ドゥルガー女神は、別名にシンハヴァーヒニー（ライオンに座る者）という名前があり、乗り物はライオンであると聖典でも記されています。ライオンに乗って悪神マヒシャースラを倒す姿をよく目にします。でも、虎に乗って描かれる姿もとても多い。
ドゥルガー女神は、カーリー女神との繋がりもあって、東インド、特にベンガル地方で絶大な人気を誇る女神です。そんなベンガル地方ではトラがとても神聖視される動物だと言われます（バングラデシュの国獣もベンガルトラですね）。それ故、ドゥルガー女神はトラに乗った姿で描かれることが多くなったと一説に言われています。この他にも、さまざまな説があるようです。
神様の絵を見るのがとても好きなのですが、これから迎えるナヴァラートリ祭で礼拝されるドゥルガー女神の９つの姿、ナヴァドゥルガーは、ライオンだったり、トラだったり、雄牛だったり、ロバだったり、姿によって乗り物も変わります。神々の乗り物はヴァーハナと呼ばれてとても重要な意味があります。
神々の描かれ方を見ると、広大なインドの多様性を見ることができ、とても興味深い。もっともっといろいろな神々の姿の意味を学んでいきたいと思います。
追記：ヒンディー語ではライオンも虎もशेर（シェール）と呼ばれることがあるので、もしかしたらライオンも虎も、同じなのかもしれません…。ドゥルガー女神が描かれる場面によって、描かれ方も異なるようです。
（スタッフ：ひるま）
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