ヨーガ・スートラ第3章第16節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


परिणामत्रयसंयमादतीतानागतज्ञानम्॥१६॥
Pariṇāmatrayasaṁyamādatītānāgatajñānam||16||
パリナーマトラヤサンヤマーダティーターナーガタジュニャーナム
三つの転変への綜制により、過去と未来の知識が生じる。

簡単な解説:前節において、現象の連続には相違があり、それが転変の相違の根拠になると説かれました。本節では、現象、時間、状態という、前に述べられた三つの転変に綜制を行うことによって、過去と未来に関する知識が生じると説かれます。

ヨーガ・スートラ第3章第15節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


क्रमान्यत्वं परिणामान्यत्वे हेतुः॥१५॥
Kramānyatvaṁ pariṇāmānyatve hetuḥ||15||
クラマーニャトヴァン パリナーマーニャトヴェー ヘートゥフ
連続の相違が、転変の相違の原因である。

簡単な解説:前節において、実体とは、休止(過去)、生起(現在)、未決定(未来)の三つの時間的位相をとって変化し、常にその現象に即して存在していると説かれました。本節では、現象の連続には相違があり、それが転変の相違の根拠になると説かれ、実体の転変は、さまざまな現象の連続に即して行われていると説かれます。

ヨーガ・スートラ第3章第14節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


शान्तोदिताव्यपदेश्यधर्मानुपाती धर्मी॥१४॥
Śāntoditāvyapadeśyadharmānupātī dharmī||14||
シャーントーディターヴャパデーシュヤダルマーヌパーティー ダルミー
休止、生起、未決定の現象に共通して存在するのは、実体である。

簡単な解説:前節において、心の止滅転変、心の三昧転変、心の専念性転変の三つについて、物質元素と感覚における現象性、時間相、様態の転変であると説かれました。本節では、実体について、休止(過去)、生起(現在)、未決定(未来)の三つの時間的位相をとって変化し、常にその現象に即して存在していると説かれます。

ヨーガ・スートラ第3章第13節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


एतेन भूतेन्द्रियेषु धर्मलक्षणावस्थापरिणामा व्याख्याताः॥१३॥
Etena bhūtendriyeṣu dharmalakṣaṇāvasthāpariṇāmā vyākhyātāḥ||13||
エーテーナ ブーテーンドリイェーシュ ダルマラクシャナーヴァスターパリナーマー ヴャーキャーターハ
これで、物質元素と感覚における現象性、時間相、様態の三つの転変が説明された。

簡単な解説:前節までに、心の止滅転変、心の三昧転変、心の専念性転変について説かれました。本節では、これまでに説かれたその三つの心の転変について、物質元素と感覚における現象性、時間相、様態の三つの転変であると説かれます。

ヨーガ・スートラ第3章第12節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


ततः पुनः शान्तोदितौ तुल्यप्रत्ययौ चित्तस्यैकाग्रतापरिणामः॥१२॥
Tataḥ punaḥ śāntoditau tulyapratyayau cittasyaikāgratāpariṇāmaḥ||12||
タタハ プナハ シャーントーディタウ トゥリャプラティヤヤウ チッタスヤイカーグラターパリナーマハ
そのあとさらに、消滅しては生起する想念が相似であるのが、心の専念性転変である。

簡単な解説:前節までに、心の止滅転変と心の三昧転変について説かれました。本節では、心の専念性転変について説かれ、それは、集中の間に、心の中で同じ想念が消滅しては生起する心の状態であると説かれます。

ヨーガ・スートラ第3章第11節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


सर्वार्थतैकाग्रतयोः क्षयोदयौ चित्तस्य समाधिपरिणामः॥११॥
Sarvārthataikāgratayoḥ kṣayodayau cittasya samādhipariṇāmaḥ||11||
サルヴァールタタイカーグラタヨーホ クシャヨーダヤウ チッタスヤ サマーディパリナーマハ
あらゆる対象へ向かう状態が消滅し、一点集中が発現するのが、心の三昧転変である。

簡単な解説:前節において、心の止滅転変について説かれ、その心の静止状態の流れは、繰り返される印象によって生じ堅固になると説かれました。本節では、心の三昧転変について説かれ、それは、あらゆる対象へ向かう心の散漫な状態が消滅し、一点集中が発現する心の状態であると説かれます。

ヨーガ・スートラ第3章第10節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


तस्य प्रशान्तवाहिता संस्कारात्॥१०॥
Tasya praśāntavāhitā saṁskārāt||10||
タスヤ プラシャーンタヴァーヒター サンスカーラート
その静止の流れは、繰り返される印象による。

簡単な解説:前節より心の転変について説かれ始め、まず、止滅転変とは、心の活動状態である潜在印象が消滅し、制圧が現れ、その止滅の瞬間に心が密着することであると説かれました。本節では、その心の静止状態の流れは、繰り返される印象によって生じ堅固になると説かれます。

ヨーガ・スートラ第3章第9節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


व्युत्थाननिरोधसंस्कारयोरभिभवप्रादुर्भावौ निरोधक्षणचित्तान्वयो निरोधपरिणामः॥९॥
Vyutthānanirodhasaṁskārayorabhibhavaprādurbhāvau nirodhakṣaṇacittānvayo nirodhapariṇāmaḥ||9||
ヴュッターナニローダサンスカーラヨーラビバヴァプラードゥルバーヴァウ ニローダクシャナチッターンヴァヨー ニローダパリナーマハ
発現が抑止された潜在印象の制圧が現れて、その止滅の瞬間に心が密着するのが、止滅転変である。

簡単な解説:前節において、ヨーガの内的部門とされる凝念、瞑想、三昧は、一切が止滅した無種子三昧に比べれば、外的部門であると説かれました。本節からは、心の転変について説かれます。まず、止滅転変とは、心の活動状態である潜在印象が消滅し、制圧が現れ、その止滅の瞬間に心が密着することであると説かれます。

ヨーガ・スートラ第3章第8節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


तदपि बहिरङ्गं निर्बीजस्य॥८॥
Tadapi bahiraṅgaṁ nirbījasya||8||
タダピ バヒランガン ニルビージャスヤ
それもまた、無種子三昧からすれば、外的部門である。

簡単な解説:前節において、綜制と呼ばれる凝念、瞑想、三昧の三つは、前の五つの部門(禁戒、勧戒、座法、調気法、制感)よりも、直接に有想三昧を得る手段となることから、内的部門であると説かれました。本節では、内的部門とされるその三つは、一切が止滅した無種子三昧に比べれば、外的部門であると説かれます。

ヨーガ・スートラ第3章第7節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


त्रयमन्तरङ्गं पूर्वेभ्यः॥७॥
Trayamantaraṅgaṁ pūrvebhyaḥ||7||
トラヤマンタランガン プールヴェービヤハ
三つは、前のものよりも、内的部門ある。

簡単な解説:前節において、綜制は、心の働きにさまざまな段階があることから、段階的に使用しなければならないと説かれました。本節では、その綜制と呼ばれる凝念、瞑想、三昧の三つについて、前の五つの部門(禁戒、勧戒、座法、調気法、制感)よりも、直接に有想三昧を得る手段となることから、内的な部門であると説かれます。