から多くのご厚意をお寄せいただきましたこと、心より感謝申し上げます。
今回の訪問は、ブッダ・プールニマー(仏陀の降誕祭)の前日であり、母の日とも重なる佳き日となりました。
施設では身寄りのない方々に対し、日々の食事や医療の提供だけでなく、四季折々の行事を共に楽しむことで、社会の一員であることを感じられる環境づくりが行われています。
今回の吉日の訪問にも、物資にはお馴染みとなった甘いお菓子「ラッドゥー」を含め、入居者の方々の笑顔に触れることができました。









急速な都市化と人口増加が進むインドでは、家族のあり方も変化しており、特に都市部では、こうした福祉施設の必要性が一層高まっています。
しかし、デリーにおいては介護や医療のインフラが追いついておらず、経済的な制約から、十分な支援を受けられない人も少なくないといわれます。
「家族は家庭でお世話をするもの」という根強い価値観や、それに伴う公的支援の不十分さ、制度面での曖昧さが、施設の普及を阻む要因となっているとされています。
実際に、過去に福祉施設では高齢者が門前に置き去りにされるという悲しい出来事もありました。
また、街で保護された方には、家族による捜索願が出されていないという現実もあります。
こうした事例は、助けを必要とする人々の存在と、それを見過ごしてしまう社会の姿を浮き彫りにしています。
コロナ禍を経て、福祉施設への入居希望者は今も絶えることがなく、今後さらにその数は増加すると見込まれています。
現在、施設は安定した運営を維持しながら、新たな受け入れの場を確保しようと努力を重ねており、より多くの人が安心して暮らせる環境の整備に尽力しています。
社会が変化する中でも、誰もが穏やかに暮らせる未来を築いていくために、こうした社会を支える活動への支援に積極的に携わっていくことができればと思います。
皆様の温かいお気持ちとともに、社会に尽きることのない平和が広まるよう願いながら、今後も活動を努めてまいります。
いつも温かいご協力をいただき、心より御礼申し上げます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
(スタッフ:ひるま)
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