断食が勧められるエーカーダシー(月の満ち欠けの11日目)。特に、エーカーダシーの日は絶対にお米を食べてはいけないといわれます。以前、エーカーダシーにお米を食べるとお腹に虫がわくといわれびっくりしました。でも、本当にそういう言い伝えがあります。
ある時、ブラフマー神の頭からこぼれ落ちた汗が悪魔となりました。悪魔は「私に住む場所を与えてください。」といいます。ブラフマー神は、「米の中に住み、エーカーダシーの日に米を食べた者の中で虫になる。」といいました。
インドでは昔から、エーカーダシーの日は米だけでなく、穀類を食べてはいけないといわれます。そして近年では、小麦は体に悪いとか、糖質制限でご飯を食べないとか、健康のためにさまざまな食事法が実践されています。
エーカーダシーは月の満ち欠けと密接に繋がっていますが、エーカーダシーに穀類を食べると、体や脳の働きを妨げるような悪影響(悪魔?)が出るといわれたこともありました。ヨーガやプージャーの恩恵もあると思いますが、心身の調子が良いのは、エーカーダシーの節食もあると思います。エーカーダシーはさまざまな取り組み方がありますが、12日目の朝まで断食をするのが良いようです。
カリユガに生きる私たちは、穀類を食べないと生きられないとも言われます。美味しいものが溢れる現代ですが、古くから伝えられてきたこういった教えを取り入れながら、欲と向き合うことで、毎日心安らかに過ごせるように思います。
(スタッフ:ひるま)
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