若林忠宏:論理とスピリチュアル:新連載 Vol.6 バガヴァッド・ギーター:第二章・第2節 ②

※ 尚、新連載のバガヴァド・ギータの文言は、数ある紹介の中でも最もご誠実で丁寧で分かり易く説かれたとお奨めする、シーターラーマさんブログから引用させていただきますので、文言それぞれの詳しい解説は、公式サイトのブログで学んで下さい。
(本連載では、一部、著者の要約に代えさせていただいておりますことをご了承ください。)
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バガヴァッド・ギーター:第二章・第2節 ②

クリシュナは言った。
危機に於いて、この弱気はいったい何処から貴殿ににじり寄ったのだ!
それは貴殿にそぐわず、天界に導きもせず、不名誉をもたらすものだ。アルジュナよ。

私は、先週の拙稿で、
「苦悶するアルジュナは、(苦悶の自問自答の)最後に『大いなる矛盾』について述べた」「それは『同族同士の戦いの空しさ』と『絶対善と絶対悪』という矛盾するテーマであった」(いずれも要約)と述べました。

クリシュナは、その言葉を待っていたかのように、アルジュナの葛藤を諌め、決断を迫る言葉を執拗に述べています。

この点が、第一章と第二章の前半の大きなテーマなのではないでしょうか。
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「敵」とは何か? 「善悪」とは何か?
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バガヴァドギータは、戦記ものの二つのパターン「永遠のライバル同士の骨肉の戦い」「同族・同血統の悲惨な分裂(仲間割れ/後継者争い)」の後者の典型です。日本の歴史でも、「両統迭立」と言われ、飛鳥時代から何度か繰り返されています。

私は、先週の拙稿で述べたように、これは生命体の中の「恒常性」から宇宙の原理にも通じる「拮抗・バランス・対峙の原則」を示唆していると考えます。
それと同時に、ブラフマン教~ヒンドゥー教の基本に「バランスを崩さんとするもの=絶対悪」であり、「それを淘汰するもの=絶対善」があると見ます。

ここで一旦、話の筋を逸らします。
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スピリチュアルに関心の高い読者の皆さんは、今までに色々な宗教についても学んだり、考えたり、悩んだりして来られたのだろうと思います。

改めて、その学びを、或る哲学を軸に振り返ってみて下さい。
それは「善悪の定義」という軸です。
ブラフマン教~ヒンドゥー教以外の、例えば、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の主流派や、仏教諸派の多くは、善悪を説く時、自らの教義(教え)を唯一正しいものとして、それ以外に対する排他性が強い場合が多く見られます。そう思われた方もきっと少なくないはずですし、これによって「だから宗教はイマイチ納得出来ないのだ」と考えて来られた方も少なくないと思います。

多くの宗教が説く「善悪」は、単純に考えれば、「A教に於いてA=善」は「B教に於けるB=善」とは別物である結果、それぞれは、他者の「善」を「悪」とせざるを得なくなってしまいます。私の語彙では、これらはいずれも「相対善であり相対悪である」と整理しています。しかし、宗教は、教義を「絶対的な教え」とするのが当たり前です。その結果、世界には様々な、しばしば相反する「真実・正義・善悪」が同時に存在してしまうのです。

しかし、ブラフマン教~ヒンドゥー教では、「相反する二者」は、共に「摂理(真理と言えるかも知れない)」に於いて不可欠の存在なのです。そのどちらが欠けても、僅かにバランスが狂っただけでも、「総てが崩壊する道を進んでしまう」のですから、「相反する二者」は善悪を超越しています。故に、「善にとって他方は悪だ」などを言う必要さえもないのです。
その一方で、「主旨=バランス=存続」を狂わすもの(状態・意図・意思・行為)は、紛れも無く「絶対悪」であり、それを淘汰せんとするものは「絶対善」という基本があることが、様々な経典・聖典・文献に多く見られるのです。
(つづく)

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何時も最後までご高読下さってありがとうございます。

バガヴァド・ギータの詳しい語彙の解説は、シーターラーマさんのブログで是非、学んで下さい。
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(文章:若林 忠宏

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