シーズインディア支援事業にご協力をいただいている皆様、温かいご支援をいただき誠にありがとうございます。
インドでは現在、落ち着いていた新型コロナウイルスの感染状況が再び増加傾向にあります。
社会経済活動の多くが再開していた中で、厳しい封鎖の措置を再び取り入れ始める地域も出てきました。
一方で、シーズインディアがあるインド南部のケーララ州では、他の地域に比べて遅れて始まった感染拡大が、ようやく落ち着きを見せ始めています。
シーズインディアが活動する地域では、今年の1月に感染が急拡大し、毎月の教育支援を行う子どもたちの多くが暮らすダリット村や、2018年の豪雨災害の被害を受けた家族が住む地域は、封鎖・隔離されました。
現在、封鎖・隔離は解かれ、地域への出入りができるようになっています。
しかし、その地域を訪れる場合は自治体に報告する必要があり、また、地域の人々が仕事や買い物のために外出する際には、許可を得る必要があります。
支援をしている人々の中に不幸はありませんでしたが、感染を恐れて仕事を拒まれるなど、状況が落ち着いた今でも困難な状況が続いています。
また、教育機関は引き続きオンラインの授業が中心となっています。
政府からはお米や豆などの支援がありますが、決して十分な量ではなく、毎月の教育支援を行う子どもたちの家族と、2018年の豪雨災害の被害を受けた家族へは、現在毎月の支援に加えて必要に応じた物資の支援を行っています。
状況は落ち着いてきましたが、以前のように自由に動き仕事ができる状況ではなく、今後もしばらくは、生活物資の配給を中心とした支援を続ける計画です。
また、病院での食事の配給も、毎日欠かす事なく続いています。
感染を防ぐため、以前のように病院の敷地内で配膳をすることはできず、現在はシーズインディアの施設で調理をした食事を病院へ届ける支援が続いています。
病院では食事の提供がないため、通常であれば家族が準備をしますが、生活苦が続くだけでなく、接触が限られる今は、この配給食のみが頼りである患者も少なくありません。
現在は、通常のおかゆとお豆のおかずに加え、可能な時はビスケットやパンなども届けています。
世界規模で大変な状況が続く中、こうして継続したご支援をいただくことに、病院からも大変感謝されています。
暗いニュースが続きますが、喜ばしいニュースもあります。
かつて豪雨災害の被害を受けた支援活動を行う水田では、稲がすくすくと育ち、黄金色の稲穂が目立つようになりました。
感染拡大が続く大変な状況の中での農作業となりましたが、自然は穏やかで、滞りなく進めば、3月中には収穫ができる見込みです。
多くの人々が大変な思いをされている中、こうして活動を続けることができ、皆様の温かいご支援には感謝の念に堪えません。
現地の人々にとっても、皆様のお気持ちが何よりも力強い支えになっています。
今後も皆様のお気持ちを活用させていただき、より良い社会に向かうように活動を努めていきたいと思います。
いつも温かいご支援をいただき、心より御礼申し上げます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
(スタッフ:ひるま)
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