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雑記帳

魂を浄化する香り

クリスマスのイルミネーションが、あちらこちらで美しく輝いています。冬至が近づき、闇が深まるこの時、イエス・キリストという光の誕生は、時を超えて、私たちの日々にあたたかな灯りを灯します。

そんなイエス・キリストの誕生においては、星に導かれて訪れた東方の三博士が、その誕生を礼拝したと伝えられます。その際に持参した贈り物が、乳香、没薬、黄金と伝えられてきました。乳香(フランキンセンス)と没薬(ミルラ)は、インドでも神々の礼拝において焚かれる重要な樹脂香として用いられるものです。

黄金と並ぶこれらのお香は、現代でも、世界のさまざまな慣習で重要視されています。インドでは、神々への捧げ物としてだけでなく、心身や空間を清めるものとして用いられ、それらを燃焼させることで生まれる香りが、嗅覚を通じて人間のより繊細な部分へと影響を与え、魂を浄化すると信じられるほどです。

嗅覚は、五感の中で唯一、脳に直接的に働きかける感覚といわれ、アロマテラピーなども広く普及しています。乳香や没薬は、古代では鎮静薬や鎮痛薬としても用いられていました。それらを焚くことで生まれる香りは、脳を沈静化するといわれ、実際に、とめどなく溢れる思考が静まるのを感じることがあります。そうして得られる心の平安は、自分自身の心と身体だけでなく、その周囲にも、調和と均衡をもたらします。

お香を焚く行いは、心を浄化し、自分自身の内に神性を生み出す行いに変わりありません。大自然と密接に生きていた古代の人々は、心身に幸福をもたらすそうした作用を自然の中に見出してきました。インドでは、それらが神々として崇められています。大自然の恵みを知ることは、神々の恩恵を賜ることにも他ありません。

健やかで幸せな日々を過ごせるように、こうした古代の叡智を学び、大自然とともに生きることを努めたいと感じます。クリスマスの美しい季節、皆様の心にも清らかであたたかな光が灯りますように、心よりお祈り申し上げます。

(文章:ひるま)

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