アンナダーナ・プロジェクト(食事の奉仕)にご協力をいただいております皆様、誠にありがとうございます。
今週の食事の奉仕は、5月13日に500皿(第97回目)を配ることができました。
メニューはダール・チャーワル(豆のカレーとご飯、1皿45ルピー)です。
奉仕は引き続き、経済的に困窮する人々が暮らす地域を中心に、車両で移動しながら行っています。
インドは一年で一番暑い時期を迎えていますが、南インドのケーララ州では、5月27日頃にモンスーンの雨季が始まるとの予報が出されました。
待ちに待った恵みの雨が降り注ぐ時となりますが、この時期の到来は例年より5〜6日早いとされています。
一方で、奉仕を行うデリーは北インドに位置し、モンスーンが到来するのは6月下旬頃になります。
それまでは気温が40度を超える暑さが続きますが、現在は雷雨に見舞われることもあり、人々は束の間の涼を得ることができています。
インドの夏に現れるこの雷雨は、「アーンディー」と呼ばれます。
モンスーン前の時期(4月〜6月)によく発生し、夕暮れ時に突如吹き荒れる突風を伴った嵐です。
地表の熱によって生まれた空気のうねりが冷たい空気を引き寄せて生まれるとされ、その激しさの中には、自然の力強さと一種の浄化作用が宿っています。
突然に空が灰色に染まり、あらゆるものを巻き上げていくこの嵐を、詩人たちは心の激しい感情や社会の変革の嵐として描いてきました。
また、霊的な探求者にとっては、内面に積もった執着や迷いを吹き払う、神聖な風として語られることもあります。
こうした自然の移ろいは、命が惜しみなく与えられ、支えられていることへの気づきを私たちに与えてくれます。
食事を施すアンナダーナは、困窮する人々にとって、容赦ない暑さを和らげるの嵐のように、どんな空の下でも灯る希望であるものと感じます。
そんなアンナダーナは、見返りを求めず、分け隔てなく行われる、命を支える尊い行いといわれます。
私たち自身もまた、その流れの一部となることができるように、慈しみの心で奉仕を行うこと心掛けていきたいと願っています。









もっとも暑さが厳しくなるこの時期は、神々を讃える大きな祝祭も少なくなります。
しかし、こうした厳しい自然環境に神々の姿を見出すインドの暮らしは、日々の一瞬一瞬を美しく、尊く感じさせてくれるものです。
豊かな社会を築いていくことができるように、この価値ある文化に奉仕の精神を学びながら、今後も活動を努めていく所存です。
いつも温かいご協力をいただき、誠にありがとうございます。
次回の奉仕後、改めて、ご報告をさせていただきます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
(スタッフ:ひるま)
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