ポストコロナ福祉活動支援募金にご協力をいただいております皆様、誠にありがとうございます。
3月16日に、首都デリーで動物の保護活動を行なっている施設へ、第18回目の医療物資の支援を行うことができました。
獣医師の指導のもと、今回はRs.38,950(約70,000円)の医療物資を手配し、配送料を含め、支払った金額はRs.39,450(約70,900円)となっています。
今回の医療物資は、前回から約5ヶ月でのお届けとなりました。
医療物資は引き続き、怪我をした動物や病気を患っている動物のための治療薬が主なものとなっています。
支援を行う保護施設では、現在も犬をはじめ、猫、野鳥、牛、ロバなど、手当てを必要とする動物たちの保護に努めています。
常に400頭以上の命がここに収容されていますが、保護を必要とする動物たちの数は尽きることがありません。
この保護施設に収容される動物たちは、多くが重度の怪我や病気に苦しんでおり、元気になって元の生活圏に戻ることができるのは、その30%ほどです。
残る70%は、ここで最期を迎え、施設の周囲に埋葬されています。
保護施設では、動物たちが少しでも苦痛から解放され、平和に過ごせるよう、皆様からのご支援を通じた医療用品を活用し、できる限りの治療を行っています。
インドでは犬による咬傷事故が少なくなく、政府は特定の犬種の飼育を禁止するよう各州に指示を出しました。
一方で、特にコロナ禍においてはペットとして飼われていた動物の飼育放棄も多く見られ、飼い主の責任ある行動についても議論されています。
街中で見かける飼い主のいない犬などの動物たちは、地域社会の一員として認識され、共同でお世話されているケースが多くあります。
このように動物たちとの共存の美しい側面がありながらも、咬傷事故は絶えず、餌やりに関する議論もとても多くあります。
動物は縄張り意識があることから、定められた場所での餌やりや、動物たちが餌をくれる人に特別な信頼を寄せることを考慮して、餌食を行う人が避妊手術やワクチン接種に積極的に取り組むことを推奨するなど、現在はさまざまなガイドラインが出されています。
動物の福祉を優先しながら人間の安全を確保するために、多角的な対策が求められるとともに、さまざまな取り組みが進んでいます。
万物が共に幸せに生きる社会を目指し、皆様の温かなご支援と共に私たちもその取り組みに少しでも貢献することができればと思います。
保護施設では餌の供給には問題がないため、今後も医療物資の支援を続けていく予定です。
この度の温かいご協力に、心より御礼申し上げます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
(スタッフ:ひるま)
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