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雑記帳

永遠の魂

Christmas tree background and Christmas decorations with snow, blurred, sparking, glowing. Happy New Year and Xmas theme

クリスマスの季節を迎え、美しく飾られたクリスマスツリーが一層引き立つようになりました。クリスマスに飾られるツリーは、かつて極寒のヨーロッパに住んでいた原住民が、冬至のお祝いにおいて信仰していた常緑樹に起源があるといわれます。厳しい真冬の寒さにも失われない豊かな緑は、当時の人々にとって、永遠に枯れない命の象徴であったのだと伝えられます。

短命であった古代において、死とは現代以上に身近なものであり、その恐怖や苦悩は大きなものであったに違いありません。永遠の命は、人類の希望として、古くから世界中で切に求められてきたものです。インドに伝わるさまざま思想の中では、有名なバガヴァッド・ギーターにおいて、クリシュナ神が魂の永遠性を述べる節があります。

魂にとっては誕生もなく死もなく
元初より存在して永遠に在りつづけ
肉体は殺され朽ち滅びるとも
かれは常住にして不壊不滅である
(バガヴァッド・ギーター 第2章第20節 神の詩―バガヴァッド・ギーター田中 嫺玉 (著, 翻訳))

肉体は老い朽ちても、その内には永遠に枯れない魂があります。それは、永遠の至福ともいわれるものです。しかし、肉体や外界の変化に囚われる私たちは、それに伴って生じる悲しみや苦しみから抜け出すことができません。そうして飲み込まれる輪廻から解放され、永遠の至福に至ることは、究極の目的としてヒンドゥー教では捉えられてきました。インドでは現代でも多くの人々が、輪廻からの解放を願い、ヨーガや瞑想を通じて永遠の魂を見つめる修練を続けています。

日本では冬至を過ぎ、これから少しずつ日が伸びていきます。この時に、自分自身の内を見つめ、そこにある永遠に枯れない魂を思うのも良いかもしれません。始まりがあり、終わりがある外界の世界を超え、自分自身の内にある唯一の永遠に気づくことは、究極の意識として目覚め、大きな至福を与えてくれることと思います。

寒さは一段と厳しくなる時を迎えますが、少しずつ伸びていく光の祝福が皆様にもありますように。宗教や思想を超え、世界が常に幸せにあることを心より願っています。

(文章:ひるま)

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