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ガネーシャ・ギリ

マータンギー女神の魅力

ダス・マハーヴィディヤー(10人の偉大な知識の女神)の中に、マータンギー女神という神様がいます。この女神様は、芸術や音楽など内なる知識の神様ですが、一方インドの神様の中では珍しく、禁忌がない神様でもあります。
インドの神様は、日本の神道の神様と似ていて「穢れ」を非常に嫌います。ですので、穢れた場所(例えば葬儀をする場所)などに、神様のアイテム(お守りなど)を持って行くことは、禁忌とされます。
ところが例外的にマータンギー女神のお守りは身に着けることができるのです。そういう意味で大変珍しい神様です。
これはマータンギー女神が、元々最下層の身分の人たち(歴史的にアーリヤ人に侵略されたドラヴィタの人の一部)に礼拝されていた神様であることが想像できます。
支配された人たちは、「穢れた仕事」もやらなければならず、そのため穢れに強い神を感得し、お祀りしたのだろうと思います。
実は、虐げられてきた人たちの礼拝していた神様は、非常に強力な力を持つことが多いです。マータンギーもその例にもれません。音楽芸術の神といいながら、実は敵対者をコントロールする強い力も持つのです。
マータンギ女神の別の形に「ラージャ・マータンギー女神」という神様がいますが、これは、強力な力を持つマータンギー女神を、王族(ラージャ)達が取りこんでお祀りしたのが原型では、と想像できます。16歳の少女の姿をとるというこの神は、被支配層の神でありながら、支配者まで虜にする大変魅力的な神様でもあるのです。
また、マータンギー女神はサラスヴァティ女神(弁財天)のタントラ形態だとも言われています。自然の法則をつかさどると言われるサラスヴァティ女神と同体であるなんて、実に魅力的ではありませんか?
さらに、にほんのマタギ(猟師)も実はマータンギ女神と何らかの関係があるとされています(インド人は飛鳥時代には日本に来ていたという記録があります。)
マータンギー女神は、実に不思議な神様なのです。
(文章:ガネーシャ・ギリ)
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「[ガネーシャ・ギリ 同行] バガラームキー女神巡礼とチベット仏教・シク教の聖地探訪の旅」
http://www.tairikuryoyu.co.jp/special/ganesh-giri/2014-bagalamukhi/
「ガネーシャ・ギリによるインド占星術鑑定」
http://sitarama.jp/?pid=27375902
「ガネーシャ・ギリによるヨーガクラス」
http://sitarama.jp/?pid=30583238
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