マツシャ・ジャヤンティ2021

2021年は4月12日に新月を迎え、この新月以降、いよいよ春のナヴァラートリーが始まります。
一部の地域や慣習では、この新月から3日目となる4月15日に、マツシャ・ジャヤンティが祝福されます。

マツシャは、魚の姿をしたヴィシュヌ神の化身として知られ、この日に姿をあらわしたと伝えられます。
ヴィシュヌ神はこの世界に危機が生じた時、世界を守るために特別な姿となってあらわれると信じられています。
マツシャは、起ころうとしていた大洪水から世界を救ったと伝えられる存在です。

ある時、人間の始祖であるマヌ王が川へ入ると、小さな魚が近づいてきました。
放そうとするとも、小さな魚は「大きくなるまで守って欲しい」とマヌ王に懇願します。
マヌ王はその小さな魚をすくいあげ、壺の中で育て始めました。
しかし、小さな魚はみるみる大きくなります。

やがて巨大魚となった小さな魚は、世界に危機をもたらす大洪水が起こることをマヌ王に予言しました。
マヌ王は、その巨大魚がヴィシュヌの化身であるマツシャであることに気づきます。
その後、マヌ王は巨大魚となったマツシャの助けによって大洪水を生き延び、地上に生命を再生させると、人類の始祖となったと伝えられます。

マツシャは、宇宙を清めながら完ぺきな均衡と調和の下に維持するヴィシュヌ神の象徴でもあります。
マツシャへの礼拝により、魚が池をきれいにするように、さまざまな悪影響が浄化されると信じられ、一説には、ヴァーストゥの引き起こす影響を浄化すると伝えられます。
また、魚が流れに反しながらも源流に向かって泳げるのは、流れに身を任せる術を知っているからであり、私たちが常に神々に身を任せながら、その源へ向かって歩み続けることを象徴しているともいわれます。

※マツシャ・ジャヤンティは他の日に祝福される慣習もあります。

参照:2021 Matsya Jayanti