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マントラ

ガヤトリー・マントラ

ガヤトリー・マントラというと、「オーム・ブール・ブワッ・スワハー」ではじまる太陽神サヴィトリーに捧げられるガヤトリー・マントラが有名です。しかし、これが詩形を意味するということはあまり知られていません。
日本では、短歌や俳句、川柳のように五七五や五七五七七といった詩形があらかじめ決められています。この詩形にあわせて歌詞をつけると、覚えやすくまた心に響くメロディーの歌ができあがります。
古代のインドでは、師から弟子へと口伝(くでん)によって聖典などが伝えられていたため、音で記憶しやすいように、このような詩形がいくつか決まっています。シュローカというのも詩形のひとつで、これは「同じ音節をもつ、四つの句で組み立てられていて、リュートの音楽にものせられるような」[1]詩形といわれ、この詩形を用いた代表作品は、アジア各国で人気を誇るラーマ王子の物語「ラーマーヤナ」があります。
ガヤトリーも詩形のひとつですが、この詩形は特別なもので、このガヤトリー調で歌うことに大きな意味があり、神々はこれを歌う者を最後まで守護するとされています。インドでは、マントラにも楽器の伴奏をともなって、メロディーとともに歌われることもよくあります。しかしこのような場合も、同じような効果があるとされているので、何も心配することはありません。ガヤトリーは詩形を表しているので、メロディーを伴っても、その意味が変わることがないからです。CDのタイトルなどでは、「マントラム」などのように最後に「ム」が付けられているものが、楽器の伴奏を伴ったメロディー付きの歌になりますので、選ぶときの参考にしてみてください。
マントラを唱える上で最重要なことは、何よりもまず、こころを込めて唱えるということです。
こころがこもっていなければ、どんなにすばらしい言葉を並べたところで、相手のこころに響くことはありません。マントラを唱えるときには、神に語りかけるように、こころを込めて唱えましょう。
それができてはじめて、その意味を熟考し、神の御姿(みすがた)を臆念しながら唱えることの重要性が感じられるようになります。
世界中の聖者といわれる人々の中には、マントラを一心に唱え続けることで悟りを開いた聖者も少なくありません。ただ、共通していえることは、ひとつのマントラを生涯を通じて、唱え続けるということです。数多くのマントラが簡単に手にできるようになっている時代ですが、ひとつのマントラを一生の友として、唱え続けることで、計り知れない大きな恩寵を得ることができます。
数あるマントラの中でも、太陽神サヴィトリーに捧げるガヤトリー・マントラは、インドの聖典の中でも最高のものであるとされていますので、このマントラを選ぶことで、道を誤ることはまずありません。
[1]菅沼晃編、インド神話伝説辞典、p.74、東京堂出版、1998

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