チャクラを浄化すると信じられる技法に、種子真言を意味するビージャ・マントラの詠唱があります。ビージャ・マントラの詠唱は、対応するチャクラの滞りを取り除き、刺激を与えると伝えられ、それぞれのチャクラが活性化されると、身体のあらゆる部分に恍惚としたエネルギーが流れ出すと信じられます。この神秘的な技法を実践する方法について見ていきましょう。
ビージャ・マントラには、7つのチャクラに共鳴する音があります。それは、それぞれのチャクラを浄化、活性化、強化させる神聖な音です。各チャクラのビージャ・マントラは、以下の通りです。
第1チャクラ(ムーラーダーラ、背骨の根底): लं(LAM、ラム)
第2チャクラ(スヴァーディシュターナ、仙骨):वं (VAM、ヴァム)
第3チャクラ(マニプーラ、みぞおち): रं(RAM、ラム)
第4チャクラ(アナーハタ、胸の中央):यं (YAM、ヤム)
第5チャクラ(ヴィシュッダ、喉元):हं (HAM、ハム)
第6チャクラ(アージュニャー、眉間):ॐ(OM、オーム)
第7チャクラ(サハスラーラ、頭頂):ー
このビージャ・マントラを通じたチャクラの浄化と活性化の技法には、パートナーと行う方法と、独りで行う方法があります。
パートナーと実践する場合:パートナーとともに座り、自分自身が抱く思いを言葉にし、パートナーと共有します。パートナーはただ耳を傾けましょう。この時、「何時までに終わりにしたい」「体には触れないで欲しい」など、適切な境界を設けることが大切です。そうすることで、お互いに安心し、心を開き、今にいることができます。また、その境界が変わったと感じた時は、パートナーに知らせ、新しい境界を受け入れてもらいましょう。
マントラを唱える際には、各チャクラに対応するビージャ・マントラをパートナーのチャクラへ送ります。その際、受け手は横たわります。送り手は手を筒型に形作り、一端をパートナーの身体のチャクラに対応する部位から数センチ離して置き、もう一端からマントラを唱え吹き込みます。手の筒を通じマントラが適切に身体に届くと、チャクラが浄化され、活性化されます。
独りで実践する場合:チャクラに対応する部位に手を置き、マントラを唱えます。唱えると同時に、意識をしながら手を通じチャクラへエネルギーを送ります。瞑想的な音楽と共に実践するのも良いでしょう。7つすべてのチャクラへマントラを唱え終えたら、落ち着いて心身を観察します。
マントラを唱える順番は、男性と女性で異なります。男性エネルギーは、天、精神、陽に関連するため、第1チャクラ(背骨の根底)から始め、第7チャクラ(頭頂)へと上がると良いでしょう。一方、女性エネルギーは、地、物質、陰に関連するため、第7チャクラ(頭頂)から始め、第1チャクラ(背骨の根底)へと下がると良いでしょう。繰り返し実践をすることで、自信が育まれ、大きな恩恵を得ることができるはずです。
(SitaRama)
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