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ヴァイクンタ・エーカーダシー2023

2023年12月23日はエーカーダシーの吉日です(一部地域では12月22日となります)。
月の満ち欠けのそれぞれ11日目に訪れるエーカーダシーは、ヴィシュヌ神に捧げられる日となり、断食や瞑想を行うことが勧められます。

このエーカーダシーは、太陽暦ダヌ月(12月〜1月)またはタミル暦マールガリ月(12月〜1月)のシュクラ・パクシャ(新月から満月へ向かう半月)の11日目にあたり、ヴァイクンタ・エーカーダシーといわれます。

※ヴァイクンタ・エーカーダシーは太陽暦に従って計算されるもので、太陰暦ではマールガシールシャ月(11月~12月)またはパウシャ月(12月〜1月)に該当します。
このため、1年に2回訪れる年がある場合と、訪れない年がある場合があります。
2023年は1月2日と12月23日にあることから、2024年はありません。

ヴァイクンタ・エーカーダシーにおいては、ヴィシュヌ神が住むヴァイクンタという名の天国の扉が開かれると信じられ、インドの多くの寺院はその扉を開きます。
敬虔な人々は早朝に寺院を訪れ、1日を通じて断食を努めます。
このエーカーダシーのヴラタ(戒行)を努める者は、あらゆる願望が叶えられると信じられています。

ヴァイクンタは、物質世界の悲しみや苦しみ、あらゆる制約から解放された、永遠の至福と静寂の場として信じられます。
物理的な宇宙を超えた領域とされ、その神聖な美しさと壮麗さは人間の理解を超えているとされるものの、華麗な宮殿、庭園、水域がある王国として描写されます。

ヴァイクンタは、意識または霊的な実在の状態でもあります。
それは、モークシャ(解放)である究極の目的地を意味し、魂は生と死のサイクル(輪廻)から解放され、永遠の至福と神との一体の状態において存在するとされます。

高次の霊的な成長とヴィシュヌ神への献身を達成した魂は、この地上における人生の後にヴァイクンタへの入場を許されると信じられます。
ヴァイクンタへの道は、真実、献身、そしてダルマ(道徳的で正しい義務)への遵守に結びついています。

ヴァイクンタ・エーカーダシーには、このヴァイクンタの門が開かれると信じられており、人々は断食し、祈りを捧げて、ヴァイクンタへの道を求めるとされています。

参照:2023 Vaikuntha Ekadashi Vrat

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