マハームリティユンジャヤ・マントラ

マハームリティユンジャヤ・マントラは、インドではとても有名なマントラです。今回はこのマントラを取り上げてご紹介いたします。ムリティユとは「死」を意味し、ジャヤとは「勝利、克服」を意味します。すなわちマハームリティユンジャヤ・マントラは、死を克服する、死に打ち克つマントラ、すなわち輪廻の鎖を断ち切るマントラとして知られています。
このマントラは、次のように唱えられます。

「オーム トリヤムバカム ヤジャーマヘー
スガンディン プシュティ ヴァルダナム
ウルヴァールカミヴァ バンダナートゥ
ムリティヨール ムクシーヤ マー アムリタートゥ」
Om Tryambakam Yajaamahe
Sugandhin Pushti Vardhanam
Urvaarukamiva Bandhanaat
Mrityor Muksheeya Ma-Amritaat
タイッティリーヤ・ウパニシャッド 2.7

言葉の意味
マハー(Maha):偉大な、強大な
ムリティユ(Mrityu):「死」あるいは死の神マヤ。ムリティユは、ブラフマー、バヤ(恐怖)、あるいはマーヤー(幻)の子であるといわれ、彼らの子供は他にヴィヤーディ(病気)、ジャラー(老年)、ショーカ(悲しみ)、トリシュナー(渇き)、クローダ(怒り)であるといわれています[1]。
ジャヤ(Jaya):勝利、克服、征服、歓喜
したがって、マハームリティユンジャヤ・マントラは「死に打ち克つ偉大なマントラ」ということになります。このマントラを心を込めて唱えることで、死の恐怖を克服し、病を癒し、様々な事故から守られ、究極的には解脱をもたらすといわれています。
オーム(Om):宇宙創造の初音、聖音
トリヤムバカ(Tryambaka):「三つの目を持つもの」の意味で、シヴァ神の別名をあらわします。第三の目は、直観や洞察力、見識を司ります。この第三の目の機能により、我々はシヴァ神を悟ることが可能となります。
ヤジャーマヘー(Yajaamahe):崇める、礼拝する
スガンディン(Sugandhin):芳香、甘い香りの意味。第三の目が覚醒することにより、すべては芳しい香りを放ちはじめます。すなわち、すべてが神であると悟ります。
プシュティ(Pushti):成長、肥大の意味。真理はすべてのものをよい状態に養い、成長させます。
ヴァルダナ(Vardhana):増大、成長、繁栄の意味。真理はわれわれの理解を日々増大させます。
ウルヴァールカム(Uruvaarukam):キュウリの意味。マントラにキュウリが出てくるのは理解に苦しむかも知れませんが、この場合、キュウリは私たち個人を意味しています。それぞれのキュウリは各々の蔓に実り、ちょうどその時がくると、熟して落ちます。これは、私たちそれぞれが成長していく過程そのものをあらわし、やがて悟りを得る(熟す)ことによって、輪廻の鎖を断ち切る(実が落ちる)ことになります。
バンダナ(Bandhana):束縛、結合。
ムリティヨール(Mrityor):死、無知。
ムクシーヤ(Muksheeya):解放、解脱。
したがって、「バンダナートゥ ムリティヨール ムクシーヤ」の個所は、「どうか私たちを死の束縛(あるいは無知)から解放してください」の意味となります。
マーアムリタートゥ(Maa-amritaat):マーは「偉大な」、アムリタは「不死なるもの、永遠なるもの」を意味し、「すべての背後にある永遠の真理」の悟りをあらわします。
全体の意味
わたしたちすべてを養いくださり、芳香に満ちあふれる三つ目のシヴァ神を讃えます。熟したキュウリが自然と実り落ちるように、わたしたちが日々成長し、死や輪廻の束縛から解放されますように。そして、永遠の真理へ到達できるようにどうかわたしたちをお導きください。
マハームリティユンジャヤ・マントラは、ガーヤトリー・マントラとならび重要なマントラであるとされています。このマントラは、インドでは悟りをえるための、また人生のさまざまな問題を解決するための非常に強力なマントラとして広く唱えられています。また次のような問題の解決策として唱えられるのもよいでしょう。
・人生や仕事で行き詰まりを感じたときに、障害を打破し解決をもたらすために
・家庭や社会で問題が生じたときに、調和を取り戻すために
・精神的に落ち込んだときに、内なる力を呼び覚まし本来の自分を取り戻すために
・病床に伏しているときに、内在の力を目覚めさせ健康を取り戻す手段として
健康的な問題を抱えている方には、このマントラは特に効果的で、医者から見放された病気をも治すといわれています。また占星学上の惑星のあらゆる悪影響を滅ぼすマントラとして知られています。このマントラは、解脱へ至るための手段として、毎日繰り返し唱えることがすすめられています。
上記のような問題の解決策として、マハームリティユンジャヤ・ジャパを実践される場合は、毎日108回マハームリティユンジャヤ・マントラを唱え、それを40日間以上続けることがすすめられています(ジャパには108ビーズのマーラーを使用されるとよいでしょう)。こちらにマハームリティユンジャヤ・マントラのオーディオサンプルがございますので、ジャパを実践される場合は、この朗誦を参照されてみてください。
また、このマントラを唱えるのが難しいと感じられる場合は、音を省略したショート・フォームがあります。ショート・フォームは「オーム・ジューン・サハ・サハ・ジューン・オーム」と唱えられます。ショート・フォームも、これを唱えることで神の鎧を身につけることになり、上記と同様の効果が得られるとされています。こちらにこのマントラが収録されているCDがございますので、ご参照ください。
参照
[1] 菅沼晃編、「インド神話伝説辞典」東京堂出版
[2] Mrityunjaya Mantra – The Mantra for Realising the Death
http://www.mandalayoga.net/index.php?rub=newsletter_en&p=mrityun_jaya

  1. クリスマスですが。好きな言葉を。

    クリスマスです。皆さん楽しんでますか?
    僕はMTRとにらめっこしています。
    今年は日本や世界で色々な事が多いです。
    この様な世の中なので、一番好きなマントラを書きたいと思います

  2. ルドラークシャが早速届きました。とても奇麗な水晶と可愛いルドラークシャが大変嬉しく思います。
    マハームリティユンジャヤ・マントラを覚えたくて始めたマントラ。
    このマントラで自分の無知がわかってきました。
    正しく発音は出来ていないですが、大好きなマントラです。

  3. SILVER様
    ブレスレットは、サイズに問題なかったようで安心いたしました。
    ひとつのマントラでも、唱え続けていると何年、何十年後にようやく深い意味が分かってくることもあるかと思います。
    どうぞ末永く大切にされてください。

  4. 本当に。
    意味を知らなくても唱え続けていると
    突然、意味を悟ることがありますよね。
    マハームリティユンジャヤ・マントラ
    ガーヤトリー女神のマントラ
    を毎日唱えていますが、唱え始めて一年目にして
    ようやく意味がわかりました。
    これらのマントラ、もしかしたら全てのマントラがそうなのかも
    しれませんが、
    解脱に導くという本当に大切な意味があるのですね。
    ガーヤトリー女神は
    暗闇(心の眼を曇らせている様々なもの)
    を優しく照らして光(霊的知性や気づき)へと導いてくれる、
    それによってアートマンを認識できるようになったり
    神様と一体化できるようになったり。。
    (少なくとも私はそうでした。)
    ムリティユンジャヤ神のマントラは
    死や病を克服するマントラとして知られていますが
    何よりも内面的な死や病のことを意味しているような気がします。
    内面的な死や病・・
    恐怖とか欲とか執着とか様々な敵は
    我らの魂の健康を奪い魂を滅ぼすから、
    そういった根本的な死から神様は我らを守って下さるのだと
    私は感じました。
    病気によって死ぬほどの苦痛の中、
    神様に出会い、導きに従って
    シーターラーマさんと出会い、
    マントラを勉強する機会に恵まれました。
    感謝。
    マントラを唱えていると神様といつでも話す事ができるし
    色々な事を教えてもらえます。
    私にとって神様は本当の父母のような存在です。
    私は私の魂の目的(現世での目的でもある)に
    関係しているという理由で前世についても神様から教えてもらい
    今生で進むべき方向がぼんやりですが見えて来ました。
    振り返ってみると不思議な縁を感じます。
    シーターラーマさんとの出会い、神様との出会い
    様々な出会いに感謝します。
    そして私は今では苦難にも感謝しています。
    死に匹敵する苦痛により私は神様と出会い目覚める事、
    目的を思い出す事が出来たので。
    長文失礼しました<(_ _)>

  5. Gadadhar様
    コメントありがとうございます。
    マントラは、Gadadhar様のおっしゃる通り、唱え続けていると突然意味が分かることがあると思います。
    ムリティユンジャヤ・マントラや、ガーヤトリー・マントラの本質的な意味は、Gadadhar様のご指摘の通りかと思います。
    表面的な意味にとらわれすぎると、本質を見誤ることがあるかと思いますが、その点、Gadadhar様は各マントラの本質を的確に捉えられているかと存じます。
    人が神に心を向けるために、神は人に苦難を与えるとも言われますが、Gadadhar様がそこで神の意志をくみ取り、苦難を克服されて神に感謝する事ができたのは、とても素晴らしいことだと存じます。
    これからも、日々マントラを唱えられて、神々の祝福とともに、日々霊的な生活を送ることができますよう心よりお祈り申し上げます。

  6.  今、去年か一昨年かにこちらで購入した「マハームリティユンジャヤ・マントラ」のCDをパソコンからかけています。音楽調のマントラソングですが、割と発音が聞き取りやすいです。
    と言いますか、単純にメロディが気に入ったので購入したというのが本音ですが・・・。
     ガーヤトリー・マントラは数種類持っていますが、マハームリティユンジャヤ・マントラはこのCDだけです。
     今現在も精神的にキリキリ舞いで、今の病気を患ってからおおよそ20年になります。闘病生活が長いせいか仕事にもいけず結婚もできませんでした。
     インド占星術師に仕事運について見ていただいたら、
     「遠くない将来仕事面での大規模な成功(強力なヴィパリータ・ラージャ・ヨーガ)を収めることになるが、火星土星のコンビとケートゥから仕事のハウスが傷付けられているために、この成功は痛みを伴うものとなるだろう」
     とのことでした。今の長患いからは復活できるとのこと。
     けれども、仮に仕事が見つかって成功しても、家族に何かあったりその他トラブルが起きるのは散々、嫌ですので、どうやったら凶星の影響力を鎮めることが出来るのだろう、最近、そればかり考えるようになっていました。
     カルマを根絶する、あらゆる願いを叶えるというガーヤトリーマントラがいい、とのことで、すんなり心に染み入るこのマントラを心の中で唱えていましたが、何となくムリティユンジャヤ・マントラの方が気になって、検索して、こちらに辿り着きました。
     「死に打ち克つ」マントラとは知っていましたが、あのガーヤトリーと同じくらいのパワーを持ったものだとは知りませんでした(ガーヤトリーが最強のマントラといくつかのサイトで言われていましたから)。
     しかも、長患いの私にピッタリの内容ではないですか!
     先のコメントのGadadhar様の仰る「内面的な死や病」、まさに今の私のこと・・・。
     私も早くこの内面の闇から抜け出したくて、より心地よい、所有の「ムリティユンジャヤ・マントラ」CDをかけるようになりました。
     すると、ガーヤトリー以上に、すーっと染み入ると言うか染みこむような深い癒しの力をわずかながら感じ取ることが出来ました。メロディを楽しみながらマントラを聴けるので、その御蔭かも・・・。
     おまけに、詳しく読んでみると、「占星学上の惑星のあらゆる悪影響を滅ぼすマントラ」としても有名だとは・・・。
     思いっきり盲点でしたね・・・。
     話が飛びますが、今年のマハーシヴァラートリーの日(日本時間)の日中に、
    『まるまる現実世界の自分の部屋で、現実に身に着けているネパール産4〜6面ルドラークシャ・マーラーを外し、暫くつけていなかった4面ネパール産ルドラークシャ・マーラーと付け替える。心機一転と言う感じがした』
     と言う内容の夢を見ました。
     それを、ガネーシャ・ギリ様に報告すると、「(それは)シヴァ神の恩寵があるかもしれませんね」と言われ、早速ムリティユンジャヤ・マントラをかけ、今もそのマーラーを身に着けています。
     
     説明できないですが、ほわーんとした癒し効果が確かに感じられます。
     まだ唱えるのは難しいので、ただ聴いているだけですが、聴いているより唱えたほうがいいですよね。
     このCDを紹介してくださったシーターラーマの皆様方に本当!大感謝です。
     ・・・・・・長々と申し訳ありませんでした。

  7. >ナクシャトラ様
    この度はコメントを頂き誠にありがとうございます。
    神聖なご経験を拝読させて頂きました。
    インドの叡智が与える神々のご加護を、私共も心より嬉しく思っております。
    マントラの与えるものには想像もつかぬほどの恩恵があると言われておりますが、
    それにはやはり、唱え、拝聴する者の清らかな心と、信心深い心がなければ成立しないものとも伝えられます。
    ご自身にふさわしいマントラと出会われたことには、私共も心より嬉しく思っております。
    今後更なる恩寵がそそがれますように、マントラと共により良い日々をお過ごしになられますよう、スタッフ一同心よりお祈りしております。

  8.  海外のサイトでこのヤントラを見つけましたが、ここで書かれているネガティブな影響の除去の他に、「社会的成功・名声・富・地位」などの効果が、どこのセラーのコメントにも書いてあります。
     果たしてそういう効果ってあるのでしょうか。
     それと今私は疲労からくる微熱状態ですが、このマントラをフル(ショートバージョンではなく)で覚えだした頃から体調不良が何回も・・・。入院前のパニック発作が三回も起きかなり大変でした。
     これは好転反応なのでしょうか?

  9. >占星学上の惑星のあらゆる悪影響を滅ぼすマントラとして知られています
     
     マハームリテュンジャヤヤントラ、これと、ナヴァグラハヤントラ、どちらが「苦境や病を克服し惑星の悪影響を鎮めカルマを浄化し、名声・社会的成功・富・幸福を得る」ために効果的ですか?
     似たような感じでわかりにくいです。

  10. ナクシャトラ様
    コメントを頂きありがとうございます。
    マハームリティユンジャヤ・マントラが様々なネガティブな影響を除去すると信じられることから、成功や名声、富、地位などを得るために妨げとなるあらゆる悪影響も取り除くと言われます。それが望む幸福がもたらされると信じられる理由かもしれません。
    また、唱えられるマントラの振動は体の奥深くまで入り、様々な悪いエネルギーの浄化が始まるとも信じられ、人によっては、抑制された感情や、古い心の傷などが強く出てくることがあるとも言われます。きちんと浄化がなされ、悪いエネルギーが解放されるよう、それらをあるがままに受け入れ、マントラの効果が出ていると感謝の気持ちを持つことが大切であるとも言われます。
    また、惑星との関係が深く考えられる中で、もたらされる悪影響もまた、惑星からのものとも強く信じられます。そういった面では、あらゆる悪影響をもたらす惑星を静める効果もあると言われます。
    シヴァ神への信仰を強くお持ちであれば、マハームリティユンジャヤ・マントラを唱えること、また、占星術に重点を搾りその悪影響を静めるためにはナヴァグラハマントラが勧められるかもしれません。
    神々のお恵みがありますこと、心よりお祈りしております。

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