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雑記帳

シヴァ神の願い

310

大きな祈りと共に盛大に祝福された先日のマハーシヴァラートリー。この時は、5年前に起きた東日本大震災と重なる時期でもあり、破壊神として生と死に深く関わりのあるシヴァ神への礼拝を通じ、毎年気づかされることが非常に多くあります。今年もまた、偉大なシヴァ神の姿が見せる深い意味について向かい合っていました。

破壊の神として崇められるシヴァ神は、常に神聖灰であるヴィブーティを身体に塗った姿で描かれます。ヴィブーティは神聖な草木や供物などを火に捧げる儀式において生じた灰として知られ、身体に塗ることで、暑さや寒さなど、外界が与えるさまざまな影響から守られると信じられています。

一説には、最初の妻であるサティーを失くした後、深い瞑想に入っていたシヴァ神は、瞑想の邪魔をした愛神カーマデーヴァを第3の目から出た閃光によって焼き払いました。そして、その灰を身体に塗ったと伝えられます。それは、苦痛を生み出す世俗的な欲望に打ち勝ったことを意味するのだと言われます。

シヴァ神は、愛おしい最初の妻であるサティーを失くし、日々を生きる私たちと同じように、ひどい悲しみと大変な苦痛を経験した存在でもあります。その後、耐えがたい苦痛を生みだす欲望に打ち勝ったシヴァ神は、慈悲深い姿を通じ、私たちに心を定めるべく場所を伝えています。不変の存在を礼拝する時、生と死を避けることができない肉体を持つ私たちも、容易く永遠の至福を知ることができるに違いないと感じます。

私たち一人一人が生み出す欲望により、世界は刻々と変化を続け、破壊される環境や自然が後を絶ちません。喜びや幸せだけでなく、耐えがたい苦痛を生みだす欲望を制御する術を、私たち自身も学ぶ必要があります。シヴァ神という破壊神を礼拝することで、私たちは容易く、外界の影響から守られるための深い気づきを得ることができるに違いありません。

シヴァ神が時を超えて願うように、世界の安寧をこの時に改めて祈っています。そして、新たな創造へ向けての一歩でもある破壊の真の意味に気づき、自分自身に与えられた為すべき行いを全うしていきたいと感じています。

(文章:ひるま)

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