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チャイルド・スポンサーシップ

シーズインディア支援事業の活動報告

シーズインディア支援事業にご協力をいただいている皆様、温かいご支援をいただき誠にありがとうございます。

ご挨拶
インドは現在、暑季に入り1年の中でもっとも暑い時を迎えています。
今年はシーズインディアがある南インドで早くから異常な暑さが続いており、目覚ましい経済成長が続く中、水不足により経済活動に影響が出る地域もありました。
シーズインディアがあるケーララ州では、1月頃から野生動物が人里に姿を見せるようになり、森林では早くから水や食料が不足し、今年の夏が異常な暑さになる兆候になっていたとニュースでも伝えられています。
そんな中、インドでもっとも早く雨季が始まるケーララ州では、今年の雨季の到来は5月31日頃になるだろうと予報が出されました。
各地で異常な気象パターンが続いており、食料品価格の高騰が課題になっている現在、恵みの雨が待ち望まれています。
エルニーニョの終息が見込まれる今年は、雨季には十分な雨量が得られることが期待されています。
自然が穏やかで、人々が平和に暮らせるよう願いつつ、活動を続けています。

子どもたちの教育支援について
毎月の子どもたちの教育支援では、引き続き、生活物資の支援を行なっています。
隔月で施設に集まり、子どもたちや家庭の様子を伺いながら物資の配布を行ないますが、施設に集まらない月はそれぞれが近隣の特定の店舗で物資を受け取ることができるように手配しています。
天候不順により栄養価のある食材の高騰が続いていることから、支援物資の中には新鮮な野菜などを多く含めることを努めています。

1年でもっとも暑い時を迎えているインドでは、子どもたちは夏休みを過ごしていますが、雨季の開始と同時に学校も始まろうとしています。
厳しい暑さは子どもたちの学習環境にも影響を及ぼしており、ケーララ州では多くの学校で「Water-Bell」システムの導入が検討されています。
これは、午前10時30分と午後2時30分に鐘を鳴らし、子どもたちに水分補給を促すシステムです。
気候変動の影響で前例のない気温上昇が生じており、授業中の適切な水分補給が重要となる中、教育機関でも取り組みが行なわれています。

暑さだけでなく、地域によっては雨季の豪雨や冬季の濃霧など、天候によって学校の閉鎖を余儀なくされる状況も多く見受けられます。
気象条件の影響を受けることなく子どもたちが勉学に励むことができるように、対面学習とオンライン学習を組み合わせたハイブリット型の教育を取り入れることも検討されています。

また、革新的な取り組みとして、ケーララ州ではインドで初めて「AI教師」が導入されました。
AIを利用して個々に適した学習プログラムを作成することで、教育の質の向上を図ることが目的です。
これにより、教師は生徒のニーズに応じた魅力的で効果的な授業を提供できるようになると考えられています。

コロナ禍を経て目まぐるしく変化する現在の状況に、子どもたちが受ける影響は計り知れないものがあります。
経済的に困難を抱える家庭の子どもたちは、特に学びの場が限られがちですが、健やかな学びの環境を維持することができるように、引き続き支援を継続してく所存です。

病院での配給について
シーズインディアがあるケーララ州をはじめ、今年は南インドで早くから異常な暑さが続き、水不足が深刻になる地域がありました。
水不足の影響により衛生状態が悪化し、コレラなどの病気が蔓延する地域もあるなど、懸念される状況が続きましたが、現在は雨季を迎える時となり、暑さによる影響は収まろうとしています。
幸いにも食事の支援を行なう病院では状況が悪化することはなく、混乱なく日々の配給を実施することができています。
かつてのように施設で調理した食事を配食することは難しい状況が続いているため、現在も衛生的に配布できるパンやバナナ、水などを個々に手渡しています。

これから雨季に入り、極端な暑さは収まりますが、雨季に入れば感染症が増えることから、引き続き警戒が必要な時が続きます。
連日の暑さにより多くの農作物が被害を受けており、これからさらなる食料品価格の上昇も予想されています。
食事の支援を行なう病院を訪れる人々は、経済的に困窮する人がほとんどです。
切り詰める生活では栄養価のある食事を摂ることが困難である上に、夏の疲労が健康への負担を増大させています。
引き続き、穏やかな自然の巡りを願いながら、人々の健康と安全を守るための取り組みを進めてく所存です。

災害支援について
豪雨災害支援募金を通じては、かつて被災した地域に暮らす人々へ不定期ではありますが物資の支援を行なっています。
この地域には、主に他州からの出稼ぎ労働者が多く住んでおり、彼らは政府からの援助を受けることができません。
夏の水不足が農業や建設業に影響を与え、多くの労働者が仕事を得ることができずにいます。
特に11時から15時までの間は日差しが非常に強く、外出自粛の注意報が発令されていますが、生計を立てるために、仕事があればこの時間帯でも外で働く労働者がいます。
仕事が不安定であるため、どのような状況でも働かなくてはならない、過酷な生活環境であることが伺えます。
農業や建設業は日常生活に不可欠であり、これらを支える人々の貢献は計り知れません。
自然環境の影響を受けやすい立場にある人々の生活を支え、社会全体にとっても良い影響がもたらされるよう活動を努めています。

最後に
シーズインディアの取り組みは今年、34年目を迎えることができました。
この長きにわたる旅路は、皆様の絶え間ないご支援により支えられています。
ケーララ州の豊かな自然環境の中、地域社会の厚生を向上させるために尽力してきた成果は、現地の人々の心温まる感謝の言葉によっても表されています。
皆様からの貴重なご支援が、子どもたちから大人まで、この地のコミュニティに新たな希望をもたらし続けています。
人々が受け継がれる自然と調和した生活を享受できるよう、持続可能な環境づくりを目指し、地域に根差した活動を今後も続けて参ります。

いつも温かいご支援をいただき、心より御礼申し上げます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

(スタッフ:ひるま)

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